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セゴビアの7つの超有名な名所をご紹介!アルカサルや水道橋など

セゴビアの7つの超有名な名所をご紹介!アルカサルや水道橋など

セゴビアはマドリードから気軽に日帰りができる観光地。世界遺産に登録されているセゴビアの旧市街には、観光名所が豊富です。その中でも超有名な名所を7つと、その周りの有名な見どころをいくつか。おすすめの食事処やお土産店もご紹介しましょう。

目次 [表示]

人気観光地セゴビアについて

Photo by The real GoG

13世紀に王室の城になった白雪姫城のアルカサルの位置には、古代から住んでいたケルト人の城がありました。水道橋は、1世紀にローマ人の手により造られています。イスラム時代は毛織物の貿易の地として繁栄。レコンキスタ後も貴族たちが貿易を引き継ぎます。15世紀には、カトリック女王イサベルが、女王としての戴冠式を行いました。17世紀にセゴビアは衰退しますが、19世紀から回復し、現在は、人気観光地として栄えています。

マドリードからはバスで行くのが絶対おすすめ

Photo by GonzaloMMD

マドリードから北へ約90キロメートル、標高1000メートルのセゴビアへ公共機関で行くには、新幹線かバスのどちらか。時間がない人は新幹線を利用してください。トンネルが多いですが、約30分で到着します。バスは1時間15分ほどかかりますが、マドリードとセゴビア間の景色は大変美しく、その景色を眺めるだけでもセゴビアに行く価値があると感じることでしょう。チケットはネットの予約サイトでの購入をおすすめします。

Renfe - Viajeros - Horarios
国鉄レンフェのチケット予約サイト
Bienvenido a Avanzabus.com - Avanza Autobuses
バスチケット予約サイト

食事処のおすすめは水道橋周辺とマジョール広場周辺

Photo by dpotera

セゴビアは、食事がとても美味しいことでも有名な観光地です。名物の子豚の丸焼き以外にも、花豆を使った料理、腸詰めの煮込み料理、キノコ料理、鱒料理などなどで、週末など、食事のためだけにセゴビアに繰り出すほど。必ず予約をして出かけましょう。水道橋周辺には、子豚の丸焼きの老舗メソン・デ・カンディッドをはじめ、いくつかのレストランがあり、マジョール広場まで来ると、バル兼レストランが数え切れないほどあります。

セゴビアの7つの超有名な名所その1 : 水道橋

Photo by santiagolopezpastor

セゴビア一の見どころ、水道橋から始めましょう。新幹線で行った場合は、駅前に止まっているバスにチケットを買って乗ると、水道橋に到着。バスの場合は、到着ターミナルから徒歩10分です。全長728メートル、最高位29,50メートル、アーチの数は166。生活用水の供給のため、川から丘への導水路として、1世紀にローマ人により造られました。イスラム時代に破壊された35個のアーチは、カトリック女王イサベルにより修復されています。

サン・ミジャン教会

Photo by sky_hlv

バスターミナルから水道橋に向かい2,3分歩くと左手にサン・ミジャン教会があります。広いスペースの真ん中に、円形を取り入れた優しさを感じさせる建築は、11世紀のムデハル様式。大聖堂と味わいのある町並みが背景にあり、足を止めカメラを向けずにはいられないほどの見どころです。

サン・クレメンテ教会

Photo by Catedrales e Iglesias

続いて、サン・ミジャン教会から水道橋へ2,3分の右側に、道路に面して建つのがサン・クレメンテ教会です。ゴシック建築様式以前の、11世紀から13世紀にスペインの北部に多く用いられたロマネスク様式。相当に荒れた姿に見えますが、見どころの側面に周ると、美しいアーチを持つポーチを観察できます。

セゴビアの7つの超有名な名所その2 : メソン・デ・カンディッド

セゴビアの主要道路に銅像になって立っているカンディッドが、子豚の丸焼きを発明。店は水道橋のすぐ脇にあり、屋根を見ると風見豚が付いています。超有名な名所のひとつで食事をするなら、必ず予約サイトで席の予約をしてください。昼食は13時、夕食は20時が予約サイトでは一番早い時間ですが、30分前に行っても席に案内してくれますので、早目に行くことをおすすめします。窓際の席で、水道橋を眺めながら味わってくださいね。

