香港と澳門(マカオ)は近いけど色々違う?文化などの違いをご紹介!

香港と澳門(マカオ)は近いけど色々違う?文化などの違いをご紹介!

香港と澳門は楽に移動できる、同じ中華圏です。しかし予備知識がない場合、その違いがわからないまま、何気なく観光して終わってしまうかもしれません。それはあまりにもったいないことです。そこで今回は、香港と澳門の違いについてご紹介しましょう。

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澳門(マカオ)と香港って何が違うの?

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香港と澳門はとても近い距離にあるため、旅行者からすれば、まるで中国を観光している感覚で行き来しているかもしれません。しかし香港と澳門は共に中国の特別行政区であり、中国そのものではないのです。これには両国の歴史が、現在の香港と澳門に深く関わってきています。いろいろな視点から、両都市の違いについて紹介していきましょう。

香港と澳門の違い①:言葉と会話

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香港と澳門では公用語が異なります。一応中国ですので、地元民は広東語で会話をしますが、第二公用語として香港人は英語、澳門人はポルトガル語が理解できます。これには、過去の植民地の名残が関係しているのでしょう。香港や澳門を旅行する際は、英語で問題ありません。ポルトガル語や広東語といった言葉を学ばなくても、大丈夫です。

香港と澳門の違い②:歴史と文化

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香港も澳門も元々は田舎の漁村でした。しかし西欧列強の東洋進出により、そして植民地政策によって2つの漁村の運命が変わります。その証拠がパスポートです。香港人、澳門人は独自のパスポートを持っています。同じ中国国内でありながら、お互いを行き来する際はパスポートが必要なのです。

香港は英国文化が今でも息づく街

香港が世界に躍り出たのは、世界史で学んだあのアヘン戦争です。当時の大英帝国が清朝に勝利し、1842年に香港が大英帝国の領土になりました。大英帝国は香港にいち早く資本主義を導入。香港は貿易、金融で目覚しい発展を遂げました。そして1997年に中国へ返還。しかし香港返還までの155年間で、英国のシステムや英国文化が根付いたため、現在も香港独自の文化は健在です。

澳門は東洋で唯一ポルトガル文化が息づく街

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香港と澳門より歴史は古く、16世紀初めにポルトガルがキリスト教布教および、貿易の拠点として澳門に進出し、貿易拠点として栄えました。しかし、1842年のアヘン戦争で英国が香港を獲得したのに伴い、ポルトガルも追随し澳門を統治下に納めたのです。その後、1999年に中国へ返還されました。返還後の澳門は今も古くからのポルトガル文化が根付き、独特な雰囲気を残しています。

香港と澳門の違い③:貨幣と紙幣

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香港、澳門における西洋列強の植民地政策の名残として、金融通貨があげられます。中国に返還後も、香港と澳門は独自の通貨を現在も使用しています。しかし中国、香港、澳門の三国間における為替レートにさほど違いはなく、消費活動する上において、違いを感じることはないとみていいでしょう。

香港の通貨は澳門でも使えるので便利

香港の通貨は香港ドルです。1香港ドル=約14.04円。香港では中国の人民元は通用しません。スーパーマーケットなどで何とか通用する程度です。このあたりは、高度の自治が守られている香港らしさが残っていますね。ちなみに香港ドルは澳門でも使えます。そして澳門でカジノを楽しむ際は香港ドルしか使えませんので、香港から澳門へ移動する際でも、香港ドルがあれば十分でしょう。

澳門の通貨はもちろん澳門でしか使えない

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一方、澳門の通貨はパタカです。1パタカ=約13.64円(2019年12月現在)。パタカは澳門国内のみで、香港や大陸中国では利用できません。逆に澳門内では香港ドルが広く流通されており、レートもほぼ等価ですので、金銭感覚的に違和感なく利用できます。よって香港ドルがあれば、無理してパタカに両替する必要はほぼないと言えるでしょう。

