目次 [表示]
- 国慶節は日本でいう「ゴールデンウィーク」
- 2020年の国慶節っていつ?
- 中国の祝日制度
- 国慶節は毎年10月1日
- 2020年の国慶節は特例で8連休
- 中国の有名な祝日とは?
- 2つの大型連休
- その他の連休5つ
- 中国の有名な祝日の時期①:年末年始
- 2021年の年末年始休暇
- 中国の有名な祝日の時期②:旧正月
- 2021年の春節は2月12日
- 中国の有名な祝日の時期③:春分の15日後
- 2020年の清明節は4月4日
- 中国の有名な祝日の時期④:メーデー
- 2020年の労働節は5月1日
- 中国の有名な祝日の時期⑤:旧暦5月5日
- 2020年の端午節は6月25日
- 中国の有名な祝日の時期⑥:旧暦8月15日
- 2020年の中秋節は10月1日
- 中国旅行は国慶節など祝日を避けるべし
国慶節は日本でいう「ゴールデンウィーク」
中国の国慶節の時期は、日本のゴールデンウィークに相当する大型連休です。そのため、全土の人々が一斉に休みになり、国内の主要な観光地に押し寄せます。国内の道路・鉄道・観光地はすし詰め状態になるため、中国へ行く際は、祝日をあらかじめ把握して予定を立てましょう。
2020年の国慶節っていつ?
中国の国慶節はいつで、2020年の国慶節の時期は何連休になるのでしょうか。国慶節の休暇中は、国内の観光に人が殺到するため、航空・宿泊費は値上がりし、切符は即完売するものもあります。中国に渡航する際に押さえておくべき祝日について、まずはその制度から見ていきましょう。
中国の祝日制度
中国の公用暦は西暦(太陽暦)であり、土日を休日とする点は日本と同じですが、祝日の設け方・決め方には違いがあります。以下では、中国本土で適用される祝日制度について見ていきますが、特別行政区である香港やマカオは制度が異なるため、ご注意ください。
祝日の日付は毎年固定・変動の2種類
中国の主要な祝日は、日本の天皇誕生日や憲法記念日のように「毎年〇月〇日」と決まっているものと、年によって変動するものの2種類です。変動する祝日はさらに2種類あり、日本の春分・秋分の日のように太陽の動きに基づいて決まるものと、旧暦(太陰太陽暦)に基づいて決まるものがあります。
祝日は連休になるのが基本
中国本土では、周辺の土日休みを祝日に合わせて動かし、祝日の前後で連休をつくるのが通例です。日本では祝日が日曜に重なると、近い平日に振替休日を設けますが、中国では、土曜に重なる場合も振替休日があります。さらに休日を前倒して、土日が振替出勤日になることも。
振替日や連休の日付の決め方には法則性がなく、前年の11月~12月に国が発表するまでわかりません。
国慶節は毎年10月1日
国慶節は中華人民共和国の建国記念日であり、毎年固定で10月1日。国慶節を含む連休は7日間が基本です。1949年に北京の天安門広場で国の成立宣言がされ、70周年だった2019年は、盛大な軍事パレードが行われました。節目の年以外でも、広場での国旗の掲揚式を見に多くの地方客が訪れ、北京は大混雑します。
2020年の国慶節は特例で8連休
国慶節の時期は、祝日である10月1日の前後で、土日を合わせて7連休になるのが一般です。2020年は、旧暦に基づく祝日「中秋節」と同日であるため、一つにまとめて8連休になります。連休中、お店や観光地はたいてい通常営業であり、旅行客も増えることから、都市部や人気観光地は人でよりいっそう混雑するでしょう。
中国の有名な祝日とは?
