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モンサンミッシェルの楽しみ方は?歴史ある世界遺産の魅力をご紹介!

モンサンミッシェルの楽しみ方は?歴史ある世界遺産の魅力をご紹介!

モンサンミッシェルはフランスを代表する世界遺産。一生に一度は行っておきたい世界遺産ランキングでいつも上位にランクインするほど人気の観光スポットです。世界中の人々を魅了するモンサンミッシェルにはどんな楽しみ方があるのでしょうか。さまざまな楽しみ方をご紹介します。

目次 [表示]

モンサンミッシェルってどんなところ?

概要

モンサンミッシェル
Photo by6845319

フランス西海岸にあるサン・マロ湾上に浮かぶ小島とその上にそびえる修道院を総称してモンサンミッシェルといいます。カトリックの巡礼地の一つで、西洋の驚異と称され、1979年には「モンサンミッシェルとその湾」として世界遺産に登録されました。モンサンミッシェルとは「聖ミカエルの山」という意味。708年アヴランシュ司教オベールが夢に現れた大天使ミカエルのお告げに従い、岩山に聖堂を建てたことがその起源です。

営業時間

世界遺産モンサンミッシェルの営業時間は夏と冬で若干異なります。

  • 5月2日~8月31日:9~19時
  • 9月1日~4月30日:9時30分~18時
1月1日、5月1日、12月25日、一部のフランスの祝日は定休日、12月24日と12月31日は15時で閉まるので要注意です。

入場料金

入場料は大人10.00ユーロ、18歳以下は無料です。団体の場合は8.00ユーロと安くなります。オーディオガイドは追加で3.00ユーロかかりますが、個人で行く方は絶対頼んだ方がよいです。モンサンミッシェルの歴史や特徴の解説を聞きながら、見て回ることができます。オーディオガイドには日本語もあるのでご安心ください。

特徴的な地形

モンサンミッシェル
Photo byLaulotte

激しい潮の満ち引き

モンサンミッシェルのあるサン・マロ湾は、潮の干潮時・満潮時の差が最も激しい所として知られ、大きな特徴になっています。干潮時・満潮時の差は15メートル以上あるとか。そのため、湾の南東部に位置するモンサンミッシェルは、昔は満潮時には海に浮かび、干潮時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていました。沖合い18kmまで引いた干潮状態から猛烈な勢いで潮が押し寄せてくるため、多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたといいます。

変化

1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、干潮時でなくても島へと渡れるようになりましたが、これによって潮流をせき止めることとなってしまったため、100年間で2mもの砂が堆積してしまいました。急速な陸地化が島の周囲で進行しており、島の間際まで潮がくることは滅多になくなりつつありましたが、かつての姿を取り戻すべく、2009年地続きの道路は取り壊され、2014年新たな橋が完成したのです。

歴史的建築物

修道院
Photo by ketou-daisuki

世界遺産モンサンミッシェルの島内は修道院になっています。遠くから外観を見るだけで荘厳さが伝わり、その魅力に心を奪われることでしょう。主要部はゴシック様式ですが、改修を度々繰り返してきた歴史から、内部はノルマン様式、ロマネスク様式等さまざまな中世の建築方式が混ざり合って構成されており、見どころが随所に散りばめられているのが特徴です。

パリ市内からのアクセス

パリ市内からのアクセスは大きく分けて3パターンあります。パリから直線距離でも約270キロあるので、どの手段を利用しても結構な時間がかかるので旅行計画の際は注意してください。それぞれの手段でメリット、デメリットがあります。おすすめは観光ツアーへの参加なので、旅行パンフレット等も合わせて確認してみましょう。

電車+バスでのアクセス

モンサンミッシェル周辺には電車は通っていません。そのため、近くの都市までTGV(国鉄電車)で行き、その後モンサンミッシェルまでバスに乗り換えてアクセスする方法ご紹介します。パリ市内のモンパルナス駅からTGVでレンヌ駅やドル・ド・ブルターニュ駅へ。乗車時間は約2時間15分、料金は50〜80EURです。バスに乗り換えモンサンミッシェルへ向かいます。乗車時間は約1時間15分、料金は12.4EURです。

