フィレンツェはこの観光プランでまわれば間違いなし！人気観光地のまわり方をご紹介！

フィレンツェは「屋根のない美術館」と呼ばれ、ルネサンスの雰囲気を残す美しい街並みが有名です。美術館・教会・宮殿などの名所が多いフィレンツェですが、実はポイントを押さえればとても観光しやすい街です。

フィレンツェのまわり方のポイント・おすすめの半日観光プラン・1日観光プランをご紹介しますので、旅行の計画にお役立てください。

フィレンツェは名所が多く、1年を通して混雑する日が多い有名観光地です。まわり方のポイントをつかめば、ストレスなく効率的にフィレンツェの観光名所を巡れますよ。

お得なパスや混雑を避ける方法、見どころの多いフィレンツェ観光で知ってくとよい知識など、まずは旅行計画を立てる前に、まわり方の5つの重要ポイントを押さえましょう。

フィレンツェ観光のベストシーズンは、春（4月～6月）か秋（9月～10月）です。夏場は湿気が少なく快適ですが、現地が休暇シーズンとなり休業する店がありますので注意してください。冬場は夜間になると0度を下回る日もあり、東京と比べても寒さが厳しいため、しっかりとした防寒対策が必須です。

フィレンツェ観光では、「フィレンツェカード」と呼ばれる共通パスを活用しましょう。美術館や宮殿などの観光名所を含む対象78施設の共通入場券で、最初の施設に入場してから72時間、各施設1回ずつ好きなときに入場できるカードとなります。

カード代金85ユーロで観光地がまわり放題なので、人気の名所から穴場の見どころまで多くの観光地を巡りたい人にとっては頼もしいパスです。

ダビデ像のあるアカデミア美術館、ヴィーナスの誕生が収蔵されているウフィツィ美術館などは、世界から多くの観光客が訪れるため非常に混雑します。当日に並ぶことなくスムーズに入場するために、前日までに予約をするのがフィレンツェのまわり方のポイント。各施設のウェブサイトから予約できます。

フィレンツェは観光の見どころが街の中心地に集約しており、徒歩で十分に見てまわれます。海外でのバスや電車の利用が不安な人でも、安心して観光できる人気の街です。ただし、観光名所の敷地がとても広く、美術館や宮殿内を歩き回ることもありますので、動きやすい格好で訪れましょう。

街中の人混みや人気の観光地では、スリに注意をして観光しましょう。イタリアはスリが多いことで有名で、被害に遭う日本人も後を絶ちません。簡単に開かないようなカバンを持ち歩いたり、ポケットに貴重品を入れたりしないよう、最低限スリに狙われないような意識を持って観光することをおすすめします。

半日という短時間の観光でも、アカデミア美術館にあるダビデ像と、ドゥオモ広場の美しい景観は見ておきたいですよね。混雑する可能性の高いアカデミア美術館は、朝の時間帯に訪れましょう。朝の時間を活用するまわり方が、半日でも十分にフィレンツェの魅力を楽しむためのコツです。

美術の教科書にも載っている有名なダビデ像は、アカデミア美術館に本物が収蔵されています。フィレンツェを訪れたら、一度は必ず立ち寄りたい観光名所です。アカデミア美術館にはその他の絵画も多く展示されており、半日の場合は事前にまわり方の計画を立てて、気になる作品をピックアップして見学しましょう。

フィレンツェを訪れたら、世界遺産にも登録されているイタリアのルネサンス時代の街並みを見ておきたいですよね。

ドゥオモ広場に立ち寄り、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂やジョットの鐘楼などの歴史的建造物が建ち並ぶ風景を拝みましょう。時間があれば、広場周辺のカフェやレストランでランチを楽しむのもおすすめです。

見どころの多いフィレンツェでも、1日あれば人気の美術館や宮殿、教会などの主要観光地を押さえられます。すべての見どころが近くに集約しているため、徒歩で観光できるのがフィレンツェのよさですね。1日プランでも、人気の美術館は午前中の人が少ないうちに観光するのが、効率のよいまわり方でしょう。

