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ルーヴル美術館に行く前に知っておきたい見どころ!おすすめのまわり方もご紹介!

ルーヴル美術館に行く前に知っておきたい見どころ!おすすめのまわり方もご紹介!

美術が「わからない」と感じる人でも、パリに行けば必ずルーヴル美術館を訪れるでしょう。人気・実力とも世界一のルーヴル美術館は、圧巻の大きさ。何を見たいか予習しておかないと、当日迷子になります。TDLやUSJと行く前の予習と同じです!

目次 [表示]

世界一の美術館、ルーヴル美術館の魅力

ルーヴル美術館からモンマルトルの丘が見える

出典:ライター撮影

「モナリザ」、「ミロのヴィーナス」、世界で最も有名な絵画と彫刻がルーヴル美術館にあります。ラファエロ、カラヴァッジョ、ベラスケス、ルーベンス、レンブラント、ドラクロワ。教科書やテレビで見た傑作の展示は圧巻の世界一です。

美術館入館者数でも世界一

https://www.museus.gov.br/wp-content/uploads/2019/04/The-Art-Newspaper-Ranking-2018.pdf

出典:museum visitor figure 2018, THE ARTNEWSPAPER
グラフ:ライター作成

ルーヴル美術館の人気は、数字を見ても一目瞭然。世界の美術館入館者数ランキングでも堂々1位です。年間1,000万人という数字は、日本最多の上野の両美術館の何と4倍。フランスという国が、いかに「美術」で世界中から羨望を集めてきたかが、わかります。

ルーヴル美術館の人気の秘密

  • 何と言っても世界一有名な美術館、パリ旅行の思い出には欠かせない
  • 目白押しの超有名作品は写真撮影OK、SNS映えには事欠かない
  • 美術好きには世界最高の空間、1週間通い続ける人もいる
「なんでルーヴル美術館に行かないの?」。家族や友人からいじられてしまうシーンを、想像いただけるでしょう。

入館料金に見合う価値はある?

ルーヴル美術館の入館料金は2019年12月現在、美術館窓口で購入すると15ユーロ(約1,800円)です。日本の一般的な美術展の料金より少し高い印象を受けますが、楽しめる時間の「お得」さは比べものになりません。日本最大級の東京国立博物館の展示面積は約18,000平米に対し、ルーヴル美術館はその3倍、約60,000平米もあります。

ルーヴル美術館でどんな作品が楽しめる?

フランス絵画の展示室

出典:ライター撮影

一言で言うと、ヨーロッパ美術の「すべて」の展示が楽しめます。フランスはヨーロッパの文化の中心にあり続けた国です。歴代の王のコレクションは言うまでもなく、市民による寄贈品でも、トップクラスの作品を集め続けてきました。

展示品のジャンル

ルーヴル美術館には、主に近世のナポレオン時代以前のヨーロッパと周辺の美術品が収蔵されています。

  • 古代エジプトとオリエント
  • 古代ギリシアとローマ
  • イスラム美術
  • 西洋絵画は、ルネサンス(14c末)からバルビゾン派(19c前半)まで
  • 西洋の19c前半までの、彫刻と陶磁器や装飾品などの工芸品
世界一各ジャンルの傑作を網羅しているため、世界一見どころの多い美術館です。

パリの他の美術館とのすみ分け

ルーヴル美術館だけで、すべての美術品を展示するにはあまりにも多すぎるため、パリの美術館で役割分担がなされています。

  • 19c後半のマネら印象派とゴッホらポスト印象派は「オルセー美術館」
  • 20c以降のマティスら現代美術は「ポンピドゥーセンター」
  • 日本・中国・朝鮮半島などアジア美術は「ギメ東洋美術館」
まわり方をイメージしやすいことが、パリの美術館の特徴です。

ルーヴル美術館はフランスの歴史そのもの

凱旋門

出典:ライター撮影

ルーヴル美術館に行ったったことのある方は、すぐにおわかりでしょう。宮殿を思わせる建物空間が強く印象に残っていませんか?ルーヴル美術館は、元は王宮でした。パリのど真ん中で、フランスの悠久の歴史に常に関わり続けてきた場所が、ルーヴルなのです。

