目次 [表示]
- 飛行機内にモバイルバッテリーは持ち込める?
- モバイルバッテリーに使用されている電池のタイプ
- 電力をチャージして蓄電しておくモバイルバッテリー
- 乾電池を用いるモバイルバッテリー
- 飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーとは?
- 電力をチャージして蓄電しておくモバイルバッテリー
- 乾電池を用いるモバイルバッテリー
- 飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーの容量
- 国内線で持ち込める容量
- 国際線で持ち込める容量
- 中国では100Whを超えるものは原則禁止
- 飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーの個数
- 国内線で持ち込める個数
- 国際線で持ち込める個数
- 飛行機内にモバイルバッテリーを持ち込む際の留意点
- 1.容量を確かめる
- 2.絶縁して安全に持ち込む方法
- 3.モバイルバッテリーの個数
- モバイルバッテリーを受託手荷物に入れるの禁止!
- モバイルバッテリーを持ち込み手荷物にする理由とは?
- モバイルバッテリーによる発火事件例
- モバイルバッテリーを受託手荷物にすると没収・廃棄となるケースも・・・
- モバイルバッテリーに容量が記載されていないケースも没収に・・・
- ルールを守って安全な空の旅を!
飛行機内にモバイルバッテリーは持ち込める?
結論から言うと持ち込めます。モバイルバッテリーは危険物の扱いなので持参する際に注喜恵雄付けなれけばいけません。危険物は機内の持ち込み手荷物と一緒し、受託手荷物として預けることは禁止です。
モバイルバッテリーに使用されている電池のタイプ
おおよそ2つのカテゴリーに分けられます。1つはバッテリー本体に電力をチャージして蓄電しておくもの、もう1つは乾電池を設置して使用するものです。2つのカテゴリーのモバイルバッテリーについて詳しく特徴を説明します。
電力をチャージして蓄電しておくモバイルバッテリー
電池として「リチウムイオンバッテリー」が用いられています。リチウムイオンバッテリーの特徴は、軽量で大きな電力を持つ点です。リチウムイオンバッテリーは携帯やパソコンなどの電子機器にも用いられています。
乾電池を用いるモバイルバッテリー
電池として「アルカリ電池」が用いられています。マンガン乾電池よりも長時間大きい電力が使える特徴を持っています。また、乾電池を充電して使う充電式の乾電池タイプは「ニッケル水素充電池」が用いられています。
飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーとは?
使用されている電池によって取扱いが変わります。電池によって、それぞれ特徴があり用途によって使い分けられています。では、持ち込み手荷物としてだけ持ち込みOKのものと受託手荷物でもOKのものについてお話します。
電力をチャージして蓄電しておくモバイルバッテリー
リチウムイオンバッテリーが用いられたモバイルバッテリーは、機内持ち込みだけOKとされています。また、携帯やパソコンなどの電子機器は電源がオフになっていれば受託手荷物に預け入れが可能となっています。
乾電池を用いるモバイルバッテリー
「アルカリ電池」を用いたモバイルバッテリーは、本体から電池を外して個包装にすれば受託手荷物として預けられます。また、エネループのように蓄電して使う乾電池も受託手荷物として預け入れができます。
飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーの容量
旅行先が国内旅行か国外旅行なのか、搭乗する航空会社によって持ち込める容量が異なります。搭乗する前に持ち込める容量を確認しておくと安心です。代表的な航空会社を挙げ、機内に持ち込める容量の規制についてご説明します。
国内線で持ち込める容量
国内線で持ち込めるモバイルバッテリーの容量は表の通りです。
航空会社 | 100Wh以下 | 100-160Wh以下 |
ANA | 〇 | 〇 |
JAL | 〇 | 〇 |
スカイマーク | 〇 | 〇 |
スターフライヤー | 〇 | 〇 |
ソラシドエア | 〇 | 〇 |
AIR DO | 〇 | 〇 |
ジェットスター | 〇 | 〇 |
バニラエア | 〇 | 〇 |
ピーチ | 〇 | 〇 |
国際線で持ち込める容量
国際線で持ち込めるモバイルバッテリーの容量は表の通りです。
航空会社 | 100Wh以下 | 100Wh-160Wh |
ANA | 〇 | 〇 |
JAL | 〇 | 〇 |
カタール航空 | 〇 | 〇 |
シンガポール航空 | 〇 | 〇 |
エミレーツ航空 | 〇 | × |
カンタス航空 | 〇 | 〇 |
アメリカン航空 | 〇 | 〇 |
キャセイパシフィック航空 | 〇 | 〇 |
ニュージーランド航空 | 〇 | 〇 |
海南航空 | 〇 | 〇 許可必要 |
中国では100Whを超えるものは原則禁止
国によって持ち込める容量に制限がある場合があります。中国でも制限を定めている国の1つです。原則100Whを超える電子機器類は持ち込み禁止です。中国を経由する場合でも、容量に注意です。中国航空では、100Whを下回るものは2つまで持ち込め可、100Wh-160Whのものは運送業者の承諾が、160Wh以上の電子機器は禁止と決められています。また、中国の空港にて原則禁止の100Whを超える電子機器を持ち込んだ場合は没収です。
飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーの個数