フィレンツェ観光で外せないのが、アカデミア美術館とウフィツィ美術館の二大美術館巡りです。ボッティチェリやミケランジェロなどの有名画家の大作が数多く展示されており、見どころが多いスポットです。事前にイタリアの画家やメディチ家についての知識を勉強しておくと、より楽しめるでしょう。

アカデミア美術館は、一番の見どころである「ダビデ像」をはじめ、世界最多の7点のミケランジェロ作品を所蔵していることで有名です。「4人の囚人」や「レストリーナのピエタ」など、ルネサンス期の優れた傑作が並んでいます。壁一面に彫刻が並べられている空間は、美術にあまり詳しくない人でもきっと驚くでしょう。

ウフィツィ美術館は、メディチ家のコレクションだった貴重な美術品を収蔵しており、建物自体も世界遺産に登録されていることで有名です。見どころは「ヴィーナスの誕生」や「聖家族」などの絵画でしょう。1日あっても足りないボリュームなので、事前にまわり方の計画を立てるのがおすすめです。

 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、フィレンツェを象徴する巨大なドームが印象的なイタリアの初期ルネサンス建築を代表する建物です。天気がよければ、ドーム（クーポラ）に上ってみましょう。ドゥオモ広場やジョットの鐘楼などの有名観光地や、フィレンツェの街並みを一望できますよ。

高さ84.7メートルのジョットの鐘楼は、ドゥオモ広場に高くそびえる見晴らし台です。414段の階段を上りきった先には、フィレンツェの絶景が待っていますよ。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の象徴的なドームを撮影できる、絶好のスポットでもあります。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の正面にある八角形の美しい見た目の施設が、サン・ジョヴァンニ洗礼堂です。ドゥオモ広場のなかで一番古い建物である礼拝堂は、最も古いロマネスク建築としても知られています。ミケランジェロが「天国の門」として賞賛したことで有名な東門は必見！

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の目の前にあるカトリック教会です。ルネサンス初期の画家マサッチオ作のフレスコ画「三位一体」は、後世の画家に影響を与えた、歴史的にも貴重な作品と言われています。他にも十字架像や建物正面のデザインなど、見どころが多い穴場スポットです。

2016年に公開された映画「インフェルノ」のロケ地としても有名なヴェッキオ宮殿は、メディチ家にもゆかりのある重要建築物です。要塞のような見た目ですが、現在も市役所として利用されています。ウフィツィ美術館に続く通路「ヴァザーリの回廊」など、メディチ家の遺産が数多く残るスポットです。

フィレンツェの名所のひとつが、アルノ川にかかるフィレンツェ最古のヴェッキオ橋です。橋の上にはメディチ家の往来に使われていた「ヴァザーリの回廊」が通り、まるで水上に浮かぶ建物のよう。橋の上には宝飾店がずらりと並び、多くの観光客が訪れます。

フィレンツェを訪れるのなら、イタリアらしい美しい世界遺産の街並みを一望したい！そんな方には午後からの半日で、ミケランジェロ広場からの絶景サンセットを拝むまわり方はいかがでしょうか。赤い夕焼けと、フィレンツェの歴史を感じる街並みに、思わず目を奪われる穴場スポットです。

フィレンツェの中心部からアルノ川を渡った先にあるのが、ピッティ宮殿です。フィレンツェの銀行家が建てた宮殿を、のちにメディチ家が買い取り私邸として利用していました。敷地内には複数の美術館があり、見どころがたくさんの穴場観光地です。

ピッティ宮殿の裏側には、きれいに整備された緑の美しいボーボリ庭園が広がります。花々や噴水、彫刻などの豪華な庭園を自由に散歩できます。庭園自体が小高い丘になっており、丘の上はフィレンツェの街並みを見渡せる穴場スポットです。

夕方になったら、フィレンツェ中心部から散歩をして丘の上にあるミケランジェロ広場に向かいましょう。階段を上りきった先に見えるフィレンツェの美しい街並みとサンセットは、人生で一度はみておきたい絶景です。