ヴェルサイユ宮殿に移るまで、ルーヴルが王宮だった

かの有名なヴェルサイユ宮殿は、革命前のフランス絶頂期の国王・ルイ14世が、ルーヴルから王宮を移転させたものです。ルーヴル美術館の地下では、13cに宮殿の大広間として建設された遺構が公開されています。中世を思わせる幻想的な石造りの空間は、意外なルーヴル美術館の魅力です。

建物空間の美しさにうっとり

木造建築の多い日本では、宮殿や城といった歴史的建造物を美術館に流用した例は、ほとんどありません。石造りで建物が頑丈なヨーロッパでは少なからずあり、ルーヴルはその代表例です。高い天井や上質な壁のデザインはまさに特別な空間。「京都御所が美術館になっている」という感覚です。

ルーヴル美術館で絶対に見逃せない展示品は?

ルーヴルの展示室

出典:ライター撮影

世界一の美術館だけあって、見どころのある展示作品をあげていくと、軽く100点を超えてしまいます。そんな中で日本人になじみが深く、SNS映えする作品を「厳選」してご紹介しましょう。まわり方を考える中心に位置づけてください。誰に聞いても「すごかった」と言われる傑作ばかりです。

古代ギリシアの見どころ:サモトラケのニケ

古代ギリシアの展示室

出典:ライター撮影

古代ギリシアでは「ミロのヴィーナス」が最も有名ですが、あえてあげるのは写真の「サモトラケのニケ」です。ピラミッド地下改札から入館して、イタリア・フランス絵画の展示室へ向かう階段ホールの真正面に展示されています。とても「かっこいい」ですよね?

イタリア絵画の見どころ:モナリザ(ダヴィンチ)

イタリア絵画の展示室

出典:ライター撮影

ルーヴルを訪れた人はほぼ100%、世界一有名とも言える写真の作品「モナリザ」の展示室を目指します。写真のようにいつも大混雑していますが、見学コースからはずすことはありえないでしょう。小さい作品なので、なるべく近づいて見てください。「謎の微笑」の魅力のとりこになります。

フランス絵画の見どころ:民衆を導く自由の女神(ドラクロワ)

19c半ばのフランス7月革命を描いた傑作で、こちらも見た記憶のある方が多いでしょう。見学は必須です。自由の女神がフランス国旗を持って民衆をリードする描写は、感動的でもあります。最もSNS映えする作品と思えませんか?

ルーヴル美術館公式サイトの画像「民衆を導く自由の女神」

ルーヴル美術館の「間違いない」まわり方

ルーヴル美術館

出典:ライター撮影

「ルーヴル美術館のすごさがわかったけど、まわり方がちょっぴり不安に」。大丈夫です。今まで4回訪れたことがある筆者が、経験に基づいて「間違いない」まわり方をご紹介します。その前にルーヴル美術館公式サイトから、日本語マップのPDFをぜひダウンロードしてください。有名作品の展示場所が、写真付きで表示されています。

ルーヴル美術館公式サイト「館内マップ.pdf」

注意!日本の展覧会のような「見学順路」はない

海外の美術館では、日本の展覧会ように「見学順路」が設定されていることは、まずありません。見学者が見どころを自由に選択し、まわり方を自分で決められることを重視しているためです。ご紹介した館内マップは当日美術館内でも入手できますが、事前ダウンロードをおすすめします。「事前のまわり方の予習」に欠かせません。

時間がない!「超有名作品」限定3時間コース

最初は、最もコンパクトなまわり方です。

  1. 地下改札から0階(日本の1階)の「ミロのヴィーナス」を目指すと、途中で「サモトラケのニケ」が見える
  2. 1階にあがり、イタリア/フランス絵画へ、「モナリザ」「民衆を導く自由の女神」は必見
  3. 2階へ、フェルメール「レースを編む女」が目玉
ここにあげた以外でも人だかりのある傑作が続出します。これだけでも所要3時間をみてください。

