トルコの治安っていい？悪い？旅行で注意が必要なポイントをご紹介！

ここ数年のうちのテロの影響から、「危険」というイメージが未だ残るトルコ。トルコの、現在の治安はどうなっているのでしょう。いい？悪い？最新の治安の状況が気になるところです。今回は、トルコの現在の治安・訪れてはいけない危険なスポット・安全に旅行を楽しむために注意が必要なポイントをご紹介していきます。

現在のトルコの治安状況はどうなっているのでしょうか。良い？悪い？安全に旅行を楽しむためには、最新の状況をチェックしておく必要がありますね。主要都市の治安や、日本と比較したトルコの犯罪率、報告された日本人観光客の被害状況なども合わせて解説いたします。

トルコは、紛争地域のあるシリアと隣り合っています。その影響を受けて、トルコ国内でも絶対に行ってはいけないような危険なエリアも存在しています。しかし全体的に言えば、イスラエルによるテロ事件の影響は現在落ち着いていて、「現在のトルコの治安は悪くはない」と言えるでしょう。

しかしトルコは日本と比較してみると、犯罪率は高めです。日本は治安も良く恵まれている国なので、日本の感覚そのままで海外に行くと、思わぬところでトラブルに遭ってしまうかもしれませんので注意しましょう。トルコでの犯罪発生件数は、殺人や強盗の場合日本の約3倍以上。トルコは親日国家であるにもかかわらず、日本人観光客もぼったくりバーや置き引き、スリなどの被害に遭ったことが報告されています。

前述の通り、紛争地域のシリアの隣にあるトルコは、未だ危険な地域や絶対に行ってはいけない地域があるのも事実。うっかりそういった地域に足を踏み入れて、危険な目に遭わないように、旅行の際は事前に情報収集をしっかり行っておきたいものですね。この記事では、そういった危険なスポットの情報もご紹介していますので、ぜひ参考にしていただきたいです。

トルコでの犯罪発生件数は、殺人や強盗の場合日本の約3倍以上と犯罪率は高め。トルコは親日国家であることで有名ですが、それにもかかわらず、多くの日本人観光客が犯罪の被害に遭っています。主な被害例は、ぼったくりバーや置き引き、スリなど。主要都市でも犯罪被害は報告されているので、旅行の際は細心の注意を払う必要があります。

ここ数年のテロの被害に伴って減少してしまった観光客数を取り戻すため、トルコでは現在国家レベルでのセキュリティー強化と治安回復に力を注いでいます。主なものとしては、治安の維持やテロの対策として、街に警官だけでなく私服警官を配置し「見えない警備」を行っているとのことです。日本人観光客に向けたものとしては、日本人専用の観光ポリスセクションを設置するなどしています。

どんな国にも危険な地域はありますが、トルコにも絶対に言ってはいけない危険なスポットや、犯罪が多発する地域が存在します。トルコ旅行を安全に楽しむためには、そういった危険な地域の情報を事前に知っておく必要があるでしょう。この項目ではそういった危険を孕んだ主なスポットをご紹介いたします。

イスタンブールは、トルコ最大の都市で外国人観光客が多く訪れる場所ですが、そのために犯罪が多い地域でもあります。主な観光地には警察官が配備され、セキュリティが上がったとはいえ、犯罪は完全に無くなったわけではありません。イスタンブールで観光客が遭いやすい、主な犯罪はスリや置き引き、ぼったくりなどです。イスタンブール全域で、スリや置き引きの被害が報告されているので気をつけましょう。

「ドラップデレ」は、イスタンブールの中でも特に危険な地域。犯罪の温床となっています。その危険度は、殺人・強盗・麻薬密売などの重犯罪が多発するほどで、トルコの人でさえ警戒して足を踏み入れません。観光地ではないので特に行く機会はないでしょうが、旅行者がうっかり足を踏み入れることのないように注意しましょう。狼の群れに羊が飛び込むようなものですよ。

「アンカラ」は基本的には治安のいい都市ですが、テロの危険が心配される地域でもあります。そしてさらに心配なのは、スリや置き引き。人の多いイスタンブールのように、アンカラも観光客などで賑わっているので、それを狙う悪い人間も潜んでいます。トルコの旅行では、人通りの多い場所には特に注意が必要なんです。

