ヴェルサイユ宮殿はフランスで絶対に行きたい場所!
ヴェルサイユ宮殿は世界中でも大人気でエッフェル塔と並んで「フランスで行きたい観光スポット」の上位にあります。ヴェルサイユ宮殿の見どころや効率的な見学ルートを押さえましょう!
ヴェルサイユ宮殿の中は見どころ満載!
ヴェルサイユ宮殿は、フランスが絶対王政の統治下だった時代には王族と貴族の文化の中心地でした。その華やかな文化を裏付ける豪華な建物を見学できます。宮殿は大きく分けて、宮殿の中・宮殿の外(庭)に分けて観光できるので、まずは宮殿の中の見どころを押さえましょう。
王の寝室
ヴェルサイユ宮殿の見どころの1つは王の寝室です。王宮の真ん中の日の出が見える位置にあり、当時フランスでは王の存在が絶対的な地位だったことがわかります。
ここは単なる寝室として利用されていただけではなく、重要な会議場所になることも。ルイ16世とマリーアントアネットは、押し寄せてきた住民に対して、この部屋のバルコニーから頭を下げました。
王妃の寝室
王妃の寝室も王の寝室に並ぶ大人気の観光スポットです。有名なマリーアントアネットだけでなく、歴代の王妃が利用していました。この寝室は、マリーアントアネットが使用していた当時の状態を細かく再現しています。
シャンデリアや、バラの花が描かれたパステルカラーの壁紙など、女の子が好みそうな可愛らしく憧れる女の子が多そうですね。
王妃のベッド
忠実に再現されたベッドもバラの花が描かれています。当時の王妃は、このベッドで出産しましたが、公開出産でした。出産までもが多く人に見学されないといけない当時の文化を垣間見られます。歴史を頭に入れておくと、建物を見学する時に、さらに興味深く見られるのでおすすめですよ。
鏡の間
鏡の間は、今でもフランス外交で使われている重要な場所です。一面に鏡が貼られていますが、当時電気がなかった時代に鏡を使うことでシャンデリアの光を映し出し、明るく見せる効果がありました。
王の部屋と王妃の部屋を結ぶ通路として建設されましたが、天井にはルイ14世の当地の様子が描かれた天井画と、豪華なシャンデリアが飾られています。
ヴェルサイユ宮殿の庭園の見どころを紹介!
豪華なヴェルサイユ宮殿は宮殿の中だけでなく、宮殿の庭も豪華さを極めており、見どころがたくさんあります。ヴェルサイユ宮殿を観光に訪れたときには、庭も一緒に見学するのがおすすめです。ここでは庭の見どころをいくつか紹介します。
幾何学模様を描く庭園
宮殿の西側にある、幾何学模様が左右対象に描かれた美しい庭園は、ルイ14世のお気に入りの場所でした。500以上の噴水や多くの彫刻をはじめ宮殿を綺麗に映し出す湖など、当時のフランスの権力を垣間見られる場所です。
多くの国々の王を招いたり、宮殿を築いて貴族たちに住ませただけでなく、庶民にも庭園を開放したりしていました。
グラントリアノンの見どころとは?
グラントリアノンは、ルイ14世によって改装された宮廷です。ルイ14世はこの建物がとても気に入っていてプライベートの場所として利用したり、朝食会の場所に利用したりしていました。宮廷では堅苦しい「しきたり」での食事会が執り行われていましたが、「グラントリアノンの朝食会はリラックスしたものだった」といわれています。
ナポレオンもお気に入り!
グラントリアノンは「ルイ14世だけでなく、ナポレオンのお気に入りだった」ことでも有名です。彼はフランス革命の後荒れ放題になっていた建物を改装修理し、住んでいました。現在の内装は、ナポレオンが作らせたものですが、現在では国賓を招いて晩餐会などが開かれるなど、迎賓館としての役割を果たしています。
開放感のある作りが見どころ
グラントリアノンは、全体的に開放感のある作りになっていて広々としています。吹き抜けの廊下などは、ダイナミックで開放感があるんです。建物を歩いていると「ルイ14世やナポレオンが何故ここが気に入っていたのか」納得ができるので実際に歩いてみましょう。
ピンクの大理石が素敵!
