目次 [表示]
- モンサンミッシェルとは?
- 世界遺産大国フランスでも有名な文化遺産
- 魅力を生む特徴的な環境
- フランスのどこにある?
- いつできた?
- 誰が作った?
- モンサンミッシェルの魅力①:特徴的な環境が生む絶景
- 絶景の楽しみ方①:全景を見る
- 絶景の楽しみ方②:潮や砂模様を見る
- 絶景の楽しみ方③:夕方の時間をねらう
- 絶景の楽しみ方④:時間ごとの移ろいを見る
- モンサンミッシェルの魅力②:さまざまな歴史をもつ島
- 歴史①:城塞として使われた時代
- 歴史②:刑務所として使われた時代
- 歴史③:遺産として再評価された時代
- モンサンミッシェルの魅力③:建築様式が多様な修道院
- 修道院の見どころ①:ラ・メルヴェイユ
- 修道院の見どころ②:附属教会
- 修道院の見どころ③:ノートルダム地下聖堂
- モンサンミッシェルで行くべきスポット
- 行くべきスポット①:バス乗り場
- 行くべきスポット②:王の門
- 行くべきスポット③:修道院
- 行くべきスポット④:西のテラス(修道院)
- 行くべきスポット⑤:グランド・リュ
- モンサンミッシェルをより楽しむために!
- おすすめシーズン
- トイレ事情
- 干潟ガイドツアー
- 名物グルメ
- 宿泊事情
- モンサンミッシェルの魅力をしって深く楽しもう!
モンサンミッシェルの魅力②:さまざまな歴史をもつ島
歴史①:城塞として使われた時代
カトリックの聖地であるモンサンミッシェルですが、修道院を閉じた時代もあり、フランス軍の城塞として使われた歴史があります。14世紀の英仏百年戦争のとき、モンサンミッシェルは対英の最前線として兵を配備されました。
潮の速さと干満差によって英国軍を寄せつけず、「天使の軍長である大天使ミカエルに守られた不落の砦」として、戦争後はフランス中で人気が高まったといいます。
歴史②:刑務所として使われた時代
モンサンミッシェルは、孤島の近寄りにくく逃げ出しにくい特徴的な環境がまたも着目され、刑務所として使われた歴史もあります。14~5世紀の城塞を経て17世紀に修道院を再開しましたが、17世紀末には刑務所になり、19世紀までに1万人以上の人が投獄されました。
修道院内は、牢獄として最低限の内装に簡素化され、島の美しい景観はすさんでいきます。
歴史③:遺産として再評価された時代
荒れてしまったモンサンミッシェルですが、中世の文化を再評価する運動のなかで、「遺産」ととらえ直され整備が進みます。19世紀、「レ・ミゼラブル」の作者ユゴーなどの文豪たちを中心にした働きかけで、刑務所が閉鎖されました。
19世紀後半には国内の歴史的記念物になり、観光地化のため改修して現在の景観とおなじ修道院上の尖塔・ミカエル像、参道のお店が加わります。
モンサンミッシェルの魅力③:建築様式が多様な修道院
修道院の見どころ①:ラ・メルヴェイユ
さまざまな建築様式が見られるのが魅力の修道院のなかでも、見どころは、13世紀に建てられた北側の3階建ての居住部分「ラ・メルヴェイユ」です。ゴシック様式で作られており、短期間で建てたのにとても装飾が美しいことから、19世紀の再評価の運動で文豪ユゴーが「驚異」と称しました。
修道院の見どころ②:附属教会
さまざまな建築様式が魅力の修道会の見どころ2つ目は、北側はロマネスク様式・南側はゴシック様式で建てられた附属教会です。南北で様式が違うのは一部だけ再建したからであり、12世紀の主流だったロマネスクで建て、15世紀に南側が崩壊して、主流のゴシックで建て直されました。
北側はシンプルでどっしりしていますが、南側は天井が高くて明るめで、より華やかです。
修道院の見どころ③:ノートルダム地下聖堂
さまざまな建築様式が魅力の修道院での見どころ3つ目は、ノートルダム地下聖堂です。10世紀に建てられたベネディクト会の修道院を、18世紀に再建したものであり、一番古いプレ・ロマネスク様式で造られています。
モンサンミッシェルで行くべきスポット
行くべきスポット①:バス乗り場
モンサンミッシェル観光で行くべきスポット1つ目は、島の手前にある無料シャトルバス乗り場です。島へ渡る一般的な手段であるだけでなく、モンサンミッシェルの全景を眺める人気のスポットでもあり、行きと帰りの景色の違いを比べてみるとおどろきます。
行くべきスポット②:王の門
モンサンミッシェル観光で行くべきスポット2つ目は、島の正門入口をくぐり、次の大通り門をくぐった先にある「王の門」です。門の足元は入口を遮断できる跳ね橋であり、右手には見張り塔がそびえているほか、手前に英国軍が使い捨てた大砲もあり、城塞の面影を残しています。
行くべきスポット③:修道院
モンサンミッシェル観光で行くべきスポット3つ目は、頂上にあるモンサンミッシェル修道院です。見どころは、さまざまな建築様式が見られるという特徴で、雰囲気の違いを感じ、歴史を想像して楽しめます。入場料は大人11ユーロで、3ユーロ上乗せのオーディオガイド(日本語あり)付きがおすすめです。
営業時間 | 1月2日〜4月30日 9:30-18:00 5月2日〜8月31日 9:00-19:00 9月1日〜12月31日 9:30-18:00 ※最終入場は閉館の45分前まで(最新の情報を要確認) |
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公式サイトURL | http://www.abbaye-mont-saint-michel.fr/en/ |
電話番号 | +33 (0) 2 33 89 80 00 +33 (0) 6 24 23 20 76 |
定休日 | 1月1日,5月1日,12月25日 |
予約 | あり https://ticket.monuments-nationaux.fr/Information.aspx |
行くべきスポット④:西のテラス(修道院)
修道院の頂上を奥に進むと、モンサンミッシェルの特徴的な絶景を堪能できるスポットとして有名な「西のテラス」があります。満潮時に水面に映る城影もかっこいいですが、干潮時に広くつづく干潟を見るのに最適で、沈んでいく夕日と赤く染まる空も人気です。
行くべきスポット⑤:グランド・リュ
モンサンミッシェル観光で行くべきスポットの5つ目は、王の門~修道院の手前までつづく参道「グランド・リュ」です。両脇には、クラシックでおしゃれな土産物屋・レストラン・ホテルや、小さな博物館などがあります。
多くの巡礼者が通った当時を想像しつつ歩くと楽しいですし、島内限定のお土産なども買い時です。
出典:写真AC