- 元日
- 春節
- 清明節
- 労働節
- 端午節
- 中秋節
- 国慶節
中国本土全域で休みになる祝日は7つあり、いずれも祝日の前後で3連休以上になるのが通例です。年によっては、曜日の都合で祝日1日のみの休みとなる場合もありますが、春節と国慶節は、祝日の曜日にかかわらず連休になります。
2つの大型連休
7つの有名な祝日のうち、大型連休をともなう祝日は2つあり、旧正月である「春節」の時期と、前述した「国慶節」の時期は、7連休になる決まりです。それぞれ、日本の年末年始休暇とゴールデンウィークにあたり、年内最大の休暇になります。毎年、国内を億単位の人々が移動するさまが話題になっています。
中国の年末年始休暇は旧正月が本番
中国の正月祝いは、西暦ではなく旧暦に基づいて行う風習が受け継がれています。休日も、西暦の年末年始は3連休までにしかならず、大型休暇は旧正月です。東アジアは旧正月に祝う国が多く、西暦の1月2日以降は通常通りであることが多いため、年末年始休暇を利用した、日本からの海外旅行先として人気があります。
その他の連休5つ
二大大型連休を除く5つの祝日は、基本3連休ですが「労働節」のみ何度か変動があり、2019年以降は3連休より長い休暇が続いています。大型連休ではない分、航空券や宿泊費の値上がりや、都市部・観光地のにぎわいは、多少和らぎますが、基本的には、交通や観光地は混雑すると覚えておきましょう。
中国の有名な祝日の時期①:年末年始
中国は、1月1日のみが祝日に設定されており、祝日前後で例年3連休になります。2020年は元日が水曜だったため、祝日1日のみの休みでした。12月29日~1月3日にかけ、公的機関が休みになる日本とは違い、中国では普通の祝日であり、街中にも人々の生活にも「お正月」感はあまり見られません。
2021年の年末年始休暇
2021年の1月1日は金曜であり、前後の休日の正式な日程は、行政による年末の発表までわかりませんが、祝日1月1日の前後で3連休になると予想されます。西暦の年末年始休暇は、伝統的な正月祝いをしない分、イベントや買い物、旅行に出かける人も多く、都市部や観光地は混むでしょう。
中国の有名な祝日の時期②:旧正月
旧暦1月1日にあたる日付は祝日「春節」であり、前日の除夕(旧暦の大晦日)から「年末年始休暇」として7連休になります。例年1月中旬~2月中旬にあたり、帰省して家族で年越しの夕食を囲み、年が明けるとお年玉を渡し、縁起をかついだ料理を食べるのが伝統です。
2021年の春節は2月12日
2021年の「春節」・旧暦1月1日は、2月12日金曜であり、連休は大晦日の11日木曜から7日間と予想されます。帰省ラッシュは連休の2週間前には始まり、1週間前がピークで、Uターンは連休後半がピークです。
連休中はお店や銀行はほぼ休業するため、国内旅行をする割合は低いものの、人気観光地は混雑しますし、帰省の影響もあって航空券は値上がり、交通網は大混雑します。
中国の有名な祝日の時期③:春分の15日後
二十四節気の「春分」の次にくる「清明」にあたる日付は、祝日「清明節」であり、清明節の前後で3連休になり、例年4月5日頃です。清明節の時期は、中国版「お盆」にあたります。由来は、来る雨季にそなえて、先祖が地中に眠るお墓を清掃・整備し、土を新たに盛る風習ともいわれます。
2020年の清明節は4月4日
2020年の「清明」・清明節の日付は4月4日であり、休みは祝日4日から始まって3連休です。中国の墓地は、郊外に大規模につくられている場合が多く、地方ではお墓参りに行く人が集中し交通網が混雑します。
3連休では帰省できない人も多いため、都市部では、自由にのんびり過ごす人、近場へ旅行に行く人などさまざまです。
中国の有名な祝日の時期④:メーデー
メーデーである5月1日は祝日「労働節」で、当初、前後はゴールデンウィークとして7連休でした。漢民族の伝統を重視する動きで、伝統によらない労働節は、3連休に短縮されますが、経済減速を受け、消費活動のテコ入れとして2019年は4連休になり、今後は不明です。
2020年の労働節は5月1日
2020年の労働節5月1日は金曜であり、慣習的には3連休が予想されましたが、行政の判断で5連休になりました。メーデーは、「労働者が権利を主張する日」として多くの国が祝日にしていますが、中国の労働節は趣が異なり、「社会に貢献する人をたたえる日」です。
表彰イベントが行われますが、過ごし方は自由で、観光シーズンでもあるため都市部や人気観光地は混雑します。
中国の有名な祝日の時期⑤:旧暦5月5日
旧暦5月5日にあたる日は祝日「端午節」であり、端午節の前後で3連休になり、例年5月下旬~6月中旬です。旧暦5月は暑さのピークを迎える時期であり、古くは、薬草で病気除けをする風習がありました。
古代の有能な政治家・屈原を追悼する日でもあり、入水自殺した際に、市民が遺体を魚から守るよう、太鼓で脅しながら代わりのえさに粽(ちまき)をまいた逸話は有名です。
2020年の端午節は6月25日
2020年の「端午節」・旧暦5月5日は、6月25日木曜で、祝日25日から木金土の3連休になります。翌28日は日曜ですが振替出勤日です。屈原の逸話に基づき、粽を食べたり、各地の大きな川でドラゴンボートレースが催されたりするのが伝統的な風景ですが、近年は、近場や避暑地へ出かける人も増えています。
中国の有名な祝日の時期⑥:旧暦8月15日
中国では、旧暦8月15日にあたる日付は祝日「中秋節」であり、中秋節の前後で3連休になります。例年9月上旬~10月上旬です。中秋節では、丸い月を「家族円満なさま」に見立てて、大きな丸い月餅をみんなで分けつつ、家族で過ごす風習があります。
2020年の中秋節は10月1日
2020年の「中秋節」・旧暦8月15日にあたる日付は、国慶節10月1日であり、中秋節の時期は本来3連休ですが、2020年は国慶節と一つにまとめて8連休になります。中国は、多くが9月~10月に観光シーズンを迎え混雑する時期ですが、大型連休明けは混雑がやや和らぎ、旅行などのねらい目でしょう。
中国旅行は国慶節など祝日を避けるべし
中国の祝日は連休になり、大規模な人数が一度に出かけるため、毎年、国内は大混雑します。特に2020年の国慶節の時期は、中秋節と合わせた休みになるため、人出が集中し、混雑は一層増すでしょう。観光を楽しんだり、旅行でリフレッシュするには、祝日の時期を避けて計画を立てるがおすすめです。