ウィーンでおすすめの観光スポットをご紹介！人気の名所や見どころをご紹介！

中世より、巧みな婚姻政策によって繁栄を極め、一大帝国を築き上げたハプスブルク家。その絶大な権力と安定した統治により、ヨーロッパを代表する人気の観光地へ発展したウィーンは、中欧オーストリアの首都で、人口約186万人の大都市です。

「音楽の都」として有名なウィーン。過去には、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトも活躍していました。街にはオペラ座や複数のコンサートホールがあり、その姿はどれも美しく風格のあるもので、まさしく、音楽の都の呼び名にふさわしい観光地となっています。

長い年月と資金を投入し、芸術を推進した影響でウィーンでは、歴史的建造物や美術館など人気の観光地が多くあり、見どころが満載です。ハプスブルク家に関係するものも多く、それらを観光することによって、ハプスブルク家の権威や歴史、そしていかに優雅な生活を送っていたのかを知ることができます。

ウィーンは英国エコノミスト誌の調査にて、2019年「世界の住みやすい街ランキング」で堂々の首位を獲得しました。治安は良好。街やトイレも清潔です。交通機関も充実しており、主な観光スポットは公共交通機関で充分に行くことができます。ただし、トイレは有料のところも多いので、トイレ用の小銭を用意しておいた方がいいでしょう。

ウィーン中心部には、かつて街の周りを囲むように城壁がありました。現在は環状道路に変わっていますが、その内側は旧市街地と呼ばれており、街全体が世界遺産に登録されている観光の名所となっています。下記で紹介するホーフブルク（王宮）やシュテファン寺院をはじめ、歴史的建造物がこのエリアに集中しています。

旧市街地には美術館や教会など、歴史的建造物が多くあり、街そのものが美しく芸術性を感じます。そのほか、伝統的な老舗カフェや有名観光地ならではといった高級ブティックなども数多くあり、世界中から旅行客が集まる定番の観光地となっています。

この場所を好んだマリア・テレジア。そんなマリア・テレジアの時代からフランス・バロック様式に造営された広大な庭園は、年中無料で入場することができる人気のスポットです。庭園の総面積は、1.7キロ平方メートルと広大で、周りは花や芝生に囲まれています。一本一本しっかり手入れされた木々、池や泉があるほか、なんと動物園や日本庭園まであるので驚きですね。

庭園の丘の上にはグロリエッテという建物があり、ここの展望台からの眺めは素晴らしいと評判です。周りを見渡すと宮殿や庭園だけでなく、ウィーンの街並みも一望することができる名所。建物内ではカフェも営業しており、日曜日にはクラシックの生演奏まで楽しむことができます。

ハプスブルク家の夏の離宮として建築されたシェーンブルン宮殿は、ウィーン観光をするうえで最も有名な定番のスポットといってもいいでしょう。シェーンブルンとは「美しい泉」という意味で、この地に湧き出す泉の美しさにちなんでいます。女帝マリア・テレジアによって改築され、外観は「マリア・テレジア・イエロー」と呼ばれています。

この広大なシェーンブルン宮殿、なんとその部屋の数は1,441部屋もあり、そのうち45部屋が公開されています。その中には、15歳までここで暮らしていたマリー・アントワネットのサロンや6歳のモーツァルトが御前演奏をした鏡の間など、歴史の舞台となった場所も含まれています。

• 住所 Schoenbrunner Schlossstrasse 47,Vienna,1130 Austria
• 営業時間 08:30～17:00(7月～8月は18:00まで、11月～3月は16:30まで）
• アクセス 地下鉄シェーンブルン駅から徒歩6分
• 入場料 大人16.40ユーロ、子供6～18歳10.80ユーロ、6歳未満9.50ユーロ（音声ガイド付き40室見学コースの料金）

シュテファン大聖堂は旧市街地の中心に存在し、世界中から年間約600万人が訪れるウィーン定番の観光名所です。ハプスブルク家の墓所でもあるこの教会内部は、天井が高く、柱には美しい彫刻、周りのいたるところに美しいステンドグラスなどもあり、神秘的な空間になっています。

かつてモーツァルトはこのシュテファン大聖堂で結婚式をあげ、そして葬儀もここで行われました。そんなウィーンの象徴ともいえるシュテファン大聖堂。見学については一部有料の部分もありますが、ほとんど無料で楽しめるようになっています。

シュテファン大聖堂には北塔（高さ68m）と南塔（高さ136.7m）があり、そのそれぞれの展望台から周りの街を一望することができます。南塔から眺めたほうが景色がいいのですが、南塔にはエレベーターが無いため、約350段の階段を登らなくてはいけません。体力に自信のない方は、エレベーターで展望台まで上がれる北塔をおすすめします。

