目次 [表示]
- そもそもバトラーってどんな人?
- ホテルでのバトラーの役割って何?
- 混同しがちな他のサービスとの違いも確認しておこう
- サービスを受けるときの使い方・注意は共通
- 日本のホテルでバトラーのサービスは提供している?
- バトラーが提供するサービスはこれ!
- バトラーのサービス範囲は客室専属といえど広い!
- バトラーのサービスを提供する日本のホテルはここ!
- ホテルでバトラーのサービスを受けたい!使い方は?
- サービスを受けるにはチップを払おう!
- 日本にない文化で悩みがち!チップの渡し方は?
- チップはどれくらい渡せばいいの?
- バトラーともコミュニケーションをとってみよう
- よいサービスを受けたいなら基本的なマナーも大事
- バトラーのサービスも旅の優雅な思い出になる!
そもそもバトラーってどんな人?
ホテルでのバトラーの役割って何?
バトラーは、ホテルに宿泊するそれぞれのお客様に専属で仕える係です。簡単にいえば、お客様それぞれの「御用聞き」を行う人たちのことになります。
「ドリンクを持ってきて」など、お客様の些細な要望でも丁寧に対応してくれるバトラー。主に高級ホテル・グレードの高い客室で利用することのできる、とても優雅なサービスなのです。
執事とバトラーの関係は?同じと思ってもいい?
バトラーの起源は、イギリスの貴族へ仕え、各々の使用人を取りまとめたといわれる上級の使用人です。日本で「執事」と呼ばれる方と同様のイメージになりますね。また、バトラーは日本語でもそのまま「執事」という意味に。このため、執事とバトラーは同一と考えて差し支えはないでしょう。
混同しがちな他のサービスとの違いも確認しておこう
バトラーとベルパーソンは違うの?
バトラーと混同しがちなホテルのサービスとして、例えば「ベルパーソン」が挙げられます。バトラーはお客様の要望に対して仕事を担当しますが、ベルパーソンの仕事の範囲はその前段の雑務です。お客様を客室へご案内・合わせて荷物運びをする、といったことが担当の範囲となります。
バトラーの仕事はコンシェルジュとも違うので注意
コンシェルジュについても、確認しておきましょう!「コンシェルジュ(コンシェルジェとも呼ばれる)」は、バトラーよりも格式高い階級の方のこと。
また、コンシェルジュはホテルの専属として、すべての宿泊客を相手に仕事をするところが、バトラーと異なるポイントです。コンシェルジュは執事たちを総括する監督、ということになります。
悩むことがあれば一旦バトラーへ相談!
「お願いしたいことがあるけれど、相談先は誰になる?区別がつかない……」と悩む方もいるでしょう。バトラーでまかなえることを、コンシェルジュに誤って依頼してしまうのは避けたいところ。
旅行先で過ごす上で何か困ったことがあれば、まずバトラーに用件を伝えるとよいでしょう。バトラーが、コンシェルジュへ伝達すべきかどうかも判断してくれますよ!
サービスを受けるときの使い方・注意は共通
ベルパーソンやコンシェルジュ、そして今回ご紹介するバトラーについて、サービスを受ける際のマナーは共通して気をつけたいポイントです。サービスに関する価値観は、日本と海外ではかなり異なります。その詳細を後に記載しているので、ぜひ参考にしていただき、気持ちのよいサービスを受けましょう!
日本のホテルでバトラーのサービスは提供している?
バトラーという文化・サービスは、基本的には海外のホテルで根付いています。ただ、日本でもいくつかの高級ホテル(後述のセントレジスホテル大阪など)でバトラーのサービスを提供しているので、ぜひ体験したいですね。
日本の旅行でも優雅な気分をプラスしたいと思った際、たまには奮発して、バトラーのサービスを満喫してみるプランもよいかもしれません!
バトラーが提供するサービスはこれ!
バトラーのサービス範囲は客室専属といえど広い!
バトラーは1つの客室を対象としますが、そのサービス内容はとても幅広いものとなっています。具体的には下記の通りですが、まさに至れり尽くせり!ホテルで過ごす時間が、観光に負けないくらい贅沢なひと時になりそうですね。
ホテルの客室ではこんなサービス
- ドリンクや軽食の提供→希望のものを持ってきてくれる。
- アメニティーの提供→化粧水など、欲しいものがあれば調達してくれる。
客室で快適に過ごせるよう、例えば上記のサービスを提供します。例は基本的な内容を挙げていますが、細かい要望でも期待に応えるのがバトラーの役目。もし客室で他にも困ったことがあれば、遠慮なく確認してみましょう。
身の周りに関する細かいサービスも
- 衣服の管理→アイロンがけや、靴磨きなど。
- 荷物の整理→お土産など大きな荷物を郵送してくれたり、お出かけ前後で荷物をまとめるお手伝いなど。
上記のように、お客様の身の周りに関するサービスも実施します。ベルパーソンとの違いがよくわかる内容ですね。まさに「お世話役」を連想させ、観光地でより余裕をもって過ごせるようにと、気配りも感じるサービス内容になっています。
要望次第ではこんな意外なサービスも!