1階「スペイン/イタリア/フランス絵画」集中5時間コース

次のおすすめのまわり方は、「モナリザ」以外にも著名作が目白押しの1階です。

  • 背中がなまめかしい、アングル「オダリスク」
  • 究極の圧巻、ダヴィッド「ナポレオン1世の戴冠式」
  • リアルな怪しい目線、カラヴァッジョ「女いかさま師」
  • やさしい描写には感動、ラファエロ「聖母子と幼児聖ヨハネ」
  • とにかく神秘的、エル・グレコ「キリストの磔刑と二人の寄進者」
「すごい」を連発し続けます。半日以上の時間をみてください。

2階「北ヨーロッパ/フランス絵画」集中5時間コース

2階オランダ/ドイツ/フランス絵画でも、教科書級の傑作をたっぷり味わえます。

  • ルーヴルにあるもう一つのフェルメール「天文学者」
  • ろうそくの光の描写が見事、ラ・トゥール「大工の聖ヨセフ」
  • 史上最強の国王、リゴー「ルイ14世の肖像画」
  • 悲しげな表情、ヴァトー「ピエロ(ジル)」
  • モナリザに匹敵する美しさ、コロー「真珠の女」
見どころの多さは、人気の1階に決して引けを取りません。

ルーヴル「完全制覇」丸3日コース

「ルーヴル美術館見学時間の目安は?」と質問されたら「丸1日」と答えます。「堪能するには?」と聞かれたら「丸3日」です。
1日目:古代オリエント/エジプト/ギリシャとヨーロッパの彫刻/工芸
2日目:1階「スペイン/イタリア/フランス絵画」
3日目:2階「北ヨーロッパ/フランス絵画」
ミュージアムショップも絶対はずせません。3日でも見学時間が足りないこともあります。

ルーヴル美術館で楽しい思い出を残すテクニック

パリのカフェ

出典:ライター撮影

「見どころだらけ」のルーヴル美術館を、イメージしていただけたでしょうか?続いては「楽しい思い出」を残すために、おすすめしたいテクニックをご紹介します。日本の美術館と同じところ/異なるところ両方あるので、きちんと予習してくださいね。

ルーヴル美術館は写真撮影OK

「最もうれしい!」のは、展示室の大半を占める常設展示室での「写真撮影OK」でしょう。一般的な日本の美術館と異なる最大のポイントです。スマホやカメラを絶対に忘れないように。個人的に楽しむだけなら画像の利用ができます。すなわちSNSへのアップもOKですが、他の人の顔の映り込みにはご注意ください。フラッシュと三脚もNGです。

見学の基本は音声ガイド、日本語もあります

ニンテンドー3DSを用いた公式日本語音声ガイドが、料金5ユーロ(約600円)と、日本の美術館とほぼ同じ料金でレンタルできます。収録作品は約600点、有名作品の漏れの心配はありません。早く行かないと、出払っている場合もあるのでご注意ください。音声ガイドは日本語スマホアプリとしても、非公式ながら多数あります。日本にいながら楽しめることがポイントです。

ルーヴル美術館のミュージアムショップには必す行こう!

ピラミッド地下出口にあるミュージアム・ショップ。見学でどんなにヘトヘトになっていても、行かないと後悔します。絵ハガキ/ノート/作品のオブジェなどなど、ありとあらゆるグッズを楽しむために、ショップだけで1時間の見学時間をおすすめしたいほどです。驚くことに日本語の美術本も結構あります。2ユーロ(約240円)ほどから買えるリーズナブルな料金のお土産をばらまき、パリの香りを日本の友人に届けましょう。

ルーヴル美術館で混雑を避けるテクニック

地下入口

出典:ライター撮影

ルーヴル美術館には、平均して1日3万人以上の人が訪れます。この状態をわかりやすく説明すると、「チケット売り場はいつも長蛇の列」ができていると考えてください。苦労して長い休暇を取ったヨーロッパ旅行では、無駄な時間を過ごすのは絶対に避けたいですよね?

