ロシア・モスクワ基本情報
モスクワは人口1250万人以上、モスクワ周辺の都市圏人口は1657万人で、世界第15位、ヨーロッパ第1位の大きさを誇る大都市。夏は過ごしやすく冬の寒さは厳しいモスクワでは、観光のベストシーズンは6月下旬から8月中旬までと言われています。夏でも朝と晩は冷えることが多いので、羽織るものを持って行きましょう。日本との時差はマイナス6時間で、サマータイムは実施されていません。
ロシア入国に欠かせないビザ
ロシアへの旅行を計画している人にとって、まず手配をしないといけないのがロシア観光ビザ。旅行会社を通して旅行を計画している方でしたら、ビザの手配に心配はありませんが、個人旅行を計画している方はご自身でビザの手続きを行う必要があります。時間に余裕を持って手続きを行い、不明点は必ずロシア領事館に尋ねてください。
アクセス
アエロフロート航空と日本航空が、東京とモスクワ間の直行便を結んでいます。所要時間は約10時間。韓国や中国経由では、所要時間は13時間以上です。モスクワ周辺には3つの空港がありますが、日本人の利用が多いのは「ドモジェドヴォ空港」。モスクワ市内まで電車で約40分、車で約1時間。電車は事前にオンラインで予約が可能で、車内はとても清潔で快適なのでおすすめです。
おすすめの市内移動手段は地下鉄
モスクワの観光スポットは、赤の広場周辺エリアに集中していますが、郊外のエリアを訪問する際や、滞在するホテルのエリアによっては、移動手段を考える必要がありますね。広大なモスクワ市内を効率よく移動するのに、便利で簡単なのが地下鉄。FIFAワールドカップ以降、英語表記・アナウンスができたので利用しやすくなりました。1日乗車券や回数券がお得です。
ロシア版Uber「Yandex Taxi」が便利
深夜早朝時間帯の利用や、ホテルのエリアによって、タクシーを利用したい場合は、Yandex Taxiのアプリがおすすめ。使い方はUberと同じで、乗降場所を自分で設定し、支払いはアプリで登録したカードから自動的に引き落とされるので、言葉のやり取りや、ぼったくられる心配がありません。ロシア全土で使え、特にモスクワエリアだと、待ち時間も少なく車を捕まえやすいです。
注意:LINEが使えない
家族や友人とのやり取りに欠かせないLINEですが、ロシアでは使えないのでご注意。でも安心してください。事前にVPNのアプリをスマートフォンにダウンロードし、そのアプリを経由すればLINEが使えます。広告は入りますが、無料で利用できるものが多いので、ロシアに行く前に必ずダウンロードをしておきましょう。おすすめは、「VPN Master」と「VPN ネコ」です。
モスクワ定番観光名所1:赤の広場
ロシアの有名なスポット「赤の広場」。「赤」はロシアで「美しさ」を意味するため、別名「美しい広場」と呼ばれています。ロシア革命などロシアの激動的な歴史の舞台になった赤の広場は、現在、イベントやコンサートが開かれ市民や観光客に親しまれている名所。赤の広場周辺には、観光・お買い物スポットが集中しており、観光の中心となる場所です。幻想的な姿が美しいライトアップも見逃せません。
ロシアの革命家レーニンが眠るレーニン廟
政治、経済、哲学など広い分野で数々の功績を残したロシアの革命家ウラジミール・レーニン。1924年に多くの国民に惜しまれこの世を去りましたが、彼の遺体は永久保存され、安置されているのが赤の広場にあるレーニン廟。火、水、木、土曜日の10時から13時まで無料で見学できますが、連日多くの観光客で賑わうのでオープン前から並ぶことをおすすめします。
モスクワ定番観光名所2:クレムリン