Reservas - Meson de Cándido
メソン・デ・カンディッドの予約サイト

壁の型押し

Photo by The real GoG

セゴビアの見どころのひとつが、壁の型押しです。ガイドブックや携帯ばかりに目を落とさず、家々の壁を見ながら歩いてください。貝殻模様、花模様、幾何学模様と、それぞれすべて違う模様です。壁の崩れや汚れを、カモフラージュするために考えられた策。お洒落な策を考えたものですね。

セゴビアの7つの超有名な名所その3 : くちばしの家

Photo by MShades

水道橋の広場から商店街の通りに入り3分ほど行くと、右側の家が途絶え、見晴らし場に出ます。セゴビアの町並みと、死んだ女山を楽しんでください。くちばしの家は、見晴らし場の斜め向かい。貴族の館をユダヤ人が譲り受け、壁にいくつものとんがりを付けました。強さの象徴の意味でしょう。くちばしのひとつに宝物が隠されている、などという噂は大ウソ。もし本当なら、くちばしは、ひとつも残っていないはずです。

メディーナ・デル・カンポ広場

Photo by jl.cernadas

商店街を進んでください。旗を掲げた若者の青銅が立つメディーナ・デル・カンポ広場に出ます。この若者は、16世紀の今でいう農業組合長であるフアン・ブラボー。カルロス1世の率いる王様軍と戦い、結果は敗戦。捕まった農業軍の首脳人ほとんどが処刑されたのに、フアン・ブラボーは、才能を買われて処刑されなかったということです。

サン・マルティン教会

Photo by fernand0

メディーナ・デル・カンポ広場の横に建つ教会の建築年号は不明ですが、資料により1117年には存在していたことが判明しています。のちにムデハル様式を加えたロマネスク様式。見どころは、アーチを支える柱に施されたいくつもの彫像と、西側入口に施された旧約聖書に出る登場人物たちの彫像です。

セゴビアの7つの超有名な名所その4 : マジョール広場

Photo by jl.cernadas

セゴビア旧市街の中心地がマジョール広場。市役所、観光案内所、テラスを出した多くのバルに囲まれた広場です。観光案内所は、水道橋の広場にもありますが、開くのが10時。マジョール広場の方は9時から開いています。広場からのびている脇道には、思いもよらない楽しい店がありますが、楽しいままに細い道に入り込むと、迷子は確実。初めての土地では、常に自分の所在地をしっかり確認しながら歩くよう、心がけましょう。

菓子屋リモン・イ・メンタ

おすすめのお菓子屋さんです。セゴビアの銘菓ポンチェ・セゴビアーノ、アーモンド菓子、チョコレート、ケーキ、パン。奥のカフェで、観光のひと休みをするとよいでしょう。スペインのスイートは、頭の芯がしびれるほどに甘い。スペイン人が日本に行ってケーキを食べると、砂糖が入っていないと言って怒るそうですよ。

サン・ミゲール教会

Photo by Prof. Mortel

1474年12月13日に、カトリック女王イサベルが女王としての戴冠式を行った名所も、見どころのひとつ。白雪姫城であるアルカサルに当時の模様が描かれ、現在も当時のままの姿だということが分かるでしょう。セゴビアは、扉を固く閉ざした教会が多く、観光客は入れないようですが、予約をしておくと入れてくれる教会もあります。

ワインとお通し

Photo by WordRidden

セゴビアのバルに入って飲み物を注文すると、カウンターに並ぶタパスの中から好きな料理を選んで、お通しとして出してくれます。ワンドリンクにワンタパス。二人で二杯飲んだら、フォータパスです。スペインのワインは、リオハ産かセゴビア県のリベラ・デ・ドゥエロ産が、常に一、二を争っていますので、リオハ産のワインを頼むと、いやな顔をされますよ。

セゴビアの7つの超有名な名所その5 : 大聖堂

Photo by rubenvike

1521年、当時の王様カルロス1世の独裁政治に対する反乱が起き、大聖堂が崩れ落ちます。「さあ大変、セゴビアに大聖堂がなくなっちゃった。」というわけで、王様までが石を運んで造ったといわれる現在の大聖堂は、後期ゴシック様式。1525年から243年間かけて完成し、その美しさはヨーロッパ一とされ、大聖堂の貴婦人と呼ばれています。チケットは、入口すぐの窓口かネット予約で購入。日曜だけは、チケットなしで無料入場できます。