こちらも国内、国外、搭乗する航空会社によってルールが異なります。こちらも代表的な航空会社を挙げて、飛行機内に持参できるモバイルバッテリーの個数をお話します。
国内線で持ち込める個数
国内線で持ち込めるモバイルバッテリーの個数は表の通りです。
航空会社 | 100Wh以下(個) | 100Wh-160Wh以下(個) |
ANA | 制限無し | 2 |
JAL | 制限無し | 2 |
スカイマーク | 2 | 2 |
スターフライヤー | 2 | |
ソラシドエア | 2 | |
AIR DO | 2 | |
ジェットスター | 2 | |
バニラエア | 2 | |
ピーチ | 2 |
国際線で持ち込める個数
国際線で持ち込めるモバイルバッテリーの個数は表の通りです。
航空会社 | 100Wh以下(個) | 100Wh-160Wh以下(個) |
ANA | 制限無し | 2 |
JAL | 制限無し | 2 |
カタール航空 | 20 | 2 |
シンガポール航空 | 20 | 2 |
エミレーツ航空 | 15 | 持ち込み不可 |
カンタス航空 | 20 | 2 |
アメリカン航空 | 制限無し | 2 |
キャセイパシフィック航空 | 20 | 2 |
ニュージーランド航空 | 20 | 2 |
海南航空 | 2 | 2 許可必要 |
飛行機内にモバイルバッテリーを持ち込む際の留意点
荷造りの段階で留意することを3点お話します。1つは容量の確認、2つ目は絶縁方法、そして3つ目が持参する個数です。空港で没収対象にならないように3点をしっかり守りましょう。留意点について詳しく説明していきます。
1.容量を確かめる
前もって容量を知っておくと安心です。多くのモバイルバッテリーにはmAhで表記されています。mAhをWhに変換すると、27027mAhは100Wh、43243mAhは160Whです。出先で数回、充電するとしても10000mAhあればかなり満足できます。容量が大きすぎても荷物が増えて大変なので充電回数を考えて持ちましょう。
容量の計算方法
モバイルバッテリーには「mAh(ミリアンペアアワー)」か「Ah(アンペアアワー)」で容量が表記されています。まずは「mAh÷1000」でmAhからAhに単位を変えます。次に「V(電圧)×Ah(アンペアアワー)」の式でWh(ワットアワー)数を出しておしまいです。
2.絶縁して安全に持ち込む方法
絶縁とはショートを防ぐことです。絶縁方法と聞くと難しそうですが自宅にあるもので簡単にできます。方法は、ジップロックなどのビニールに個別に入れるだけです。ジップロックだけだと不安な人は端子部分にビニールテープを貼って完全に保護すれば完璧です。
3.モバイルバッテリーの個数
日本国内であれば100Whは無制限、100wh-160Whは2個までと決められ、国際線は100whが20個で、100wh-160Whが2個までと制限が定められています。必ず航空会社の個数制限について確かめておいて、ルールを守って安全に出かけましょう。
モバイルバッテリーを受託手荷物に入れるの禁止!
モバイルバッテリーを受託手荷物と一緒にすることは禁止されています。電子機器に使われる「リチウムイオン電池」による事故を受け、機内手荷物でのみ持ち込めるようになりました(2016年より)。モバイルバッテリーを機内持ち込みにする理由そしてモバイルバッテリーが没収されるケースをみていきましょう。
モバイルバッテリーを持ち込み手荷物にする理由とは?
電子機器に使用される「リチウムイオンバッテリー」は気温差や衝撃に弱く、発熱発火するケースがあります。突然、携帯電話が熱くなる経験をしたことはありませんか。「リチウムイオン電池」は気温差や衝撃が原因で発熱発火を引き起こすがあります。普段の生活で携帯電話が発熱発火していたら素早い対処が可能ですが、飛行機の貨物部分では誰も気づけないため大惨事になってしまいます。これを防ぐため、持ち込み手荷物でのみ持ち込むことが可能なのです。
モバイルバッテリーによる発火事件例
モバイルバッテリーの発火事件は国際的な問題でもあり、日本でもモバイルバッテリーによる発火事故は存在します。2016年8月22日、新千歳空港発・羽田空港行きSKY732便の機内でモバイルバッテリーから発煙するトラブルがありました。CAが消火器で煙を消しましたが、2人が軽いやけどを負いました。幸い発火には至りませんでしたが、日本でもモバイルバッテリーによる発火事故はあると覚えておいてください。
モバイルバッテリーを受託手荷物にすると没収・廃棄となるケースも・・・
モバイルバッテリーを受託手荷物に入れたまま検査にかけ、その場で係員が気づいて機内持ち込みにすれば没収は免れます。ただ、奥の検査場で発見された場合は残念ながら没収・廃棄です。持ち込みでもモバイルバッテリーの容量が大きすぎたり個数をオーバーしている場合も没収・廃棄となるので気を付けましょう。
モバイルバッテリーに容量が記載されていないケースも没収に・・・
受託手荷物内のモバイルバッテリーは搭乗前に発見され機内持ち込みに変更すれば没収はありませんが、WhやAhが分からないモバイルバッテリーは没収となります。モバイルバッテリー自体に容量が書いてないときは、箱や説明書など容量を証明できるものを用意しておきましょう。
ルールを守って安全な空の旅を!
多くの充電式モバイルバッテリーには、リチウムイオン電池が使われおり危険物扱いになっています。しかし、規則を守れば機内持ち込みが可能です。ただ、旅行先や搭乗する航空会社で持ち込めるモバイルバッテリーの容量や個数が異なります。素敵な旅にするためにもモバイルバッテリーの管理を行いより素晴らしい旅にしましょう。