シンガポール旅行に欠かせないMRT(地下鉄)
シンガポール旅行で欠かせないMRTは、Mass Rapid Transit(マス・ラピッド・トランジット)の略で、地下鉄・電車を示します。地元の人に欠かせない足になっていますが、観光客にとってもチャンギ空港やシンガポールの各観光地を結ぶので利用価値が高いです。
電車を乗りこなして、効率よくシンガポール旅行を楽しめるよう、きっぷや乗り方を紹介していきます。
MRTの路線は色で覚えよう!
路線は5路線あり、6路線目となる茶色い路線「Thomson East Coast Line」が近日開通予定。(2020年1月現在)
赤い路線「North South Line」、緑の路線「East West Line」、紫の路線「North East Line」、黄色の路線「Circle Line」、青の路線「Downtown Line」があります。
シンガポールのMRT(地下鉄)の乗り方
MRTの乗り方は日本と同様でとても簡単。きっぷとは言え、シンガポールのきっぷは全てIC対応なので、改札のセンサーにタッチするだけです。
ez-linkカードを利用すると、モニターに残高が表示されるのでチェックしましょう。あとは、自分の電車が何分で着くか表示されている電光掲示板を確認しながら待つだけです。
乗り換えも簡単
シンガポールのMRTは、路線も日本の大都市に比べると少なく、複雑ではありません。各路線の名前や色がはっきりと大きく表示されており、案内に従って進めば簡単に乗り換えができます。旅行者にとっても、分かりやすく使いやすいので迷う心配はありません。
MRTには無料で使えるフリーWi-Fiが利用可能なので、Google Mapで乗り換える路線や駅を確認できます。
シンガポールのMRT(地下鉄)のきっぷの種類
利用価値の高いMRTのきっぷは、「Standard Ticket」、「ez-link Card」、「Singapore Tourist Pass」の3種類あります。
どのきっぷがご自身の旅行にふさわしいか、これから紹介する中で参考にしながら計画してください。それぞれのきっぷの詳細を見ていきましょう。
きっぷの種類1:スタンダートチケット
シンガポールを訪れる多くの観光客に利用されるのが、スタンダードチケット(Standard Ticket)と呼ばれる通常の切符で、最大6回までチャージして利用できます。
購入時に10セントのデポジットが加算され、チケットの中でもスタンダードチケットは一番割高の料金です。しかし、3回目に10セントのデポジットが返却され、6回目には10セントの割引が受けられます。
きっぷの買い方
スタンダードチケットは、「Tickets」が目印になっている券売機で購入が可能です。
新規購入の場合は、左側の「Buy Standard Ticket」をタップ、チャージをする場合は「Place card here」にチケットを置き、右側の画面をタップします。Mapもしくは駅名から目的地を入力すると、必要な料金が表示され、あとは支払いを済ませるだけです。
きっぷの種類2:ez-linkカード
チャージ式ICカードであるez-linkカード(ez-link Card)は、日本のSuicaにあたります。電車だけではなく路線バスでも利用が可能です。シンガポールは路線バスとMRTを利用することで行動範囲が広がります。
チャージは最低10シンガポールドルから可能で、スタンダードチケットよりも料金が安いです。「短期旅行者よりも、長期滞在者向けのきっぷ」と言えます。
きっぷの買い方
シンガポール主要16駅にあるTicket Officeのみで購入が可能です。どこの駅でも購入が可能ではないのでご注意ください。
到着時にチャンギ空港駅で購入するのが1番おすすめです。ez-linkカードは初期購入時に、返却されないデポジット5シンガポールドルと、運賃チャージの7シンガポールドルの合計12シンガポールドルが、かかります。
きっぷの種類3:シンガポール・ツーリスト・パス
地下鉄MRT・LRT・路線バスが乗り放題のチャージフリーパスなので、手間を省いてスムーズに移動できる旅行客に人気のきっぷです。
MRTの券売機は、5シンガポールドルより小さい額しか使えないことが多いため、計画的に小額の紙幣や小銭を用意する必要があります。乗車ごとに切符を購入する時間や小銭の管理をする手間を考えると、とても楽です。
きっぷの買い方
日数 | 料金 | デポジット | 総額 |
1Day | 10シンガポールドル | 10シンガポールドル | 20シンガポールドル |
2Day | 16シンガポールドル | 26シンガポールドル | |
3Day | 20シンガポールドル | 30シンガポールドル |
シンガポールツーリストパスは、1Day・2Day・3Dayの3種類あり、ez-linkカードと同様シンガポール主要駅のみで購入が可能です。
購入可能な駅は下記のリンクから確認してください。また、シンガポールツーリストパスのデポジットの払い戻しは、購入日から5日以内にTicket Officeでカードを返却する必要があるので注意しましょう。
注意点
ツーリストパスを最初に使った日の終電までの利用となるので注意してください。「10時から使い始めたので、翌日の10時まで使える」ということにはなりません。
2 Day Passと3 Day Passも2日、3日連続の利用となり、利用開始時間に関係なく最終日の終電まで利用可能です。セントーサエクスプレス・ナイトライダー・ナイトオウルバスなどは利用できません。
どのきっぷがお得?
きっぷの種類 | メリット | デメリット |
スタンダート チケット |
電車に1日10回以上乗らない場合は、1番安い | 料金が割高 券売機のチャージに時間を要する |
ez-linkカード | 運賃が割安 路線バスでも利用可 数週間以上の長期旅行客・滞在者向け |
デポジット5シンガポールドルの返却はなし 最低チャージ金額は10シンガポールドルから |
シンガポール ツーリスト パス |
チャージフリーなので購入後はチャージの手間なし 路線バスでも利用可 MRTに1日10回以上乗車する場合お得 |
旅程によっては料金が割高になる場合もある デポジットの返却は16箇所のTicket Officeのみ |
3種のチケットのメリット・デメリットを上記の表にまとめてみました。一般的に短期観光客によく使われるのは、スタンダードチケットとシンガポールツーリストパスです。
しかし、旅行期間やプランによって、どのきっぷが1番お得か異なるので、参考にしながら購入してください。アクティブに観光やお買い物をしたい方は、チャージの手間も省けるシンガポールツーリストパスが便利でしょう。
シンガポールのMRT(地下鉄)の注意点
シンガポールのMRTでは注意点がいくつかあり、違反すると高額な罰金が課せられます。日本と同じ感覚で電車に乗ると、旅行者とはいえトラブルになりかねません。以下に違反内容と罰金額を紹介しましたので、注意してMRTを利用しましょう。
- 飲食:500ドル
- 喫煙:1000ドル
- ペット・動物の持ち込み:500ドル
- ドリアンの持ち込み:500ドル
- 可燃液体の持ち込み:500ドル
便利なMRTを利用して楽しい旅行をしよう!
シンガポール旅行に便利なMRTについて紹介しました。エアコンが効いており、便利で清潔なMRTは1日200万人以上に利用され、市民の生活そして観光に欠かせない足です。
上手に利用して効率よく観光や買い物を楽しみましょう。車内でフリーWi-Fiが利用できるのも嬉しいですね。MRTを利用してシンガポールでぜひ楽しい時間を過ごしてください。
出典:https://www.instagram.com/p/BynIACdAiw_/