広場まではフィレンツェ中心部から徒歩20分ほどでアクセスできるので、街並みを楽しみながら散策することをおすすめします。

ミケランジェロ広場に隣接する広いバラ園は、1860年代からバラが植えられ始めました。現在では350種類ものバラが育てられている穴場スポットです。見ごろは4月頃から6月頃までで、ゴールデンウィークシーズンに訪れると美しい花の庭園を楽しめます。

1日の終わりに、ミケランジェロ広場から見えるサンセットを一望しましょう。イタリアのルネサンス時代を象徴する絶景が今も残っており、息を飲むほど美しい景色を楽しめます。次第に街並みがライトアップされていく風景の変化もおすすめポイントです。

フィレンツェを訪れたら外せない楽しみのひとつがイタリア料理です。おしゃれなカフェや名物の肉料理「ビステッカ」、庶民的な市場のレストランなど、食事を楽しめる穴場スポットがたくさんあります。街並みを眺めながら、絶品のイタリア料理を味わいましょう。

リヴォワールは、フィレンツェのシニョリーア広場に面した老舗のカフェです。高級感あふれる店内が特徴で、とくに冬場に飲むホットチョコレートの味は抜群のおいしさ！もともとチョコレート屋だったそうで、お菓子などのお土産を購入する場所としても人気が高いスポットです。

フィレンツェ中央市場は、1階が食料品店、2階がフードコートです。フードコートにはピザやパスタなどの料理を味わえるお店が並び、好きな店の食事を自由に選べます。複数のお店の食事を1カ所で味わえるので、食べ比べをしてみたい人におすすめの穴場スポットです。

イタリア料理のなかでもトスカーナ地方の伝統料理を提供しているのが、トラットリア・アニータです。地元民からも愛される穴場レストランで、濃いめのしっかりとした味付けが特徴。ヴェッキオ宮殿にも近い路地裏にあるため、観光途中のランチとして利用できる穴場スポットとしておすすめです。

イル・ラティーニは、フィレンツェの名物肉料理「ビステッカ（Tボーンステーキ）」が味わえる有名レストラン。店内は古めかしさを感じるかわいい内装で、天井からハムがぶら下がっているようなアットホームな雰囲気です。ディナーなどで利用する際は予約すると安心ですよ。

フィレンツェはメディチ家の権力のもとで、イタリアのなかでも古くから商業が発達した街です。街中には、歴史のある老舗の薬局やお店などの穴場スポットがたくさんあります。マーブル紙や革製品など、お土産としても喜ばれるアイテムが多いので、買い物も忘れずに楽しみましょう。

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は、なんと800年もの歴史のある世界最古の薬局として知られる名所です。まるで美術館のような美しい内装の薬局には、オーデコロンや石鹸などのアイテムが並んでいます。パッケージがアンティーク風でとてもおしゃれなので、贈り物として喜ばれるでしょう。

フィレンツェの老舗文具屋として有名なイル・パピロは、マーブル紙がおすすめの穴場のお土産スポットです。職人が手作りで仕上げるマーブル紙でできたレターセットやノートなどは、特に女性に喜ばれるでしょう。内装も歴史を感じさせるつくりで、店内を歩くだけでも雰囲気を楽しめます。

新市場のロッジアは、神殿のような大きなアーケードが目を引くフィレンツェの名所です。フィレンツェの名産品である革製品をはじめとしたイタリア土産を購入できます。幸運を呼ぶイノシシの彫刻は観光スポットとしても人気で、鼻の先をなでてみると幸運が訪れるかもしれませんよ。

ルチアーノは、革製の手袋を取り扱うフィレンツェの人気老舗店。牛や羊、ヤギなどの豊富な種類の革から作られた上質な手袋は、多くの観光客が買い求める人気アイテムなのでチェックしてみてください。

店頭で要望を伝えれば、希望にあったデザインや素材の手袋が試着できるので、きっとお気に入りの一品が見つかるはずです。

ルネサンスの芸術や建築が楽しめるフィレンツェは、人生で一度は訪れたい観光地です。ご紹介した観光プランやグルメ・お土産スポットを押さえれば、フィレンツェの魅力は十分に満喫できるでしょう。ぜひ皆さんも、花の都フィレンツェに足を運んでみてください。