直行バスでのアクセス

Flixbus(フリックスバス)というフランスのバス会社が、パリからモンサンミッシェルまで直通バスを運行しています。朝7:50にパリ市内を出発し、モンサンミッシェル到着は12:30です。帰りはモンサンミッシェルを17:20に出発して、22:00にパリに到着します。電車を利用するより時間はかかりますが、料金が往復50EUR以下と格安で、乗り換えなく直行でアクセスできるという安心感があり、初心者にはおすすめです。

観光ツアー利用でのアクセス

初心者にはなんといっても観光ツアー参加がおすすめです。アクセス方法を調べる必要がなく、集合時間が決まっているので、帰りの交通機関の時間を気にすることなく楽しめます。観光ツアーに参加するとガイドさんがついているケースも多いので、モンサンミッシェルの歴史や魅力を理解した上で観光することができるのもおすすめですね。日帰り観光から周遊観光ツアー、宿泊ツアーまで幅広くあるので好みに合わせてチョイスしましょう。

モンサンミッシェルの楽しみ方① 対岸から見る絶景

ライトアップ
Photo by veroyama

モンサンミッシェルの対岸の展望橋は絶景スポットになっています。観光ガイドブックや絵葉書等いろいろなところで目にするモンサンミッシェルの景色が目の前に広がり感動間違いなしです。朝・昼・晩と違った景色を見せてくれるのも特徴のひとつ。朝焼け・夕焼けの中に浮かび上がるようなモンサンミッシェルは現実のものと思えない神々しさが魅力です。夜になるとライトアップされ、幻想的な空気が漂うのも見どころです。

対岸への宿泊がおすすめ

夜のライトアップも見どころの一つなので、日帰りではなく宿泊での観光をおすすめします。モンサンミッシェルの島内にも宿泊施設がありますが、おすすめは対岸での宿泊です。モンサンミッシェルの展望橋まで徒歩圏内のホテルに宿泊し、夕食後の散策がてらライトアップ鑑賞をするのが定番になっています。

モンサンミッシェルの楽しみ方② 潮の干満

潮の満ち引き
Photo byIchigo121212

橋が建設される前は、干潮時に自然と地続きとなった地面を歩いてモンサンミッシェルへ渡りましたが、今は橋で渡るようになりました。それでも潮の干満は見どころの一つで、満潮時は海の上に浮かび、干潮時は地上にあるという不思議な景色を見ることができます。以前、天空の城ラピュタのモデルになったのではと言われていました。真偽は定かではありませんが、満潮時、海の上に浮かんで見えるのがまるで天空の城のようだと称されたのでしょう。

モンサンミッシェルの楽しみ方③ 修道院の見学

修道院はモンサンミッシェルの歴史を知る上で重要な建築物です。その外観はまるでお城や砦のように見えるのも特徴的で、荘厳な雰囲気に包まれています。まるで歴史の中にタイムスリップしたかのよう。世界遺産に登録された理由がわかりますね。修道院内部の見学には約1時間かかります。見どころがたくさんあるので、その見どころの一部をご紹介しましょう。

哨兵の門

モンサンミッシェル修道院の入り口の門です。43段もある長い階段を上り終えた先にあり、この階段はかなりの急斜面です。14世紀に建てられた2つの小さな塔によって見守られ、当時はのぞき穴と警備兵の部屋もあったと言われています。

西のテラス

入り口から一気に上階の西のテラスにつながっている大階段を上りきると現れます。参道からとにかく上り階段続きなので足腰を鍛えてから行った方がいいかもしれません。1421年に崩壊する前の修道院付属教会の前庭を中心に構成されています。西はブルターニュ地方、東はノルマンディ地方等さまざまな風景を見渡すことができ、汗をかきながら上ってきた大階段の疲れを吹き飛ばしてくれるでしょう。

