バンコクとは
バンコクとは、タイの首都で大都市圏を形成する世界都市です。正式名称は、「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」と長く、タイ人は最初の部分の「クルンテープ」と呼んでいます。
バンコクにある2つの国際空港とその違い
バンコクには、国際空港が2つあります。新空港ができるまでは主要空港であった、ドンムアン国際空港と、世界最大の規模を持つスワンナプーム国際空港の2つが現在のタイの玄関口。2つの国際空港の大まかな違いは、就航している航空会社で、スワンナプーム国際空港には、各国のフラッグキャリアやレガシーの航空会社が就航し、ドンムアン国際空港は主にLCCと呼ばれる格安航空会社の航空会社が就航していることです。
スワンナプーム国際空港(新バンコク国際空港)
スワンナプーム国際空港は、首都のバンコクの約30キロメートル東の場所に位置にある国際空港です。空港は世界でも有数の規模を誇り、敷地面積は成田国際空港の3倍にもなります。従来はドンムアン国際空港がタイ・バンコクの玄関口でしたが、航空機の大型化や、東南アジアの航空需要の増加などの理由から、空港の建設に繋がりました。他の巨大な空港と違いこの空港はターミナルが1つだけなので、移動や乗り換えに非常に便利です。
歴史
タイの首都バンコクは、第二次世界大戦前後の民間航空会社の発達期を通じて、内乱や内戦がなく、政治的にも安定していました。また、他の東南アジア諸国・オーストラリア近かったという利点もあり、「ドンムアン国際空港」が東南アジア地域のハブ空港として活躍していた過去もあります。しかし、航空機の大型化、航空需要の増加などの理由により、空港施設が手狭になり、スワンナプーム国際空港の建設が立案されたようです。
就航航空会社・路線
タイ国際航空、シンガポール航空、ANA、JAL、ピーチエアビジョン、アシアナ航空、エア・インディア、中国国際航空、キャセイパシフィック航空、チャイナエアライン、エバー航空、フィリピン航空、エミレーツ航空、エティハド航空、カタール航空、トルコ航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、KLMオランダ航空、ルフトハンザドイツ航空、カンタス航空、その他にも多くの有名航空会社がスワンナプーム国際空港に就航路線を持っています。
乗り換え
自分の出発する空港から目的地の空港までの直行便がない場合、他の外国の都市などを経由して目的地に向かう必要があります。多くの人々が飛行機の乗り換えをするために利用するスワンナプーム国際空港。この国際空港は、乗り換えの導線が分かりやすく、迷うことはそうありません。乗り違いのないように自分の乗る飛行機のゲートを確認し、搭乗時間までには待機場所で待っておくようにしましょう。
アクセス方法
鉄道
1つ目は、空港とバンコク市内のさまざまな場所を結ぶ鉄道です。名称は「エアポート・レール・リンク(ARL)」で午前6時から午後12時まで運行しています。鉄道は運賃が安く、渋滞がなく時間の配分が読みやすいため便利です。ただ日中は、車内が混雑されることが予想されるので、ご注意ください。
送迎サービス
2つ目は、送迎サービスです。バンコクの市内から2つの空港の行き来は、送迎サービスが充実しており、空港で直接予約をするものや、インターネット上で予約をする日本のソフトバンクが出資している「KLOOK」などのサービスがあります。他の交通手段に比べるとやや割高ですが、自分の行きたい時間に空港に向かうことができるので、非常に便利です。
バス
3つ目は、バスです。空港からバンコク近郊方面に出ているバスの路線が有名なカオサン通りや、ハッピーランドなど、6路線出ています。自分の宿泊する場所に最も近いバス停がある路線を確認し、バスに乗車するようにしましょう。ただ、宿泊施設の最寄などのバス停からだと、バスを乗り継がなければならない可能性もあります。
タクシー
4つ目は、タクシーです。送迎サービスとは違い、基本的にタイのタクシーは日本と同様のメーター式ですが、稀にメーターのないタクシーもあります。料金は、メーター料金が200~300バーツ、高速料金の100バーツの合計300~400バーツに収まるので、メーターのないタクシーにあたってしまった場合は、最初にこの金額を提示して、乗車するようにしましょう。
スワンナプーム国際空港のおすすめの過ごし方
ラウンジ
自分の搭乗する飛行機のクラスや、所持しているクレジットカードなどの特典でラウンジの利用ができる方は、ぜひ、ラウンジを利用してみましょう。電源やWIFIが完備されており、アルコール・ソフト飲料や、豊富な食事のメニューもあるので、至れり尽くせりで、便利な場所です。ビジネス以上のクラスに搭乗する方やプライオリティパスを持っている方は選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょう。
お土産