ロシア語で「城塞」を意味するクレムリン。クレムリンはロシア各都市に存在しますが、モスクワのクレムリンは、かつてソ連共産党の中枢が置かれ、現在は大統領府と大統領官邸が置かれている政治の中心地です。総延長約2.25キロメートルの城壁、20もの城門を構え、敷地内には宮殿や聖堂が並び、一部は観光客に公開されています。
絶対訪れたい「武器庫」
必ず見ておきたいのが「武器庫」。サンクトペテルブルグに遷都が決まるまで、武器の保管や製造場所でしたが、遷都の後は宝物殿として使われました。こちらでは、13~18世紀の金銀財宝を中心に豪華なコレクションが見どころです。必見なのは、ロマノフ朝時代の豪華な「インペリアルイースターエッグ」。世界で現存する50個のうち、10個がモスクワの武器庫に展示されています。
モスクワ定番観光名所3:グム百貨店
1893年に完成し、ロシア革命、冷戦、ソビエト崩壊などの激動の時代を過ごしてきた歴史ある老舗デパート。モスクワ市民や観光客で賑う、重厚な石造りの建物が美しい名所です。長さ約200メートルある3階建ての建物には、吹き抜けやガラス屋根があり、自然光が入って解放感に溢れています。中心には噴水広場があり、人気の待ち合わせポイントです。現在高級ブランド店など約150店舗が入っています。
見どころは1階北側の高級食材店
グム百貨店でおすすめのエリアは、日本でいう「デパ地下」のような食材店。こちらでは、生鮮食品、加工食品、お酒、パン、スイーツ、惣菜など、ロシア国内外から種類豊富に集められています。ディスプレイも素敵で、見ているだけでも楽しいです。こちらでロシア土産を揃えることもできますし、惣菜やパンを買ってホテルに持って帰って食べるのもおすすめ。
モスクワ定番観光名所4:ポクロフスキー聖堂(聖ワシリイ大聖堂)
多くの日本人が、この玉ねぎのような屋根を持つ建物を、見たことがあるのではないでしょうか。ロシア聖堂の中で最も有名なポクロフスキー聖堂は、1555年に建てられ、中央の塔の高さが46メートルのカラフルで美しいロシアを代表する見どころ。内部には美しいバロック様式のイコン、16世紀のフレスコ画、回廊装飾が目を引きます。1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。
モスクワ定番観光名所5:ロシア国立歴史博物館
1883年にオープンした、赤の広場にある赤い印象的な建物がロシア国立歴史博物館。ロシア史に興味のある人には、楽しいこと間違いなしの見どころです。石器時代から20世紀初頭までの展示品が36もの部屋に展示されており、見応えがあります。歴史に興味がなくても、建物の内装やきらびやかな展示に目を奪われること間違いなしの人気の観光名所です。
モスクワ定番観光名所6:ボリショイ劇場
ロシアで最も有名なバレエ・オペラ劇場。1776年に設立されたボリショイ劇場は、火災による消失や改装を経て、現在の姿に至ります。シンプルで上品な雰囲気が溢れる外見とはうって変わり、内装は赤と金色が基調で色鮮やかさが特徴的。絢爛豪華で歴史ある雰囲気が楽しい時間を約束してくれる本館(Historic Stage)が、その美しさで有名です。
本格的なバレエやオペラの公演をお見逃しなく
世界的にも有名なロシアバレエ。その最高峰とも言われるのが、ボリショイバレエ団です。シーズンは冬なので、冬にモスクワに行かれる方は、ぜひ本場のバレエ鑑賞に行くことをおすすめします。大人気のため、チケットが取りづらいですが、早めに計画を立ててチケットをゲットしてください。公演スケージュルの確認とチケットの購入は以下のページで可能です。
モスクワ定番観光名所7:地下鉄
美しさが世界的に有名なモスクワの地下鉄は、スターリン統治下の1935年に開業しました。現在、総延長300キロメートルを超え、14路線がモスクワの地下を走っています。モスクワの地下鉄は、かつて駅がシェルターの役割を兼ねていたので、地下深くに造られました。世界的にも数少ない高頻度運行も有名で、ピーク時の運行間隔は、なんと90秒。ホームには、前の列車が発車してからの経過時刻が表示されています。
