目次 [表示]
- ポーランド観光情報1:ポーランドに行く前におさえたい基本情報
- 通貨
- 国内移動
- 気になるポーランドの治安
- ポーランド観光情報2:ポーランドのベストシーズン
- 春(3月〜5月)
- 夏(6月〜8月)
- 秋(9月〜11月)
- 冬(12月〜2月)
- ポーランド観光情報3:おいしいポーランドの名物グルメ
- 名物グルメ1:ピエロギ
- 名物グルメ2:ジュレック
- 名物グルメ3:バルシチ
- 名物グルメ4:ビゴス
- 名物グルメ5:ゴウォンプキ
- 名物グルメ6:ポンチュキ
- 名物グルメ7:ファボルキ
- ポーランド観光情報4:魅力溢れるおすすめの都市
- ポーランドの魅力溢れる都市1:クラクフ
- ポーランドの魅力溢れる都市2:グダニスク
- ポーランドの魅力溢れる都市3:ワルシャワ
- ポーランドの魅力溢れる都市4:ポズナン
- ポーランドの魅力溢れる都市5:ヴロツワフ
- ポーランド観光情報5:訪れたい観光地
- おすすめ観光地1:アウシュヴィッツ
- おすすめ観光地2:ザコパネ
- おすすめ観光地3:ヴィエリチカ岩塩坑
- ポーランド観光情報6:ポーランドへの行き方
- まとめ
ポーランド観光情報1:ポーランドに行く前におさえたい基本情報
日本の5分の4の大きさの国土を持つポーランドは、 ショパン、キュリー夫人、コペルニクスなどの偉人を輩出してきました。第二次世界大戦でポーランドは壊滅的な被害を受けましたが、ポーランド人の不屈の精神により街が再建され、かつての魅力あふれる美しい姿を取り戻しています。美しい観光名所、見逃せない見どころ、そして美味しいグルメが満載です。
通貨
ポーランドでは、ユーロが使われていないのでご注意。通貨は「ズウォティ」で、1ズウォティは約28.04円(2019年11月)。現地で両替をした方がレートはいいですが、ポーランドの空港はレートが悪いので避けてくださいね。両替をするのに穴場なのは、街中にある「カントル」という両替商。週末の両替や大型ホテル付近のカントルは、レートが悪いので避けてください。
両替のしすぎに注意
ポーランドは物価が安く、また安全の面からも現金を両替しすぎないようにしましょう。観光地では、クレジットカードとデビットカードが流通しているので、現金が余りすぎないよう上手にカードを活用してください。500ミリリットルのビールが150円ほど、一般的なレストランでのランチは500円、ディナーは1000円ほどが目安です。
国内移動
見どころがいっぱいのポーランドを効率よく旅するには、国内の移動手段を上手に使いこなす必要があります。一般的に安く移動できるのはバスですが、アイルランドのLCC「Ryan Air」がワルシャワから、主要都市を結んでおり、時期によってはとても安く移動できる穴場の手段。事前にオンラインで料金などをチェックし、しっかりと計画を立てましょう。
LCC利用で穴場の手段!飛行機
ヨーロッパでも有数の広い国土を持つポーランド。鉄道やバスで移動すると、半日以上かかってしまうこともあるので、上手に飛行機を使って旅行をしましょう。LOTポーランド航空と、Ryan Airがポーランドの主要都市を結んでいます。観光地として人気の高いクラクフまでは、ワルシャワから飛行機で1時間ほど。特にRyan Airは破格のセールを行うので穴場です。
ポーランド全土を網羅する鉄道
鉄道会社は2つ。長距離路線のPKP Intercityと、中距離・地域間路線のPrzewozy Regionalneによって、ポーランドの鉄道は網羅されています。売り場は異なり、チケットを互換することは不可能なので注意。観光客によく使われるPKP Intercityの列車は、全席指定なので事前予約が必須です。公式ホームページで、予約が可能で、時刻表も確認することができます。
安くて荷物が多くても安心のバス