スワンナプーム国際空港には、様々なお土産ショップが軒を連ねています。そのなかでも、有名なタイ王室の手掛ける上品なお土産物や、タイならではの香水、アクセサリー、お菓子などの手軽なお土産ものまで、多くのものが売っているのがスワンナプーム国際空港のいいところです。ぜひ旅行の思い出に購入してみてはいかがでしょう。
レストラン
空港で楽しめるレストランの食事もとても人気です。日本が恋しくなっている人には、タイで有名チェーンの日本食レストラン。最後までタイを楽しみたい人には、安定のタイ料理レストラン。さまざまな料理を楽しめるフードコートまで、多くの食事場所があります。LCCの長距離を利用される方は先に食事を摂っておくと良いでしょう、
ドンムアン国際空港(旧バンコク国際空港)
ドンムアン国際空港はバンコク中心部から20キロメートル程北の場所に位置している空港です。1914年に空軍飛行場として開港し、1924年に民間機の受け入れを開始しました。スワンナプーム国際空港が開港するまでは、大戦後の民間航空会社の発展を通じてアジア、ヨーロッパ、オセアニア路線を結ぶ空港として活躍していたようです。現在、LCCなどの格安航空会社の飛行機を中心に乗り入れを行っています。
歴史
それまでのドンムアン国際空港の定期便が、スワンナプーム国際空港に移転された後は、空軍基地、民間機の整備場、スワンナプーム国際空港トラブル時の代替空港として利用されており、空港ターミナルビルを改装し再利用される計画もあったそうです。スワンナプーム国際空港の相次ぐトラブルにより、国内線に限り再開港され、追って国際線の受け入れも再開しました。現在は、格安航空会社をメインに空港に乗り入れを行っています。
就航航空会社・路線
第1ターミナル
スワンナプーム国際空港とは違い、タイ・エアアジア、タイ・エアアジアX、タイ・ライオンエア、ノックエア、ノックスクート、ニュージェン・エアウェイズ、サイアム・エア、エアアジア、マリンド・エア、インドネシア・エアアジア、スクート、タイガーエア台湾、ユーロウイングスなどの有名格安航空会社がドンムアン国際空港に就航路線をもっています。
第2ターミナル(国内線)
タイ・エアアジア、ノックエア、タイ・ライオンエア、オリエント・タイ航空、カン・エアなどの航空会社がタイ国内線の路線で飛行機を飛ばしています。有名リゾート地・プーケット島以外は、あまり観光客が利用するような路線ではありませんが、タイ国内を移動するにはとても便利な手段です。
アクセス方法
エアポートバス
1つ目は、エアポートバスです。ドンムアン国際空港を発着するエアポートバスは4路線あり、午前7時から午後12時まで運行されています。料金は30~50バーツととても安く空港に行くことができるので便利です。事前に自分の使う路線、バス停の場所、時刻表を確認しておくといいでしょう。
鉄道
2つ目は、鉄道です。ドンムアン国際空港に接続しているドンムアン駅からフワランポーン駅間の電車が発着しています。ただ、それほど運行本数が多くないので注意が必要です。ただ、ドンムアンの駅から空港までの道のりが分かりにくいなどの理由から、観光客の利用にはあまり適していません。
送迎サービス
3つ目は、スワンナプーム国際空港と同様の送迎サービスです。バンコクの市内から2つの空港の行き来は、送迎サービスが充実しており、インターネット上で予約をする日本のソフトバンクが出資している「KLOOK」などのサービスがあります。自分の行きたい時間に空港に向かうことができるので、非常に便利です。
タクシー
4つ目は、タクシーです。タクシーではボッタクリ対策のために、スワンナプーム国際空港と同様に、利用する際には、メーターを回してもらうようにお願いしましょう。バンコク市内からだと、おおよそ200~300バーツ+高速料金50バーツがかかります。他の交通手段に比べるとやや割高ですが、自分の好きな時間に空港へ向えるので便利な交通手段といえるでしょう。
路線バス
5つ目は、路線バスです。路線バスは、第1ターミナルから歩道橋を渡った先の通りにあるバス停から発着しており、空港ターミナルには乗り入れないので気を付けましょう。路線は多数あり、有名なカオサン通り、戦勝記念塔などに連絡しています。
バンコクの2つの国際空港間の移動手段は?
出発地からスワンナプーム国際空港まで飛んで、ドンムアン国際空港から東南アジア各地に向かう、あるいはその逆のような使い方をする観光客のために、2つの空港間には便利な無料シャトルバスが開通しています。運行時間は、午前8時から午後12時までで、発着頻度は主に30分間隔・ピーク時には12分間隔です。このシャトルバスを利用する場合には、シャトルバスで向かう空港から出発する航空券を提示する必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はバンコクが抱える2つの有名国際空港、スワンナプーム国際空港・ドンムアン国際空港について、書かせていただきました。今後この2つの国際空港を利用される方は、上手にそれぞれの役割を使い分けて、快適な空の旅をお楽しみください!