おすすめの駅1:キエフスカヤ駅(5号線・3号線)
芸術性の高いモザイク画やフレスコ画が見どころのキエフスカヤ駅。詩人プーシキンの姿や、ウクライナの人々の生活を描いた作品、レーニンによるソ連樹立の場面が描かれた作品などが見られます。見応えのある絵が多く並び、まるで美術館にいるような気分になるでしょう。ホームにはレーニンの肖像画も飾られています。
おすすめの駅2:ノヴォスロボーツカヤ駅(5号線)
ノヴォスロボーツカヤ駅に着くと目に入るのが、色鮮やかな32枚の美しいステンドグラス。内側からライトで照らされ、まるで教会の中にいるような雰囲気を感じさせるステンドグラスはラトビアの芸術家による作品。クレムリンの赤い星など目を引く作品が多いです。地理学者、芸術家、ピアニストなど、職業人が描かれた6枚のステンドグラスも見逃せません。
モスクワ定番観光名所8:ロシア現代史博物館
小さな宮殿のような建物には、ロシア国立歴史博物館では取り扱われていない、ソビエト時代などの20世紀のロシア史をあつかった展示がされています。日が暮れるとロシア国旗の色、赤、白、青の色にライトアップされ、人気の写真スポットです。市内中心部からはやや離れますが、地下鉄トゥベルスカヤ駅周辺にあるのでアクセスは便利。
モスクワ定番観光名所9:雀が丘
モスクワ市郊外の小高い丘にあり、そこから眺める市街地の景色はモスクワ観光人気の見どころです。都会の中にあるとは思えないほど自然豊かな森があり、小鳥のさえずりを聞きながら散歩をするのがおすすめ。都会の喧騒から離れて、ゆったりとした楽しい時間を過ごすことができます。周辺には、ランニングやサイクリングを楽しむ人が多く、市民にとって人気の憩いの場所です。
モスクワ定番観光名所10:モスクワ大学
1755年に創設された、ロシア中からエリートが集まるモスクワ大学は、あの有名なゴルバチョフ書記長を輩出した一流大学。学生数は4万人を超え、建物の高さは約240メートル、スターリン・ゴシック様式の堂々とした立派な構えに、思わず鳥肌が立つほど。雀が丘周辺にあるので、一緒に合わせて観光をおすすめします。夜のライトアップされた姿も美しいです。
モスクワ定番観光名所11:ヴェルニサージュ市場
マトリョーシカ、旧ソビエト時代のバッジなどのアンティーク用品を買うならこの市場がおすすめ。市内のお土産店よりも安く種類が豊富です。食べ物を売っている屋台や毛皮製品など、お店の種類は多く見ているだけでも楽しいエリアです。行き方は、モスクワ中心部から、地下鉄3号線に乗り約25分で「パルチザンスカヤ駅」に到着。そこからまっすぐ歩くと遊園地のような建物が目に入り、市場はその周辺にあります。
1番のおすすめはマトリョーシカ
有名なロシア土産といえば、マトリョーシカ。モスクワの至る所でマトリョーシカが売られているのを目にします。ヴェルニサージュ市場は、マトリョーシカが所狭しと並び、お気に入りのものを見つける宝探しのような楽しい場所。1番安いもので300円ほどから売られており、良心的な値段も嬉しいですね。大きめのもの、ラメなどのデザイン、内側にたくさん人形が入ると、値段が高くなります。
まとめ
モスクワの有名な観光名所と人気の見どころを紹介しました。広大なモスクワですが、地下鉄で移動もしやすく、有名な観光名所は、赤の広場周辺のエリアに集まっているので、観光しやすいです。あらゆる場所でロシアの歴史に触れる機会が多く、ロシアならではのお買い物や、本格的な芸術鑑賞など楽しい魅力がいっぱい。ぜひ思い思いに楽しい時間をモスクワで過ごしてください。