ザリガニは実は食用として輸入された？味の特徴や実際に買う・食べる方法を解説！

食用ザリガニを通販で買う手段はAmazonや楽天などのECサイトか、北海道にある阿寒湖の漁協の公式サイトです。おすすめは阿寒湖の漁協で、天然ものなので駆除になりますし、一般的によりおいしいといわれるウチダザリガニを扱っています。

通販では注文前に「食用」であるかの確認が必須で、食用の販売は少なく、ペット用・釣りのエサ・学習用の模型などもあるので要注意です。

食用ザリガニを店頭で買う手段は、つねに取り扱いがあるのは阿寒湖の漁協であり、夏季限定であればIKEAでも取り扱いがあります。おすすめは、北欧の本格的な味付けが楽しめるIKEAであり、北欧にならって夏季だけの販売なので毎年の販売予定は店舗へご確認ください。

食用ザリガニのおいしい食べ方は塩ゆでが基本ですが、おいしく食べるために何よりも重要なことは「寄生虫がいるので加熱殺菌が必須」ということです。

生きたザリガニからダシをとったりミソを食べたりするのであれば泥抜きをしてください。泥抜きは共食いしないように1匹ずつに仕切る必要があり、数日間エサを与えないできれいな水道水に入れておきます。

生きたザリガニを使う場合は下処理が必須であり、汚れを洗い流し、日本酒に10分ひたして臭みをとり、沸騰したお湯で15分ゆでで殺菌してください。加熱前のザリガニに触れた場所・ものは、最後にすべて洗剤で洗い、熱湯で消毒しましょう。

ザリガニには肺吸虫という寄生虫がいて、人体に入ると2か月以上あとに血たんが出る、呼吸困難になるなどの恐れがあります。

1. ハワミの付け根をねじり取り、ハサミを割る
2. 頭をおさえ、腹をねじって引き抜く
3. 尾の真ん中1枚の付け根を折って慎重に引き、背ワタ（腸）を抜き取る
4. 腹の横を強めにつまんで殻をつぶし、縦に割り開く
5. スプーンでミソをかき出す

ザリガニの殻のむき方は4工程あり、塩ゆでで食べる場合もゆでたむき身を調理する場合も同じです。ザリガニの殻はカニに近い硬さであり、エビのようにペリペリとむけはしないので、指を痛めないよう注意してください。

1. 水1リットルにつき塩を大さじ1杯くらいの濃い塩水を作る
2. 沸騰させたら、泥抜き・臭み取りを終えたザリガニを入れて15分ゆでる

ザリガニの塩ゆでは加熱殺菌のときに塩を入れるだけすので簡単であり、おいしいです。においが心配な人には北欧風がおすすめで、北欧ではゆでるときにディルというハーブをくわえます。食べるときにレモンを絞ったり、パンやチーズにあわせたりするとやみつきになります。

1. ゆでたザリガニのヒゲを切り、背ワタを抜き取る
2. 中華鍋で熱した油に、砂糖・ザリガニをくわえて炒める
3. ネギ・ショウガ・唐辛子・山椒・八角などの香辛料をくわえる
4. 香りが立ったら、酒・しょうゆ・みりんなどの調味料をくわえる
5. 水・塩をくわえ、フタをして蒸し焼きする

ザリガニの四川風炒め煮は、ザリガニの人気が過熱している中国でとくに好まれている食べ方です。四川風炒め煮は唐辛子をベースにした辛い料理で、ザリガニを丸ごと炒めて蒸し焼きにしたら、殻ごと盛りつけて手でむきながら食べます。

1. フライパンでオリーブオイル・ニンニクを熱し、ザリガニの頭と殻を入れてじっくり炒める
2. 白ワインを入れて煮立たせ、バター・玉ねぎ・人参・セロリをくわえて炒める
3. 塩・コショウ・カットトマト・水をくわえて煮込む
4. ミキサーでなめらかにし、ザルでこす

アメリケーヌソースはフランス料理でつかう万能なソースで、オマールエビ（ロブスター）で作るのが一般的です。作り方は、甲殻類の殻を野菜と煮込んでダシをとり、裏ごしして完成で、味はうまみが詰まっています。アメリケーヌソースは残った殻を有効活用できますし、スープ・パスタ・ドリアなど何にでもあうので便利です。

食用ザリガニはフランス料理・北欧料理・中華料理などではおいしい高級食材であり、日本でも買えるので試してみてはいかがでしょうか。ザリガニを食べるにはエビより多少手間がかかりますが、国内の天然ものなら駆除に役立ちますし、獲って食べれば食育にもぴったりです。

ザリガニの生食は危険ですので、食べるときは必ず加熱殺菌してあるかを確認してください。