トルコ東部には観光地もいくつかありますが、現在はシリア問題や民族問題を抱えている治安の不安定な地域。国境付近で戦闘が起こることもあり、大変危険な地域です。どうしても行かなければいけない理由がない限り、絶対に訪れてはいけません。

安全な旅行を行うためには、その地域の治安状況や特色をよく把握し、安全対策をしておくことが大切です。この項目では、トルコの犯罪傾向や特色を解説しながら、トルコの旅で注意するべき大事な点をご紹介していきます。注意点をしっかり把握して、安全で楽しい旅行にしましょう。

多くの観光客が被害に遭っているのが、この「スリや置き引き」です。人通りの多い場所や観光地では特に注意が必要でしょう。人の多いところで、話しかけられた隙に金品を抜き取るスリが横行しています。中には、わざと喧嘩を始めて注目を集め、その隙に仲間が犯行に及ぶなど知的な犯行例もあるようです。何かに注目するときはポケットに注意し、リュックは肌身離さず持ち歩くようにしましょう。

治安の悪い地域を訪れる際には、細心の注意を払っておくのはもちろんのことです。ですが、もしものことを考えて、事前に保険に入っておくとさらに安全でしょう。「海外旅行保険」は旅行先で盗難や事故などのトラブルに巻き込まれた際に、携行品の損害補償・治療費・損害賠償などを補償してくれる保険です。旅行などで海外へ行くことが多い方や、治安が悪い地域への旅行には、この海外旅行保険に加入しているといいですね。

治安が悪い地域への旅行は、安全は保証できず危険です。安全な旅をしたいのであれば、そういった治安の悪い地域への訪問は控えるべきです。加えて、旅行の際には事前に下調べをしっかり行っておく必要があるでしょう。観光地域の情報だけでなく、治安状況や治安の悪い地域の情報をしっかり調べておくことで、そういった地域へ誤って立ち入ってしまうような心配はなくなりますよね。

トルコの街中では、時に、デモに出くわすことがあるかもしれません。しかし、デモ隊に興味本位で近づくことはとても危険です。デモ隊は時に暴徒と化して、歩行者に危害を加えることもありますし、中には催涙ガスなどを使う者もいます。そういったものの被害に遭わない方法はひとつ。「デモ隊には絶対に近づかない」ことです。トルコだけではなく、どの国でもデモ隊は危険な集団ですから、覚えておきましょう。

細心の注意を払っていても、犯罪に遭ってしまうこともあります。もしも、犯罪の被害に遭ってしまった場合は、すぐに大使館や警察に相談するべきですよね。そのため、もしものことがあった場合には、すぐ連絡ができるようにしておくといいでしょう。大使館や警察の電話番号を控えておくと、すぐに連絡ができて安心です。旅行の際には事前に調べておきましょう。

これは女性観光客の方に、特に注意したいことなんです。トルコでは、女性と言うだけで、とにかく声をかけられます。もちろん、誘いにははっきり断り応じないことが大事ですが、そんな街中を露出の多い服で歩いているのは「誘っている」も同然。人の多い場所では、悪いことを考える危ない人もいたりしますので、最低限の自己防衛はしておきましょう。また、女性でも男性連れの場合は声をかけられる心配はないようですので、誰か同伴してくれる男性と一緒に観光するのがおすすめですよ。

知らない土地でお酒を飲むのは、海外旅行の楽しみのひとつでもあります。しかし、いくら楽しい海外旅行であっても、「お酒は飲んでも飲まれるな」です。スリや置き引きが横行しているこの国で銘酎してしまったら、何をされるか分かりません。お酒を楽しむのはいいのですが、飲み過ぎには十分注意してくださいね。また、市街ではぼったくりの店もありますので、店選びは慎重にしましょう。

危険な地域については前述の通りです。しかし、トルコには素晴らしい見どころ満載の観光地も多く、「治安が不安だから旅行に行かない」というのは勿体ありませ。この項目では、トルコの旅行でおすすめの、比較的安全な観光地についてご紹介していきます。旅行計画の参考にしてみてくださいね。

