ダイビング死亡事故の原因
ダイビングの死亡事故の原因として考えられるのは「病気」「パニック」「単独行動」「技術不足」「機材の点検不足」などです。しかし、事故者が亡くなっているスキューバダイビングの死亡事故の原因を特定するのは簡単ではありません。あらゆる原因が重なりあって死亡事故が起こると考えるべきです。
原因①病気
病気はダイビング死亡事故の原因の1つです。水中に潜るときには温度変化や水圧変化など、からだに大きな負担がかかり、体調変化が起きやすくなります。たとえば、心臓に病気がある人はダイビング前の体調が良好でも、潜水後に心臓発作を起こすことが少なくありません。持病がある人のダイビングは注意が必要です。
原因②パニック
ダイビング死亡事故の原因の1つとして「パニック」があります。空気がない水中は不安やストレスを抱えやすく、パニックが起きやすい環境です。
水中でパニックに陥ると、呼吸が浅くなり、自分を制御できなくなります。パニックに陥ったダイバーは苦しさから逃れようとレギュレーターを外したり、海面に急浮上しようとするため大変危険です。
原因③単独行動
単独行動もダイビング死亡事故の原因になりえます。単独で潜水時に何らかのトラブルが生じても、誰にも気づいてもらえません。すぐに周りのダイバーに救助してもらえば命が助かるトラブルでも、単独のダイビングでは死亡する場合があります。ダイビング時の単独行動は死のリスクを高めるといえるでしょう。
原因④技術不足
技術不足はダイビング死亡事故を引き起こす大きな原因です。ダイビングにはマスククリアやレギュレーターリカバリーなど、生命維持のために必ず覚えておくべき技術が複数あります。技術が不足していると、トラブル時に冷静に対処できずパニックに陥り、最悪の場合死に至るでしょう。
原因⑤機材の点検不足
ダイビング死亡事故の原因として「機材の点検不足」があります。ダイビングはタンクやレギュレーターなどさまざまな機材を使用して水中での安全を保ちながらおこなうレジャーです。
ダイビング前の機材の点検を怠り、水中で機材の不具合が生じて死亡したケースも少なくありません。特に呼吸を維持するための装置であるタンクやレギュレーターの破損や不具合の見逃しは、死に直結します。