大きな荷物がある方、時間がかかっても節約したい方、小さな街に行く方に便利なのがバス。時間はかかりますが、夜間に出ている便もあるので、移動時間を効率よく使えます。バスターミナルは鉄道の駅に近いことが多いので、使い方次第では利用価値が大きいです。ドイツのバス会社「Flixbus」は、オンラインで予約が可能。車内も清潔で快適に移動ができるのでおすすめです。
気になるポーランドの治安
一般的にポーランドの治安は良好ですが、日本より治安はよくないことを常に自覚して行動してください。犯罪の多くは窃盗、スリ、置き引きなので、多額の現金を持ち歩くのは避けましょう。命の危険を感じることはほぼありませんが、 夜のひとり歩きは控えた方が無難。また、公共の場での飲酒は禁止されているので注意してください。
ポーランド観光情報2:ポーランドのベストシーズン
ポーランドは日本と同様四季があり、夏は30度を超えるところがほとんどで、冬は雪が降り厳しい寒さです。一般的に、「日照時間が長く過ごしやすい夏がおすすめ」と言われていますが、イベント、旅行の目的、個人の好みによって、ベストシーズンは異なります。一番安く旅行できるのは寒くなる冬で、ピークシーズンの夏は、料金が高く観光客の数も多いです。
春(3月〜5月)
北海道・東北地方の春をイメージしてください。4月下旬でも雪が積もることがあり、半袖で大丈夫なほど暖かくなっても、急に寒くなることが多いので防寒対策は必須です。カトリックであるポーランドにとって重大な復活祭(イースター)の期間では、イースターマーケット、美しい模様が施された卵、ヒツジとウサギを型どったケーキ、チョコレートなどが見かけられます。
夏(6月〜8月)
観光客や多くの野外イベントで賑わう、1年で最も賑やかな季節。日が長くなるので、朝から夜遅くまで観光が楽しめます。観光地は混雑するので、ホテルはもちろん、交通機関や入場券の予約は早めに済ませておきましょう。6月は1年で最も日が長く、7月は最も暑く30度を超える日もあります。8月は下旬になると20℃前半の日が多くなり、夜は上着が必要なほど冷え込むので注意。
秋(9月〜11月)
各地で紅葉の名所が賑わう美しい季節。9月は気候もよく、新学期が始まり観光客が減るので、観光におすすめの穴場の時期です。9月上旬は、日中の寒暖差が大きいのが特徴。9月中旬は、薄手のコートやセーターが必要になり、10月は霧を見る機会が増え、下旬になると最低気温は0度前後になります。11月はポーランドの長い冬の始まりなので、寒さ対策は必須です。
冬(12月〜2月)
1月と2月はマイナス20℃まで冷え込むことがあるので、体調管理に気をつけましょう。雪も降り、日が最も短くなるので、各名所は空いており、安く旅行ができる穴場の季節。観光地では閉館時間が早くなります。この時期の魅力は、美しいクリスマスマーケット。12月に各都市の広場で美しいクリスマスマーケットが開かれており、見逃せないイベントです。
ポーランド人がドーナツをたくさん食べる日
ポーランド人が毎年ワクワクしてやまない「脂の木曜日」と呼ばれる年に一度のカトリックの行事。この日は、ポーランド人が愛するドーナツ「ポンチュキ」を、好きなだけ食べてよいとされる日です。普段は行列を好まないポーランド人も、大量のポンチュキを買うために行列に並びます。ポンチュキは一年中食べられますが、この日はここぞとばかりにたくさん食べる人が多いのだとか。
ポーランド観光情報3:おいしいポーランドの名物グルメ
多様な文化と伝統が融合する中欧のポーランドは、肉や野菜をたっぷり使用した郷土料理が特徴的。ポーランドの厳しい冬を乗り越えるのに最適な身体温まる料理が多く、特におすすめなのがスープ。具だくさんのものから、シンプルにスープ自体を味わうものまで種類が豊富にあります。日本人の口に合う料理が多いので、ポーランドは穴場のグルメの宝庫です。
名物グルメ1:ピエロギ
日本人に人気のピエロギは、ポーランドの有名な水餃子。もちもちの分厚い皮の中に具がたっぷりで、食べ応えがあります。具は、チーズ、じゃがいも、キャベツ、きのこなど種類豊富。苺やブルーベリー、チョコレートが入ったデザートピエロギも人気です。おすすめはチーズとポテトのピエロギ。見かけと異なり、6個ほど食べればお腹が膨らむので、頼みすぎに気をつけましょう。