開放感のある建物の作りとともに有名なのはピンク色の大理石です。もともとタイル張りで作られていたグラントリアノンでしたがタイルが脆く、その後大理石が利用されました。建物全体が淡いピンク色なので、ロマンチックで優しい印象を与えてくれます。
プティトリアノンの見どころとは?
プティトリアノンは、ルイ15世が愛人のために建てさせた建物です。16世は妻のマリーアントワネットに、この建物を与えました。彼女はこの建物をとても愛し、堅苦しい宮廷の生活から逃げるようにプティトリアノンの生活を好んだことは有名な話です。
マリーアントワネットのお気に入り!
豪華なヴェルサイユ宮殿の中と反対に、プティトリアノンはシンプルかつエレガントなデザインのインテリアです。「贅沢を好み、国の財産を使い荒らしていた」と言われるマリーアントワネットですが、この建物を見ると彼女の私生活や好んでいた人柄などを垣間見ることができます。
マリーアントワネットは、プティトリアノンに農家を建てさせ、農家の服を着てチーズ作りなどを楽しんでいました。自然を愛し、安らぎを求めていたことを垣間見られる場所です。しかし、飢えに苦しむ農民の真似事をしたとして、当時は国民からの反感をかう理由になったというエピソードもあります。
歴史好きには見逃せない名所?
マリーアントワネットは、プティトリアノンの庭にいた時に、民衆が押し寄せてきた知らせを聞いたというエピソードも有名です。このようにプティトリアノンは、マリーアントワネットファンだけでなく、フランスの歴史やフランス革命に興味がある人にとって、見逃せない名所といえますね。
ヴェルサイユ宮殿を見学するルートを決めるは大切か?
ヴェルサイユ宮殿は、広大なので、適当にまわっていては全てを見学しきれずに時間が立ってしまうので要注意です。ルートや時間を計算し、見学の計画を立てましょう。ここではヴェルサイユ宮殿の名所を効率よく見学するためのオススメのルートを紹介します。
半日でヴェルサイユ宮殿を上手に回るコツは?
ヴェルサイユ宮殿は、多くの人が訪れる観光名所なので混雑しています。半日しか見学する時間がない場合は、特に見学したい場所をしぼる必要があります。おすすめなのは、ヴェルサイユ宮殿の中の名所と庭園を回ることです。残念ですが、グランドトリアノンとプティトリアノンの見学は諦めましょう。
同じペースでダラダラ見学するのはやめよう!
フランスの歴史に興味がある方や、マリーアントワネットのファンだという方は、「ヴェルサイユ宮殿の中でここだけは見たい!」と思っている場所があるのではないでしょうか?特に時間が限られている場合、全てを同じようなペースで見学していると、せっかく見たいと思っていた場所をゆっくり見られないことも…。
見学したい場所をピックアップしよう!
ヴェルサイユ宮殿の中へ入ると、まず王の礼拝堂へ入り、その後、見学ルートにしたがって鏡の間へと進みます。宮殿全体にかかる主要時間は約1〜1時間半です。自分が見学したい場所や、見たいものを決めておくと、「王妃の間を見たかったのに、ゆっくりと見れなかった」などというハプニングが起こりにくくなります。
庭園を見学しよう!
宮殿内を見学すると今度は庭園を見学しましょう。庭園の散歩に出かける前に、ぜひ行きたい場所は、庭園全体を見渡せる場所です。庭園は広大な庭園が一気に見られて、その大きさに圧倒されます。「当時の王様は、このような角度で庭園を見ていたのか」などイメージできそうです。
庭園で散歩をしてみよう!