「ブルーモスク」は世界遺産のひとつ。トルコの有名な観光地です。美しい建造物がとても魅力的で、特長的のは6本の尖塔。これはミナレットと言い、世界的にも珍しいものなんですよ。そして、最大の見どころは、建物の内側の青いステンドグラス。「ブルー」というのは、このステンドグラスからつけられた名前です。この繊細な装飾がとても美しく、幻想的な雰囲気のモスクは1度お目にかかりたい圧巻の光景です。

ブルーモスクに次いで有名なのが、この「アヤソフィア」。この建物は、かつてはキリスト教の教会だったのですが、のちにイスラム教に改宗され、モスクとなった歴史があります。しかし、現在はイスラム教・キリスト教の調和した博物館として、人気の観光地になっています。見どころはモスクの中にあるマリア像のモザイク画。イスラム教の建物にマリアがあるなんて、とても珍しい光景ですよね。

「グランドバザール」は、イスタンブールの中でも比較的治安のいい場所にあるショッピングスポット。ここはとても広くて、品数も多く、1日楽しめる観光地です。そして、買い物を楽しむのはもちろん、有名なトルコアイスなどのグルメを楽しむのもいいでしょう。トルコの主要都市には、バザールを設置しているところがいくつかありますが、このイスタンブールのバザールがいちばん規模も大きくおすすめです。グランドバザールの入門には、金属探知機のようなものを使ったチェックがあるので、セキュリティ面も心配なさそうです。

イスタンブールの地下に、絶景スポットがあるのを知っていますか？イスタンブールには、ユスティニアヌスという皇帝が作らせた地下水槽があるのですが、ここがなんとも幻想的。水面から立ち上がった300本もの円柱は未だ綺麗に残っており、宮殿を思わせるような美しさで圧巻の光景です。こういった観光地には警官の姿もあるので、イスタンブールの中でも、比較的治安はいい場所と言えるでしょう。

「カドゥキョイ」は比較的治安のいいアジア側の庶民の街。イスタンブールのように警戒して歩かなくてもいい、穏やかで安全な地域です。カフェやレストランなどのお店も多いので、ゆっくり散策を楽しむのもいいですね。アジア側はホテルも安く、宿泊もおすすめ。有名な観光地はありませんが、トルコの街の景色を愉しみながらゆっくり過ごすにはいい場所です。ちなみに、カドゥキョイへは、ヨーロッパ側からフェリーで行くのがおすすめ。美しい町並みを外側から眺めるのもいいものです。

「ヒエラポリス・パムッカレ」はトルコの世界自然遺産のひとつ。雪のように真っ白い不思議な棚田は、炭酸カルシウムを含んだ温泉が山を流れ落ち、長い歳月をかけて蓄積した石灰岩。空の青色や、夕日の赤色を映して美しく輝くさまは大変美しく、トルコの絶景スポットでもあります。あたりには遺跡や温泉もあり、ヒエラポリスのあるデニズリは比較的治安のいい地域。人の多い場所では、やはり気をつけなくてはいけませんが、観光地としておすすめです。

世界複合遺産に登録されている「カッパドキア」では、不思議な形の岩たちや、地下に作られた都市が、まるでファンタジーの世界の街のよう。気球の上から町並みを見下ろすツアーも組まれていて、その美しい景色を空から見下ろすこともできます。カップルのプロポーズスポットとしても、おすすめですよ。日本ではカッパドキアは治安が悪いと思われがちですが、イスタンブールなどに比べたら、むしろ治安はいい方。ぜひ日本人に訪れていただきたい観光地です。

ここ数年のうちのテロの影響などから、安全ではなかったトルコ。ですが現在はテロは落ち着き、徐々に観光客が戻りつつある状況です。治安は日本と比べてしまうと、どこも安全とは言いにくいものですが、世界的に見るとそれほどでもないようです。とはいえ、訪れてはいけない危険な地域もありますし、トルコの旅行において気をつけなければいけない注意点もありますから心得ておかなければいけないでしょう。それをクリアすれば、トルコは本当に素晴らしい国で、親日国家でもあります。「治安が不安…」と物怖じせずに、ぜひトルコに訪れていただきたいです。