名物グルメ2:ジュレック
ライ麦を発酵させた食品「ザクワス」がベースの、少し酸味があるポーランドを代表する名物のスープです。玉ねぎ、セロリの根、ニンジン、キノコ、ゆで卵、白いソーセージなどが入っており具がたっぷり。ポーランドを訪れた日本の皇族も、「ジュレックの美味しさに魅了された」と言われています。ポーランドではイースターの定番メニューの1つです。
名物グルメ3:バルシチ
美しいワインレッドが特徴的な、ポーランドの伝統的なスープ。ロシアやウクライナのボルシチと異なる点は、ポーランドでは具材は入れず、スープのみを飲むことが多いです。しかし、茹でたじゃがいもや、「ウシュカ」と呼ばれる小さいピエロギが入ったバルシチも、広く愛されています。ポーランドでは、クリスマスに欠かせない一品です。
夏にはバルシチの冷製版、フウオドニク
ヨーグルトとビーツを使い、さっぱり飲める冷製スープ「フウオドニク」は、美しいピンク色が目を引くのはもちろん、栄養満点の夏の名物として、ポーランドでは広く親しまれています。トッピングとして、ゆで卵とディルがのっているのが定番。暑い夏によくある、食欲がないときや、夏バテ気味のときにおすすめの一品です。
名物グルメ4:ビゴス
「狩人のシチュー」を意味するビゴスは、煮込むほど味が染みて美味しい、ポーランドの代表的な郷土料理。生のキャベツ、ザワークラウト、豚肉やベーコン、タマネギ、キノコなどを、2〜3日間かけてじっくり煮込んだ料理です。地方や各家庭によって、具材やレシピが異なるため、ポーランド人にとって、ビゴスはまさにおふくろの味。
名物グルメ5:ゴウォンプキ
ポーランド風ロールキャベツで、ピエロギと並ぶポーランドの名物グルメです。見た目が丸々した鳩に似ているため、ポーランド語で「鳩」を意味する「ゴウォンプキ」と名がつけられました。ひき肉とお米がたっぷりキャベツに包まれ、トマトソースやきのこソースとともに食べられています。身体が温まり、日本人にも馴染みのある一品です。
名物グルメ6:ポンチュキ
ポーランドの揚げドーナツ「ポンチュキ」は、ポーランド人が愛してやまないデザート。街中の至る所で、ポンチュキが売られています。バラのジャム、ブルーベリーのジャム、イチゴのジャムなどが入った、ふわふわのドーナツ。スーパーやコンビニで大変安く手に入りますが、ぜひパン屋さんで揚げたてのポンチュキを味わっていただきたいです。
名物グルメ7:ファボルキ
英語で、「Angel wings」(天使の羽根)と呼ばれるファボルキは、ポンチュキと並ぶポーランドの人気スイーツ。ふんわりした軽い口当たりの揚げ菓子は、クッキーとドーナツの中間のようなものに粉砂糖がかかっています。甘さは控えめなので、一旦食べ始めると止まらなくなるお菓子です。イースターの時によく食べられています。
ポーランド観光情報4:魅力溢れるおすすめの都市
ポーランドの魅力溢れる都市1:クラクフ
ポーランド第3の都市クラクフは、11世紀中ごろから16世紀末まで約600年間、ポーランド王国の首都として栄えた古都です。世界遺産に登録された旧市街「クラクフ歴史地区」は、ポーランドを代表する名所。第二次世界大戦中は、ドイツ軍の司令部が置かれ、ポーランドでは珍しく奇跡的に戦火を逃れた街並みが残っています。世界中の観光客を魅了する有名な名所が溢れる都市です。
有名な観光地へのアクセスもしやすい
クラクフから、アウシュヴィッツ、ヴィエリチカ塩鉱などの有名な観光地まで、電車やバスを利用して日帰りで行けるのが魅力。時間があればぜひ滞在していただきたい名所「ザコパネ」までも、日帰り圏内なので時間がない方におすすめです。クラクフを拠点に足を延ばせる名所が多くあるので、クラクフへの滞在は長めに計画するといいでしょう。
ポーランドの魅力溢れる都市2:グダニスク
バルト海に面するグダニスクは、夏は音楽フェスティバルが催され、海水浴を楽しむ人で賑わう夏の有名なリゾート都市。季節を問わず人気なスポットが、見どころいっぱいの旧市街です。歴史上、多くの国に占領されたこの地では、他の都市の旧市街と違った雰囲気が楽しめる穴場のスポット。特にライトアップされる夜の旧市街は人気の見どころです。