上から眺めるのもいいですが、庭園で散歩をしてみましょう。当時、一般公開されていた庭園を散歩すると昔の気分に浸れるかもしれません。庭園にいくつもある噴水や、彫刻などを間近で見るのがおすすめです。
最低でも3時間を計算しよう!
宮殿内と庭園を本当に効率よく見て回るなら2時間で収めることができますが、入場前に並ぶこと、見学中トイレに行くこと、見たい場所が混雑していることなどを考えると最低でも3時間を計算しておきましょう。特に見たい場所がない場合は、有名な名所を押さえると効率的に見学できますよ。
1日かけてゆっくりヴェルサイユ宮殿を観光する方法?
1日かけて観光するならヴェルサイユ宮殿の名所を見学できます。ヴェルサイユ宮殿の中や庭園だけでなく、グランドリアノンやプティトリアノンの有名な建物も観光しましょう。宮殿から離れた場所にあり徒歩での移動は難しいので、専用のバスが利用できます。
効率よく回るためのルートとは?
ヴェルサイユ宮殿を1日かけて効率よく回るためのルートは、①宮殿の中→②宮殿の庭→③グラントリアノン →④プティトリアノンと回ることです。プティトリアノンは宮殿→愛の神殿→王妃の村里と回ると効率よく回れます。宮殿の庭を観光し、グラントリアノン に行く前に庭園内にあるカフェで昼食を済ませましょう。
まずはグラントリアノン
まずはグラントリアノン を見学しましょう!見学ルートにしたがって建物の中を見学すると効率よく回れておすすめです。建物を見る所要時間目安は60〜70分。入り口にパンフレットもあるので見学の参考にできますね。その後、プティトリアノンに移動しますが、徒歩10分ほどの距離なので歩いていきましょう。
プティトリアノンを見学しよう
「マリーアントワネットをもっと知りたい」という人に欠かせない名所はプティトリアノンです。建物自体は、それほど大きくないので20分ほどで見学できます。建物の他に「王妃の村里」や「愛の神殿」などの有名な場所もありますが、それぞれ15分、30〜40分を目安にしましょう。
効率よく回るための方法とは?
ヴェルサイユ宮殿はフランスを語る上で欠かせない大切な世界遺産であり、フランスの文化です。そんな宮殿を一眼見ようと多くの観光客が訪れるので、混雑を予想してルートを決めましょう。ここでは混雑を避け時間を有効利用するための方法をいくつか紹介します。
ツアーに申し込む!
ヴェルサイユ宮殿への入場口は、個人客と団体ツアーの2つに分かれていますが、団体ツアーの方が比較的スムーズに入れるので、入場までの待ち時間を短縮できます。団体ツアーも1日ツアー・半日ツアー・フリーツアーなど選べるので自分の希望に合わせて選ぶと良いでしょう。割高ですが、時間の節約になりそうです。
事前にチケットを予約しておく!
個人客として回る場合でもチケットの予約をしておきましょう。チケットを予約していない場合、チケット購入のために並び、その後入場のために並ぶ必要があり、宮殿の中に入るまでに、かなりの時間が経過する可能性があるからです。チケットを予約することで少しでも時間を節約し見学時間を長くしましょう。
夕方から入るのもあり?
宮殿内は朝や昼間は混雑していますが、夕方ごろになると比較的観光客が減ってくるので、スムーズに入りやすくなります。小さな子どもさんのいる方は、待ち時間を少なくするために「あえて夕方ごろから入場する」のも1つの方法です。この場合、閉園時間も考慮に入れて何時に行くかを計画しましょう。
きちんと計画してルートを決めよう!
このようにヴェルサイユ宮殿は有名な名所や魅力がぎっしり詰まっていて、とても広大なので、見学するのに時間がかかります。観光できる時間が限られている場合、しっかりと計画し見学ルートなどを決めて回るのがおすすめです。せっかくの観光なので後悔のないように楽しみましょう。
王妃の寝室