CatedralSegovia
大聖堂の公式サイト

お土産店

Photo by Emilio__

セゴビアの記念になる品を買いたい人は、大聖堂の前にお土産店が並んでいます。有名観光地でありながら値段が安い。また、手作り手工芸などの店もあり、観光の合間に立ち寄ると楽しいでしょう。白雪姫城のアルカサルまで行ってしまうと買えません。アルカサルの前に一軒だけありますが、閉まっていることがほとんどです。

サン・アンドレス教会

Photo by The real GoG

大聖堂から白雪姫城のアルカサルまで行く道の左手に、ラ・メルセ広場があります。広場の角にあるサン・アンドレス教会は、使徒アンドリューの命により造られたロマネスク様式。鋭利な尖塔を持つ高い塔と、二つの丸い後陣が印象的です。中には、同じ広場にあった修道院から移した聖母メルセデス、サン・ラモン、サン・ペドロ・ノラスコの像があります。

セゴビアの7つの超有名な名所その6 : アルカサル(白雪姫城)

Photo by zatopeki

アルカサルは、白雪姫城のモデルと確定したようですが、シンデレラ城だという人もいれば、眠れる森の美女城だという人もいました。ディズニーランドの白雪姫城ではなく、ディズニーの白雪姫の映画に出てくるお城のモデルです。古代の昔から常に重要な城として断崖絶壁の上にそびえていましたが、19世紀の火事で崩れ、建て直されています。チケットは、ネット予約では買えません。塔付きと塔なしの二種類のチケットがあります。

ベラ・クルス教会

Photo by Miguel. (respenda)

アルカサルに向かって右手奥に、サマラマラの小さな町が見えます。サマラマラまで続く一本の舗装道路の手前にポツンと建っているのが、ロマネスク様式のベラ・クルス教会。建築にあたったのは中世に活躍した騎士修道会のテンプル騎士団といわれていました。現在は、サモラ県にあるトロの参事会教会によるものという意見が強くなっています。

サンタ・マリア・デル・パラル修道院

15世紀半ばから16世紀初期にかけて、ゴシック、ムデハル、プラテネスコの三様式で造られた、男性専用の修道院。ホームページを持っています。修道院内の見学、宿泊可能。入場は男女ともにできますが、宿泊は男性だけに限られ、最低三泊、最高七泊まで。見どころは大変美しい庭園。男性なら、ぜひ訪れて、修道士の修行をすることをおすすめします。

BIENVENIDOS - Monasterio Santa María del Parral
サンタ・マリア・デル・パラル修道院の公式サイト

セゴビアの7つの超有名な名所その7 : アラメダ・デ・ラ・フエンシスラ

Photo by Jaimegfoto

セゴビアに行き、誰もが絶対に見たい名所は、水道橋とお城ですね。白雪姫城といわれるアルカサルを正面から見ても、それは白雪姫城ではありません。アルカサルから、きれいな川のほとりを15分か20分歩いてください。芝生が敷き詰められているアラメダ・デ・ラ・フエンシスラに出ます。そこからアルカサルを見上げましょう。ため息が出るほど美しい白雪姫城を堪能してください。

セゴビア市外の超有名な名所オプショナル : ラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソ

Photo by M. Martin Vicente

セゴビアからバスでたった20分走ると、優美そのものの観光地、ラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソの町があります。スペインブルボン王朝初代のフェリッペ5世が、生まれ育ったヴェルサイユ宮殿を懐かしみ造った城と庭園の美しさは、見事としかいいようがありません。バスのチケットは、マドリードから到着するターミナルのLINECARの窓口で購入してください。往復チケットをおすすめします。45分おきに出発。

セゴビアの7つの超有名な名所(まとめ)

Photo by jimcintosh

人気観光地セゴビアの超有名な名所と、おすすめする有名な名所をご紹介しました。超有名な名所を記事の通りに周って行くと、自然に有名な名所に出くわしますよ。今回は、セゴビア市内の観光地でしたが、市外にもおすすめする有名な観光地がたくさんあります。中世の姿をそのまま残す町や、趣きのある田舎宿などをご紹介したいですね。

大河葵
ライター

大河葵

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