香港とマカオの移動はフェリーがおすすめ！手続きの流れや乗り場を解説！

中国の特別行政区である香港とマカオ間の、主な移動手段のひとつがフェリーです。1時間で両区間を行き来すことができるので、おすすめの行き方です。香港側には3箇所、マカオ側には2箇所フェリーターミナルがあり、2つのフェリー会社が運行しています。

初心者でも安心して利用できようにフェリー乗り場までの行き方、乗り方、料金、運行時間などをチェックしていきましょう。

フェリーの乗り方は、基本的には飛行機に乗る手順と同じです。香港とマカオは同じ中国領土となりますが、それぞれ入国時にはパスポートが必要となります。また、香港へ行った際とマカオから戻る際でフェリーの乗り方の手順は同じです。

こちらでは、チケットの購入方法やチェックイン方法、フェリー乗り場までの行き方など乗船するまでの流れを詳しく説明します。

チケットの購入は3つあります。窓口で当日購入、フェリー会社のサイトでオンライン予約、旅行会社で予約する方法で、乗船日の45日前から購入が可能です。売り切れることがあるので、予定が決まっている場合は事前に予約をしていると安心です。

事前予約をしている場合は、窓口や自動発券機での引き換えが必要となりますので、余裕を持ってチケットの購入や引き換えをしましょう。

フェリー乗り場へ行くには、入場ゲートでチェックインをする必要があります。入場ゲートは、乗船するフェリー会社よって異なります。自分の乗船するフェリーの入場ゲート番号を、電光掲示板で事前に確認しておきましょう。入場ゲートでは購入したチケットとパスポートを提示します。

チェックインが完了したら、「VISITORS」カウンターにて出国審査をします。出国審査に必要なものは、パスポート、フェリーチケット、出入国カードの3つです。出入国カードは、香港に入国する際に提出した入国カードの2枚目（控え）です。時間によっては、混み合う可能性があるので余裕をもっておきましょう。

出発ゲートに入る際に、フェリーチケットをスタッフに渡すと座席番号シールを貼って返してもらえます。

グループの場合は、バラバラに渡すと席が離れてしまう可能性があるので、まとめて渡すようにしましょう。基本的に座席はランダムですが、通路側や窓側など希望があればスタッフに伝えてみると優遇してくれるかもしれません。10分前にゲートは開くので、案内があったら乗船をします。

到着したら「VISITORS」の入国審査カウンターへ並び、パスポートを入国審査職員に提示します。職員より、入国日や滞在期限などが記載された到着カードをパスポートに挟んで返されます。現在マカオ入国時には、入国カードやスタンプは廃止されているのでありません。

税関は基本的にノーチェックです。マカオでは外貨の持ち込みに制限はありませんが、持ち込むお酒やタバコなどの免税範囲を超えているものは、税関で申告が必要となります。税関を通ったら、到着ロビーへと向かいます。

香港側にはチャイナ・フェリーターミナル、マカオフェリーターミナル、スカイピアの3つのフェリー乗り場があります。フェリー会社は、赤色フェリー「ターボジェット」と青色フェリー「コタイウォータージェット」を運行する2社です。

ターボジェットは外港フェリーターミナルへ、コタイウォータージェットはタイパフェリーターミナルへと向かいます。

九龍半島側の尖沙咀に位置するチャイナ・フェリーターミナルは、深夜の発着はなく便数は比較的少なめです。ショッピングモールに併設されていることもあり、フェリーに乗る前など時間を有意義に使うことができます。

香港島の上環に位置するマカオフェリーターミナルは、マカオ行きの便が最も多く利用者の多い乗り場です。香港地下鉄の「上環駅」の出口から、フェリーターミナルまで直結しているので行き方も簡単です。また、外港フェリーターミナルまで運行するターボジェットは24時間運行しています。

香港国際空港内にあるスカイピアフェリーターミナルは、香港での出入国審査は免除され、直接マカオに出入国できるのが特徴です。便数は、チャイナ・フェリーターミナルとマカオフェリーターミナルと比べるとかなり少ないです。

マカオ側には、外港フェリーターミナルとタイパフェリーターミナルの2つのフェリー乗り場があります。それぞれのフェリーターミナル間は車で約20分と近い距離なので、スケジュールに合わせて選ぶといいでしょう。

マカオの西側に位置する外港ターミナルは、ターボジェットが運行しています。マカオの観光スポットであるセドナ広場までは、車で5分という好立地にあります。香港側からマカオへ日帰り観光に来る際には、外港ターミナルがおすすめです。

タイパフェリーターミナルは2017年にオープンをした、広くて綺麗なターミナルです。主にコタイウォータージェットが運行しています。コタイ地区にあるメガリゾートまでは、車で5分の近さなので便利なフェリー乗り場です。

2018年10月に香港とマカオを結ぶ港珠澳大橋が開通し、バスでの移動も一般的となりました。しかしながら、空港からマカオへ行く場合は、香港での入出国の手続きが不要とフェリーでの移動にも魅力があります。

また、チャイナフェリーターミナルやマカオフェリーターミナルを利用する場合は、街の中心地に到着するので移動の時間ロスをなくし、観光に時間を割けるのもメリットです。

香港とマカオ間のフェリーの移動について紹介いたしました。約1時間で移動することができるので、日帰り観光にもおすすめです。それぞれのターミナル利用には、旅のスケジュールに合わせて選べば無駄がなくなります。ぜひ、香港・マカオの旅の際には参考にしてみてください。