展望台に登ると周りの美しい景色が見られるだけでなく、ユニークなモザイク屋根を間近で見られます。北塔にはプンメリンと呼ばれる大きな鐘もあります。展望台の入場は有料ですが、比較的リーズナブルですので、旅の思い出に登ってみてはいかかでしょうか。

• 住所 Stephanasplatz 3,Vienna,A-1010 Austria
• 営業時間 6~22時（日曜・祝日は7時～）
• 入場料 教会内無料、北塔展望台：大人6ユーロ 子供2・5ユーロ、南塔展望台：大人5ユーロ 15～18歳3ユーロ 6～14歳2ユーロ
• アクセス 地下鉄シュテファンスプラッツ駅すぐ

ホーフブルク王宮は、ハプスブルク帝国640年にわたり歴代皇帝の住居として使用されてきた宮殿。現在は博物館や美術館、一部はオーストリア大統領の公邸になっています。その敷地内には18棟の建物と19の庭園、そしてなんと2500以上の部屋があるとされています。

周りの広大な敷地には、複数の宮殿や乗馬学校や図書館があり、外には観光客用の馬車が停まっていたりします。ある程度見どころを絞って見学することがおすすめ。定番の観光名所ではありますが、あまりにも見どころが多いため、全て見学すると丸一日かかってしまいます。

数ある見どころの中でも、特におすすめなのが「シシィ博物館」。シシィとはハプスブルク家の人々の中でも、特に人気の高いエリザベート王妃の愛称で、世界史上最も美しい皇妃ともいわれる絶世の美女です。そんなシシィゆかりの品を集めた博物館は、ハプスブルク家とオーストリアの歴史を知ることができる人気の観光地です。

• 住所 Hofburg-Michaelerkuppel,1010,Wien
• 営業時間 09:00~17:30(7~8月は09:00~18:00)
• 入場料 ・王宮のみ 大人13.9ユーロ 6~18歳8.2ユーロ・シシィチケット(王宮、シェーンブルン宮殿、シシィ博物館、家具博物館など共通) 大人29.9ユーロ 6~18歳18ユーロ
• アクセス 地下鉄ヘレンガッセ駅徒歩5分

ウィーン国立歌劇場は、世界で最もレパートリーの多い歌劇場として知られています。9~6月の上演期間で行われる演目の作品数はオペラ・バレエあわせて60作品以上にものぼり、公演数はなんと300回を超えます。代表的な演目として、モーツァルト作曲の「魔笛」や「ドン・ジョバンニ」、ヴェルディ作曲の「アイーダ」など、有名かつ定番のものが多く、世界中の音楽ファンが集まる観光名所です。

パリの「オペラ座」、ミラノの「スカラ座」とともに世界三大オペラ座の一つに数えられる国立歌劇場。音楽の都ウィーンを象徴する、世界でも有数の権威を誇るオペラ座です。また、その豪華絢爛な建物は定番の観光名所で、オペラに関心のない人でも必見のウィーンのランドマーク的存在となっています。

専属オーケストラであるウィーン国立歌劇場管弦楽団は、有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体です。2002年に小澤征爾氏が、このウィーン国立歌劇場の音楽総監督に就任したことで、日本では話題になりました。オーケストラの歴史は、まさにこの国立歌劇場の歴史といいかえることもできます。

• 住所 Opernring 2,A-1010,Vienna
• チケット販売時間 当日券：09：00~公演2時間前もしくは公演1時間前~公演開始まで
• アクセス 地下鉄シュテファンスプラッツ駅徒歩10分
• 公演スケジュール、座席料などについては公式サイトをご覧ください。

黄金のホールと呼ばれる大ホールは必見です。まさに、豪華絢爛とはこのことで、足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるのは一面黄金の眩しい光景です。どの角度から周りを見渡しても、あらゆるところに金箔が使用されており、天井には一面に描かれたフレスコ画が黄金の額縁に囲まれて、客席を見下ろしています。別世界のような空間にいながら、最高の音響で最高の音楽を楽しめる、他の観光地では味わえない至福のひととき。一生の思い出になること間違いなしです。

ウィーン楽友協会は、世界一の音響を持つコンサートホールといわれている名所。有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地でもあります。毎年1月1日にはニューイヤーコンサートが行われており、そのチケットは全席プレミアチケットになるほどの人気ぶり。まさに、クラシック界の頂点ともいえるコンサートホールです。

もう一つの見どころは、建物・内装・装飾の美しさです。建物内には大ホールや小ホール、リハーサルホールなど多彩なホールがあります。小ホールは別名「ブラームス・ザール」とも呼ばれており、ドイツの偉大な作曲家J.ブラームスの功績を名付けられたホールになっています。

• 住所 Musikvereins Platz 1,1010 Vienna
• アクセス カールスプラッツ駅徒歩4分
• 公演スケジュール、座席料などについては公式サイトをご覧ください。