香港と澳門の違い④:食にまつわる文化

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ご存知のように香港はかつてのイギリス領、澳門はポルトガル領と、西洋列強に支配された過去がありました。香港は約300年、澳門に至ってはおよそ500年。これだけ長い期間が経てば、お互い独自の食文化が育っていきますね。そこで香港と澳門の食文化の特徴についてご紹介します。

香港の食文化:あらゆる中華料理が楽しめる

香港は中国返還前において、アジアでも屈指の貿易都市でした。人と富が集まり、金融、観光都市として発展したのです。貿易が盛んなため中国から食材がどんどん集まり、香港内であらゆる中華料理、グルメを楽しめるようになりました。レストランだけでも、海外で有名な穴場スポットが次々と生まれていったのです。そして言葉なしでも意思疎通できる、香港独自のマナーも生まれました。

澳門の食文化:とにかく国際色豊か

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澳門の場合、長い間ポルトガルを中心とした西洋文化の影響を受けてきました。しかもポルトガルは、大航海時代よりアフリカ、インド、東南アジアを経て澳門に移動してきた経緯があり、エスニックなグルメが生まれることに。そしてカジノの発展で更に諸外国から食文化が流入し、グルメの多様化が進みました。2017年にはユネスコから「食文化創造都市」に登録されたのです。

香港と澳門の違い⑤:お手軽グルメ

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さて次に、香港と澳門の有名なグルメについて紹介しましょう。本格的な中華料理からスイーツまで、特に中華料理においては本場の味はもちろん、独特にアレンジされた料理まで数多くあります。ぜひ香港、澳門に訪れた際には、チャレンジしてみて下さい。

香港のグルメはやはり中華料理が定番

まず香港の有名グルメにおいて、やはり飲茶は外せないでしょう。日本でも飲茶はおなじみで、飲茶から生まれたメニュー言葉も知られるようになりました。それでもやはり、香港の飲茶の点心は圧巻!何と1000種類あるともいわれ、旅の滞在中に全種類食べ尽くすのは不可能でしょう。他にも朝食のお粥や、ちょっとした麺類もお手軽で人気があります。ぜひ堪能してみて下さいね。

澳門のグルメはエスニック感満載

一方、澳門のグルメは香港よりもスパイシーといえます。インドや東南アジアといった香辛料が発達したスポットを通じて、澳門に入ってきた歴史があるからです。特にカレーを使った料理が多いのが特徴。チキンや魚はもちろん、おでんまでカレー味にするのユニークさがあります。他にも見逃せないのがポルトガル料理。わざわざ地球の裏側まで移動せずとも、味わえるのが澳門ならではです。

香港と澳門の違い⑥:エッグタルト

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香港と澳門における有名なスイーツに、エッグタルトが挙げられます。エッグタルトは近年、若い女性に大人気でお土産にも最適ですね。しかしそのエッグタルト、香港スタイルと澳門スタイルがあるのはご存知でしょうか?それではエッグタルトについて、見ていきましょう。

香港のエッグタルトはプリプリ感満載

香港のエッグタルトはとにかく、卵の黄色が鮮やかなのがウリです。卵のフィリング部分がプリンのようにプリプリとしていて、卵の香りが強いので濃厚な味が楽しめます。生地はパイ、タルト、クッキーといろいろな種類があり、選べるのも嬉しいですね。エッグタルトの相棒は香港ではミルクティー。優雅なおやつタイムを楽しんではいかがでしょうか?