モンサンミッシェル修道院付属教会

修道院
Photo by ketou-daisuki

もともとはロマネスク様式でしたが、1421年の崩壊後にゴシック様式に修復され現在に至っています。光が差したときの内陣や壁の色が美しく、神秘的で魅力的な空間を演出しており、ステンドグラスの色彩と緻密な模様は見どころの一つです。心を落ち着かせて歴史を感じてみてください。

回廊

回廊
Photo by veroyama

最上階にあり、他の建物につながる通路の役目を果たしています。137本もの柱の連なりと中庭の緑の美しさより、西洋の驚異と称えられました。天空の城ラピュタの世界とも重なります。それほど見事な景色が広がり魅力的です。歴史の中では、修道士たちの散策や会話、瞑想の場として利用されていたと言われています。

食堂

木製の丸型天井の食堂で、回廊の隣りにあります。59個もの小窓があり、優しい光が差し込んでいるのが魅力的です。壁に沿ってテーブルが配置され、修道士たちは聖典に耳を傾けながら壁に向かい食事をしていたと言われています。会話は厳禁だったので、会話したいときはジェスチャーで伝えていたとか。

モンサンミッシェルの楽しみ方④ 名物料理

ラ・メール・プラールのオムレツ

日本でも支店が出るほど人気なのがラ・メール・プラールのオムレツです。通称プラールおばさんのオムレツ。モンサンミッシェルを代表する名物料理の一つです。特徴なのはふわふわの卵。個人ではなかなか作ることができない食感を味わえます。味は結構淡白なので日本人好みの味ではありませんが、旅の記念にぜひ食べてみてください。ラ・メール・プレール以外にもオムレツを出しているレストランはあるので、他のお店とも食べ比べてみたいですね。

ムール貝

モンサンミッシェルの名産ムール貝。ムール貝の白ワイン蒸しが有名です。ムール貝がバケツに入ってやってくるのはかなり驚きますが、贅沢な経験ができて魅力的。島内のメインストリート、グラン・リュ沿いにたくさんのレストランがあり、ムール貝を出しているお店も多いのでぜひ食べてみてください。

モンサンミッシェルの楽しみ方⑤ 名物のお土産

ガレットクッキー

オムレツで有名なラ・メール・プラールで売っているのがガレットクッキーで、個包装されているのでお土産としてとても人気があります。特徴はサクサクとしていて口触りが柔らかいところでしょうか。バターをふんだんに使っていますが、重くないので何枚でも食べられてしまいます。

塩
Photo by sor

海に囲まれているモンサンミッシェルでは塩が取れることでも有名です。塩にも何種類かありますが、モンサンミッシェルで取れるのはグランド塩と呼ばれる希少価値の高いもの。特徴は粒が大きく表面がざらざらしています。塩そのものの味を感じられるサラダ等に使うのがおすすめです。

りんご酒

りんご酒
Photo byfichte7

モンサンミッシェルはりんごの生産量が多いことでも知られています。モンサンミッシェル内のレストランでは必ずシードルがおいてあるのも特徴です。味はりんごが強めで、アルコール度数は5%前後なのでお酒に弱い方も美味しく飲めるでしょう。

まとめ

モンサンミッシェル
Photo byFree-Photos

世界遺産モンサンミッシェルの楽しみ方が伝わったでしょうか。見どころはなんといっても満潮時・干潮時、また朝昼晩で違った表情を見せるモンサンミッシェル。モンサンミッシェル内部の修道院も歴史を体感できる貴重な観光スポットです。間違いなく一生に一度は訪れる価値のある場所なので、ぜひいつかパリ旅行と合わせて観光してみてくださいね。

Naoko
ライター

Naoko

旅行は趣味でもあり、仕事としても携わりました。 経験を活かした旅の情報をお伝えできるよう頑張ります。

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