カフェ・ザッハーはチョコレートケーキの王様、ザッハトルテ発祥の店といわれています。お店の外にはザッハトルテを求めていつも長蛇の列ができています。ザッハトルテといえば濃厚で、こってりとしたチョコレートケーキにアプリコットジャムが塗られていることで有名ですね。唯一「オリジナル」を名乗ることを許された名所カフェ・ザッハーのザッハトルテ。他では味わえない名門の味を、ぜひ旅の思い出にいかがでしょうか。

カフェ文化発祥の観光地ウィーンには、600店以上のカフェがありますが、国立歌劇場のすぐそばにあるアクセス抜群なカフェ・ザッハーは、その中でも最も有名な定番カフェといっても過言ではありません。5つ星ホテルのホテル・ザッハー・ウィーンのなかにあり、クラシックな内装で歴史を感じることができる老舗中の老舗です。

カフェを出てすぐのところに、ザッハトルテをお持ち帰りできるショップがあります。カフェにはいつも行列ができているので、時間がない場合はお土産に買って帰るのも良いですね。常温で二週間ほど日持ちしますので、ある程度持ち歩いても大丈夫です。12cm以上のサイズを注文すると、かっこいい木箱に入れてくれるので、おすすめです。

• 住所 Phil Philharmoniker Str.4 ,A-1010 Vienna
• 営業時間 08：00～24：00
• アクセス 地下鉄カールスプラッツ駅徒歩5分

カフェ・ザッハーと並んで、ウィーンの2大老舗定番カフェと称される名所がカフェ・デメルです。カフェ文化発祥の観光地ウィーンにおいて200年以上の歴史がある老舗カフェで、王宮の周りという場所の影響もあり、王宮御用達として絶大な信頼を得ています。今でもハプスブルク家の紋章をロゴとして使用しており、日本にも出店している超有名店です。

入り口のショップには、さまざまな種類のお菓子があり、その一つ一つにかわいい包装がされています。クッキーやチョコレートのほか、皇妃エリザベートの愛した「スミレの砂糖漬け」など、お土産に最適なお菓子が充実しています。周りにもお土産ショップはたくさんありますが、ここでしか買えないお菓子がありますので、大切な人へのお土産にいかかでしょうか。

• 住所 Kohlmarkt 14,1010 Vienna
• 営業時間 08：00~19：00
• アクセス 地下鉄ヘーレンガッセ駅徒歩2分

ウィーンには宮殿や博物館、音楽鑑賞やカフェなど見どころが盛りだくさんですが、お買い物の定番で最もにぎやかな観光地といえばこのケルントナー通りでしょう。国立歌劇場（オペラ座）からシュテファン広場までをつなぐ1キロほどのメインストリートで、非常に大勢の観光客でにぎわっています。周りを見渡すと高級ブティックやお土産屋さん、カフェなどが立ち並び、活気があふれています。

ケルントナー通りは歩行者天国になっていて、車を気にせず歩くことができます。通りにはモーツァルトの格好をしてコンサートのチケットを売っている人や、大道芸人たちがショーをしています。冬季にはクリスマスマーケットが開催されているので、買い物をしなくても歩いているだけで楽しいでしょう。ウィーン定番の観光名所となっています。

• 住所 Kaerntner Strasse,Vienna
• アクセス 地下鉄シュテファンスプラッツ駅すぐ、もしくはカールスプラッツ駅すぐ

ユリウス・マインル・アム・グラーベンは、ホーフブルク王宮やシュテファンシュテファン大聖堂から近く、ウィーンの一等地にある有名な高級スーパーです。その歴史は古く、創業は1862年。当初は焙煎されたコーヒー豆を取り扱うお店でしたが、今では世界100か国以上から美味しいものや珍しいものが集まり、お買い物をしているだけで、世界中を旅行している気分を味わえるほど豊かな品ぞろえを誇っています。

お店の中にはカフェやレストランがあるので、疲れた時には休憩や食事をするのはいかがでしょうか。かわいいお土産もたくさんありますので、ショッピングには最適です。夏季には、店先にテラス席が設置されます。周りの景色を楽しみながら、ゆったり過ごすことも可能な、おすすめスポットですよ。

• 住所 Graben 19,A-1010,Vienna
• 営業時間 08：00~19：30（土曜日のみ09：00~18：00）
• 定休日 日曜日
• アクセス 地下鉄シュテファンスプラッツ駅徒歩5分

いかがでしたでしょうか。ウィーンにはおすすめの観光地がまだまだ存在します。世界屈指の芸術都市ウィーン。あまりにも魅力的なので、観光のスケジュールの組み方に悩んでしまう方も多いかと思いますが、この記事がお役に立てたならうれしく思います。また、この記事をきっかけに一人でも多くの方にウィーンに興味を持っていただき、ウィーンの素晴らしさを知ってもらえることを願っています。それでは皆様、良い旅を。