澳門のエッグタルトはとにかく濃厚

『パステル・デ・ナタ』とは、ポルトガル言葉でエッグタルトの意味です。エッグタルトはご存じ、ポルトガルが本場。澳門のエッグタルトはベースがパイ生地で、こんがり焼き色がついていることから、香港よりミルキーで濃厚と評判です。当然食感も異なるので、観光客は両方を食べ比べしてみるのもおすすめ。手軽なおやつとして、絶大な支持を得ています。

香港と澳門の違い⑦:ホテル事情

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旅行する際、ホテル事情も気になりますよね。香港、澳門いずれも世界的に有名な観光地であるのは言うまでもないところ。では他のアジア諸国に比べて、価格はどんな状況なのでしょうか?ここでは、香港と澳門のホテル事情について見ていきます。

香港のホテル料金の高さはアジアでもトップレベル

香港のホテルの特徴は、とにかく宿泊料金が高いことです。香港は限られた土地に建物を建てるため、仕方ない面もありますが、現在は1泊1万円程度で駅チカや名所近くに泊まるのは、まず難しいのが現状。より安さを求めるなら、駅から離れたスポットや郊外に求めるしかありません。なお、ホテル内で使う言葉は英語で十分。フロントでは遠慮なく、観光名所について相談してみましょう。

澳門のホテルラッシュは今後も続く

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澳門は現在、ホテルの建築ラッシュが相次いでいます。しかもほとんどが、ラグジュアリーホテルといった高級ホテルでしかも派手!今後もこの流れは続くでしょう。もちろん大手ホテルチェーンも進出していますが、同じホテルチェーンでも、他都市と比べ安く泊まれるのが澳門の特徴です。言葉も英語で問題ありません。澳門は有名なスポットや名所が集約していますので、観光にも便利ですね。

香港と澳門の違い⑧:観光スポット&名所

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香港と澳門ではそれぞれの観光スポット、名所に特色があります。特に香港は4つの観光エリアに、MTRといった鉄道システムやバスなどの交通網が充実しており、移動の不便さはまずないといっていいでしょう。MTRの利用は言葉がわからなくても大丈夫。澳門も面積が小さいのでバス、タクシーで十分です。ぜひ1dayパスを活用して、観光を楽しみましょう。

香港の観光スポットと名所とは?

香港観光の目玉は、やはりグルメとショッピングでしょう。そして見逃せないのが、ナイトライフとエンタメです。香港では観光スポットとして九龍半島、香港島、新界、ランタオ島と大まかに4エリアに分けられますが、いずれもレストラン、ナイトスポットと名所があり、常に観光客で賑わっています。香港ディズニーランド、映画のロケ地などもあり、マニアを楽しませてくれます。

澳門の観光スポットと名所とは?

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澳門は中国本土との半島部、タイパ島とコロアン島の3つのエリアで構成されています。澳門にあって香港にないもの、それは世界遺産です。ちなみに有名なマカオの世界遺産は、半島部に集中しています。香港とは異なるポルトガル風の建築物が数多く残っており、レトロ感覚満点です。『東洋のラスベガス』と言われる程、カジノが有名になっており、ますます観光客の増加が期待されますね。

香港から澳門へ移動するには何を利用すればいい?

以前なら、香港と澳門との移動手段はフェリーが主役でした。しかし2018年に香港と澳門を結ぶ全長55kmの港珠澳大橋が開通してからは、シャトルバスで移動ができ飛躍的に便利になりました。所要時間は約30分で、料金は65香港ドル。ただしあくまで国境検問所間の移動のため、双方の市内中心部には行きません。国境までは自力で行く必要があるので、注意が必要です。

一度に香港と澳門を両方楽しみましょう!

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香港と澳門の違いについて考察しました。最近、IR統合リゾートの話題の影響もあり、カジノがある澳門の知名度が上昇しています。また、情勢が不安定な香港をあえてスルーして、澳門へ移動する日本人観光客も増えています。しかし、香港の魅力が色褪せることはありません。時間があればぜひ、香港と澳門の両方の魅力を体感してみて下さい。

BARNET
ライター

BARNET

サッカーを巡る旅が好きで、近年はJリーグでアウェイの地を訪問することが楽しみの一つ。これからも旅行のネタを紹介していきます。

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