ポーランドの魅力溢れる都市3:ワルシャワ
14~19世紀に全盛期を迎えた美しい街ワルシャワ。第二次世界大戦により壊滅的な被害を受けましたが、ワルシャワ市民により忠実に街並みが再現されました。その「不屈の熱意」が評価され、ワルシャワの旧市街は、世界文化遺産に登録されています。有名なショパンの心臓が安置されている「聖十字架教会」など、見どころがたくさんです。
ポーランドの魅力溢れる都市4:ポズナン
ポーランド最古の都市「ポズナン」は、まるで絵本の中の世界のような、可愛らしいカラフルな中世の街並みが見どころです。古くから交易都市として栄えたポズナンは、ベルリンとワルシャワの中間に位置しており、現在も賑わう商業都市。特に、ポズナンの有名な名所「旧市場広場」は、その美しさから常に観光客が絶えない人気の見どころです。
ポーランドの魅力溢れる都市5:ヴロツワフ
1000年以上の歴史を持つポーランド第4の都市。さまざまな国に占領されたので、独特の景観が特徴的です。有名スポット「中央市場広場」は、ポーランドで2番目の広さを誇り、ルネサンスやゴシックなど中世のさまざまな建築様式の建物が見られる面白い穴場の見どころ。また、ヴロツワフは多くの島があることでも有名で「オストルフトゥムスキ」というエリアは、市内で最も古い地区と言われています。
小人の名所!別名「小人の街」と呼ばれるヴロツワフ
街のいたるところに合計250体以上の小人像があり、それぞれ、名前、職業、役割があることに驚かされます。なかには、伝説を持つ小人もいるので興味深いです。小人祭りや、小人に洋服を着せて競うコンテストが開催されるなど、小人が市民から愛されているのが伺えます。「小人マップ」が手に入るので、興味のある方はぜひ小人探しをしてみてはいかがでしょうか。
ポーランド観光情報5:訪れたい観光地
おすすめ観光地1:アウシュヴィッツ
世界的に有名な「アウシュヴィッツ収容所」は、二度とこのような悲劇を起こさないために世界遺産として登録されました。ナチスドイツがユダヤ人を無差別大量虐殺したこの場所は、現在博物館として戦争の悲惨さを世界中から訪れる観光客に訴えています。クラクフから日帰りで行けますが、事前に入場券を予約して行きましょう。
おすすめ観光地2:ザコパネ
ポーランドが誇るヨーロッパでは有名な山岳リゾート。冬には、多くのスキー客で賑わう穴場のスポットです。夏でもハイキングの名所や避暑地として有名で、木製の家や大自然が美しく、「海の瞳」と言われている湖「Morskie Oko」は、ぜひ訪れたいザコパネの名所。大自然が好きな方には、何日滞在しても飽きない魅力的な場所です。
おすすめ観光地3:ヴィエリチカ岩塩坑
「クラクフ歴史地区」と並んで、最初に登録された世界遺産の1つ。1044年創業した世界最古の製塩場で、1950年代まで使われていました。岩塩坑は、地下300メートル、総距離300キロメートルあり、坑夫たちによって教会や像なども作られ、見どころがたくさんです。入場チケットはオンラインで購入可能。クラクフから電車やバスで日帰りで行ける穴場のスポットです。
ポーランド観光情報6:ポーランドへの行き方
LOTポーランド航空が直行便を就航しており、成田空港より約11時間30分でワルシャワまで結んでいます。その他、ヨーロッパ各都市や中東を経由して行けるので、ヨーロッパの他の都市をまわって、ポーランドへ足を運ぶのもありですね。ポーランドはヨーロッパの中央に位置するので、ヨーロッパ各都市から飛行機で2時間以内で立ち寄れます。
まとめ
ポーランドのおすすめの都市、穴場の観光地や見どころ、名物グルメなど、旅行に役立つ情報を紹介しました。ポーランドは見どころが多く、国土も大きいので、効率よく旅ができるよう入念に計画をして行きましょう。季節やテーマに応じて、いろいろな旅ができるのもポーランドの魅力。ぜひ、中世の街並みが息づく美しいポーランドへ足を運んでくださいね。
ピエロギと一緒の小人もいます。