他にも「書類をコピーしてほしい」など、細かい事務処理についても代わりに実施してくれたり、お客様の希望次第では外でのお買い物へ同行してもらえることも!すべては、お客様がホテルや旅行で素敵な時間を過ごせるため。バトラーのサービスは本当にさまざまですね。
バトラーのサービスを提供する日本のホテルはここ!
- ホテルの宿泊前は荷物の配送・部屋への設置サービス。
- 優雅な送迎、到着時にドリンクサービスをいただきながらチェックイン。
- 滞在中にバトラーとメッセージのやり取りが可能、各種手配など細かい希望に応えていただける。
日本では「セントレジスホテル大阪」が、バトラーのサービスに誇りをもつホテルの一つです。上記は、セントレジスホテル大阪のバトラーが提供するサービスの、ほんの一例になります。ぜひ普段よりクラスアップしたホテルに宿泊し、上質な時間を過ごしてみてください!
ホテルでバトラーのサービスを受けたい!使い方は?
サービスを受けるにはチップを払おう!
海外のホテルでサービスを受けた時には、忘れずにチップを相手に渡すことが大事!バトラーのサービスに限らず、チップの支払いは常識であり、バトラーなどホテルの方々が生活するための大切な収入源です。マナーを守れない場合、バトラーから質の高いサービスを受けられない、と心得ておくとよいかもしれません。
日本にない文化で悩みがち!チップの渡し方は?
日本にはチップの文化がないため、「どう渡すのがいいの?」と悩む方も多いかもしれません。例えば、サービスを受ける度に渡す場面はイメージできますよね。その時の注意点は、さっと渡せるようにポケットに準備しておくこと。チップは財布を見せず、スマートに渡すのが大事です!
例えばこんな方法でチップを渡す!
- 滞在期間が長い場合、ホテルのチェックインでまとめてチップを払っておく。
- とても質のよいサービスだったと感じた場合、チェックアウトでは「ありがとう」の気持ちを込め、プラスのチップを払う。
「スマート・スムーズにといっても具体的には?」と疑問な方へ向けて、チップを渡す方法の一例を挙げてみました。ぜひ意識してみてください。バトラーやホテルの方々が評価に応えて、さらに上質なサービスを提供してくれるかもしれませんね。
チップはどれくらい渡せばいいの?
バトラーに渡すチップは、1日あたり「10〜20ドル」くらいが目安といわれます。短期間の宿泊でサービスの度に支払いをするならば、1回あたり1~5ドルほどを渡せるように準備しておくとよいでしょう。初めてでサービスの質を判断できず悩んでしまう場合は、少し多めにチップを出すようにします。
チッブの過不足はバトラーの表情にも注目しよう!
チップの風習に慣れた方は、自分が渡したチップが対価として少なかったかどうかを、バトラーの表情にも注目して判断しているようです。旅行先で過ごす中で少し余裕が出てきた際には、慣れた方のやり方にも挑戦し、コミュニケーションをとってみてもいいかもしれません。
バトラーともコミュニケーションをとってみよう
日本では、自分からホテルの方へ積極的に接することはないかもしれませんが、海外のホテルではサービスの利用と合わせて、コミュニケーションも心がけてみましょう。「実際にどうお願いしたらいい?」「チップを渡すときは?」と悩んだ場合は下記を参考にして、バトラーとのコミュニケーションに挑戦してみてください!
バトラーとのコミュニケーションで使える会話の例!
- お願いしたいことがある場合→ “Could you ~ ?”(~してもらいたいのですが)
- アメニティなど何かほしいものがある場合→ “Do you have ~ ?”(~はありますか)
- サービスを受けたからチップを渡したい→ “Thank you for ~”(~してもらってありがとう)
客室で過ごすときにバトラーへ頼み事をする際や、チップを渡す場面について、簡単な会話例を挙げました。ぜひ参考に、気持ちを伝えようと挑戦してみてください!バトラーとの基本的なコミュニケーションとしては問題ないでしょう。
よいサービスを受けたいなら基本的なマナーも大事
日本では自分から何もしなくても、良質な接客サービスを受けられるホテルはたくさんあります。「サービスは無料」という感覚が定着している、といっても過言ではないでしょう。
しかし、海外旅行では黙った状態でもサービスされるとは思わずに、ホテルやお店の方にも笑顔であいさつ、という基本が特に重要です。単語の使い方よりも、意識すべきポイントかもしれません。
バトラーのサービスも旅の優雅な思い出になる!
バトラーはなかなか日本では体験することのないサービス。慣れた方でなければ、使いこなせているケースは少ないかもしれません。
初めての方でもきちんとマナーを守って、感謝の気持ちを表現する姿勢を忘れなければ、バトラーなどホテルのサービスは旅を彩る素敵な思い出になるはずです!せっかく海外旅行をするならば、その国の文化を感じながら、素敵な時間を過ごしてみてください。