ガラスのピラミッド以外にも入口はあります

ルーヴル美術館のメイン入口として最も混雑するのは、ガラスのピラミッドの地上入口です。混雑を避けやすい入口としては、カルーゼル(Carrousel)入口をおすすめします。最寄りの地下鉄パレロワイヤル=ルーヴル美術館(Palais-Royal/Musée du Louvre)駅から、地下ショッピングモールを通って直結、行き方も簡単です。

入館チケットのネット予約は「必」

美術館への入館チケットは世界的に、日時を指定するネット予約が主流になっています。ルーヴル美術館でも強く推奨されており、料金は窓口購入より2ユーロ高い17ユーロ(約2,000円)です。200円ほど料金差がありますが、最悪2時間以上かかるチケット購入行列を避けるために、どっちが「お得」かはおわかりいただけるでしょう。

入館チケットのネット予約は日本語で可能?

公式サイトのネット予約では日本語はまだなく、英語に不安な方は難しいでしょう。そこでおすすめは、世界的に現地ツアーのチケットのネット予約が行える「GET YOUR GUIDE」の日本語サイトです。料金支払後にメールされるバーコードを印刷するか、スマホ画面で提示すれば、入館できます。3ユーロ(約360円)の手数料がかかりますが、日本語でできるため、決して高いとは感じません。

そもそもルーヴル美術館の開館時間と休館日は?

ルーヴル美術館の開館時間は「9~18時」が基本、毎週火曜日が休館です。水曜/金曜と毎月第1土曜は、閉館時間が21:45まで延長されます。フランスの祝日でも原則開館していますが、1/1、5/1、12/25は休館です。展示室が部分的にクローズされる場合があることにも、ご注意ください。

混雑を避けるにはアサイチの9時、パスポートもお忘れなく

日本の美術館では、アサイチが混雑している印象が強いでしょう。地元居住の高齢の見学者が集中するためです。一方、ルーヴル美術館は圧倒的に観光客が大多数。混雑を避ける狙い目は、逆にアサイチの9時です。毎週金曜の18時以降は26歳未満無料、毎週月曜は印象派のオルセー美術館の休館日、のため混雑します。入館料金に関わる年齢条件の確認や、ネット予約チケットの本人確認のため、パスポートを絶対お忘れなく。

パリには他にも魅力的な美術館が一杯!

オルセー美術館

出典:ライター撮影

ルーヴル美術館以外のパリの美術館も、決して忘れてはいけません。芸術の都・パリの見どころを押さえるには、ルーヴルだけでは役者不足であることに、往々にして後から気付きます。パリの思い出をしっかり充実させために、ルーヴル以外の美術館もぜひ見学してください。

まずは「オルセー美術館」をお忘れなく

印象派。日本人にとっては、やっぱり見逃せないジャンルですが、ルーヴルでは見られません。セーヌ川の橋を渡って徒歩10分程度のところ、オルセー美術館に足を運んでください。モネやルノワールに加え、ポスト印象派のゴッホやセザンヌといった世界的な傑作が集約されています。料金は14ユーロでルーヴルとほぼ同じ。月曜休館なので、火曜休館のルーヴルと、スケジュール調整が便利です。

マティスやモディリアニなら「ポンピドゥーセンター」

ルーヴルから東へ徒歩10分程度の近さに、ポンピドゥーセンター国立近代美術館があります。20c以降の現代美術の展示では、ニューヨーク近代美術館(MOMA)と双璧です。マティスらの巨匠を見学していると、何を描いているのかわからないものの、見事に「絵になっている」ことだけは伝わってきます。現代美術ならではの鑑賞の「つかみどころ」でしょう。料金は14ユーロ、火曜休館です。

ルーヴル美術館はパリ観光の主役、最優先でスケジューリングを!

セーヌ川

出典:ライター撮影

文化と芸術の国・フランスの魅力は、首都パリで最も満喫できます。見どころが集約されており、効率よくまわり方をスケジュールすることができます。ルーヴル美術館は「すごすぎる」がゆえに、パリの見どころ/まわり方、いずれも事前予習の最大のポイントとなります。ルーヴル美術館は、そんな事前のイメージを決して裏切らない超一級のスポットです。

高千穂一也
ライター

高千穂一也

旅は楽しいです。何度でも行きたくなります。行くたびに街や大自然のそこにしかない表情に感動します。さあ、旅に出ましょう。

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