エアバス社とは
エアバス社とは、航空業界でアメリカのボーイング社と張り合っているヨーロッパ最大の航空企業です。エアバス社は、ヨーロッパの4ヵ国が共同開発を行っており、フランスを拠点に毎日飛行機を製造しています。日本の航空会社も導入しており、最近ではJALが初めてのエアバス機のA350、ANAが世界最大の旅客機A380を導入し話題です。日本の航空会社がA330neoを導入する予定はありませんが、日本の国際空港で外資系のA330neoを利用する機会があるかもしれません。
A330neoとは
A330neoは、2018年に導入されたばかりのA330の後継機です。A330と比較すると25パーセントの燃費向上に成功しました。飛行距離はボーイング社のボーイング787と同等の距離を飛ばすことが可能です。2018年から運行を開始したため導入している航空会社は少ないですが、世界中で多く利用されているA330の後継機ということもあり、導入する航空会社も増えていくでしょう。
導入済み航空会社
TAPポルトガル航空 | 10機 |
モーリシャス航空 | 1機 |
エア・セネガル | 1機 |
アズール・ブラジル航空 | 1機 |
デルタ航空 | 2機 |
エアカラン | 1機 |
今後導入予定の航空会社
エアリーズコーポレーション | 25機 |
エアアジアX | 66機 |
エアカラン | 2機 |
エアセネガル | 2機 |
アルキア・イスラエル航空 | 2機 |
アボロン | 15機 |
BOCアビエーション | 3機 |
CIT | 15機 |
デルタ航空 | 35機 |
ガルーダ・インドネシア航空 | 14機 |
イラン航空 | 28機 |
クワイト航空 | 8機 |
ミドル・イースト航空 | 4機 |
ウガンダ航空 | 2機 |
バージン・オーストリア航空 | 8機 |
就航路線
現在A330neoを日本路線にも導入している航空会社は、3社と少ないです。どの航空会社も成田国際空港線に導入しており、来年も新たな1社が成田国際空港線にA330neoを導入することが決定しています。では、どのような航空会社が成田国際空港線にA330neoを導入しているのでしょうか。
エアカラン
エアカラン航空は、A330neoの初号機をヌメア国際空港から成田国際空港の路線に導入しています。日本にA330neoを初就航されたことで、少し話題になりました。2019年内に2機目を受領する予定で、他の日本路線にも導入する可能性があります。日本でもA330neoを見る機会が増えるといいですね!
デルタ航空
デルタ航空は、A330neoをシアトル・タコマ国際空港から成田国際空港の路線に導入しています。日本に2機目のA330neoの就航となりました。デルタ航空は、すでに6機のA330neoを受注しており、今後デルタ航空が運行している日本路線にも導入するかもしれません。
エアアジアX
日本の各地にタイからフライトを運行しているLCCです。A330を多く所有しており、A330neoをバンコク国際空港から成田国際空港に導入しました。今後、A330neoを合計100機発注することが発表されており、現在エアアジアXが就航している日本路線にも導入される予定です。
今後の就航路線
タイ・ライオンエア
タイ・ライオンエアはA330neoをすでに受注しており、2020年1月からバンコク国際空港から成田国際空港のフライトにA330neoを導入する計画を発表しています。日本から人気のあるバンコク路線に2社がA330neoを運航することが決まっているので、利用する機会が増えるでしょう。
A330neoの機内
A330neoの機内は、レガシーの航空会社とLCCでは機内の座席数、サービスが異なります。座席数とサービスの違い以外、使用機材は同じです。A330neoは、頭上の荷物預けのスペースを大きく確保しており、化粧室はゆとりのある広さを確保しています。他にはLED技術を採用した照明などを利用しており、より過ごしやすい空間を作り出しました。
デルタ航空
デルタ航空の機内は、最新の個人用モニターなどが導入されています。個人用モニターは300以上の映画を楽しめるサービスがある他、コクピットから配信されている最新の飛行情報など、あらゆる機能付きです。個人用モニターは、デルタ航空内で最大のサイズが採用されています。
エアアジアX
エアアジアXのA330neoは、LCCにも関わらず、ゆとりのある空間が保たれています。A330より大きな収納スペースが設置されている他、全ての座席にUSBポートとコンセントを配置しました。A330より格段に素晴らしい飛行機に進化し、より良いサービスが提供されています。
座席数
今回は日本に就航しているレガシーの航空会社のデルタ航空とLCCのエアアジアXの座席数について比較します。同じ機材を使用しているにもかかわらず座席数に差があるということは、より窮屈な座席になるということです。LCCは座席数を多くする代わりに安い航空券を販売しています。では、デルタ航空とエアアジアXには、どのくらいの座席数の違いがあるのでしょうか。
デルタ航空
ビジネスクラス | 29席 |
プレミアムエコノミー | 28席 |
足元が広いエコノミークラス | 56席 |
エコノミークラス | 168席 |
合計 | 281席 |
エアアジアX
プレミアムクラスヘッド | 12席 |
エコノミークラス | 365席 |
合計 | 377席 |
A330とA330neoの違い
A330とA330neoとの違いは、25パーセント以上の燃費向上と、航続距離が大幅に伸び15,094キロメートル飛行が可能となりました。さらに、ロールスロイスのエンジンを導入しており、機内をA330より、さらに静かな雰囲気を作っています。現在A330を導入している航空会社は、今後A330neoを導入する可能性が高いでしょう。
見た目
A330neoの見た目は、A330と比較するとシャープになりました。A330neoの見た目は、A330より最新鋭機のA350に似ています。A350と同じ形のモデルを作ることで、A350と同じコックピットを利用することができ訓練などを減らすことが可能です。その結果A350とA330neoのパイロット操縦免許資格を共有化することができ手間を省けます。
日本の航空会社にA330neoは導入されるのか
日本の2大航空会社の日本航空と全日空は、A330neoの導入に関して、まだ発表していません。両社A330を導入していないこともあり、「A330neoの導入の可能性は低い」と判断していいでしょう。しかし、最近エアバス社の飛行機を両社導入したため、A330neoの導入も期待したいですね。LCC大手のピーチ・アビエーションは、現在小型機のA320のみの運航となっているため、A330neoの導入の可能性は低いですが、A320neoを導入する可能性はあります。
まとめ
最新鋭のA330neoについて紹介しました。現在導入している航空会社は少ないですが、現在250機以上の発注を受けており、今後それ以上の発注をエアバス社は受けることが予想されており、日本でも見る機会が増えるでしょう。日本では現在成田国際空港で3社のA330neoを見られます。A330neoはA330よりさまざまな面が改善されており、より快適空間を作り出しました。