目次 [表示]
- ドイツの気になる治安事情!日本と比べるといい?悪い?
- ドイツはヨーロッパの中では治安のいい国
- 移民、難民の増加が治安悪化に影響?
- ドイツの治安の悪い5つの都市とは
- フランクフルト
- ベルリン
- デュッセルドルフ
- ケルン
- ハンブルク
- ドイツで治安の良い3つの都市とは
- シュトゥットガルト
- マインツ
- ミュンヘン
- ドイツってどんな国?知って治安に備えよう
- ヨーロッパ近代史の象徴「ベルリンの壁」
- ドイツで被害に遭わないために注意したい7つのこと
- 【ドイツでの治安の注意①】危険な場所や時間帯を避ける
- 【ドイツでの治安の注意②】現金は必要以上に持ち歩かない
- 【ドイツでの治安の注意③】派手な服装をせずブランド品を身に付けない
- 【ドイツでの治安の注意④】しつこく話しかけてくる人や不審な人は無視する
- 【ドイツでの治安の注意⑤】女性の夜道の一人歩きは絶対にしない
- 【ドイツでの治安の注意⑥】スリや置き引きは人が多い場所で起こる
- 【ドイツでの治安の注意⑦】人が集まる場所・地域やイベントでは特に警戒心を持つ
- ドイツに行こうと思ったら。事前に備えておきたいこと
- ドイツ地域の治安情報をチェック
- 海外旅行保険でいざという時に備える
- まとめ|ドイツの治安に備えて自分を守ろう
ドイツの気になる治安事情!日本と比べるといい?悪い?
ドイツの治安は、ひと言でいい悪いとは言えません。近代ヨーロッパ史の象徴である「東西ドイツ時代」や「ベルリンの壁崩壊」、近年の「移民・難民問題」など、さまざまな要素が治安にも影響しています。確実に言えるのは、日本にいる時と同じように考えてはダメということです。
ドイツはヨーロッパの中では治安のいい国
ドイツは魅力的な都市や建造物などが多く、日本でも人気のある観光地です。ヨーロッパの中でも、比較的治安がいいと言われるドイツですが、日本と比べると犯罪率の高さに驚きます。ドイツ連邦警察の発表によると、2017年の国内犯罪発生件数は576万件。なんと、日本の6倍もの件数です。日本にいる時と同じ感覚で訪れてはいけないのがわかりますね。
移民、難民の増加が治安悪化に影響?
ドイツでは近年、移民・難民を受け入れています。しかし、国内では移民政策への反発も多く、問題は山積みのようです。さらには、移民・難民による事件が相次ぎ、ドイツの治安悪化に影響が出ています。必ずしも「移民・難民=危険」ではありませんが、ドイツの治安を知る意味では、切り離せない問題です。
ドイツの治安の悪い5つの都市とは
ドイツは、ぜひとも訪れたい魅力的な都市が多い国です。しかし、中には治安が悪く危険だとして、注意喚起されている都市もあります。ここでは、特に治安が悪いと言われている5つの都市をご紹介!訪れる予定の人は、要チェックです。
フランクフルト
ドイツの商業・金融の中心であるフランクフルト。高層ビルが建ち並び、ビジネスマンが多い一方で、旧市街地のレトロな雰囲気や、毎年恒例であるクリスマスマーケットの開催により、多くの人でにぎわう人気の観光地です。しかし、軽犯罪が多く、日本人もスリや置き引きの被害にあっています。「人の目が多いから安心」と油断せずに、貴重品やお金は、肌身離さず持つようにしましょう。
ベルリン
ドイツの首都ベルリンは、近代ヨーロッパ史の象徴である「ベルリンの壁」が有名です。一目見ようと、多くの観光客でにぎわいます。しかし昼間は活気があっても、夜には、クラブに出入りする人や犯罪グループ、薬物乱用者などが増え、非常に危険です。トラブルに合わないためにも、夜は外出しない方が無難でしょう。スリやひったくり、知らない人に声をかけられるなどの軽犯罪も多く、どこにいても油断は禁物です。
デュッセルドルフ
近代的な経済都市でありながら、アートやファッションなどさまざまな文化が交わうデュッセルドルフ。世界遺産に登録されているライン川河畔に位置し、日本人街もあることから、多くの日本人が訪れています。スリや置き引きの被害が多く、電車内や駅構内での人混みや、ドイツで800年の歴史がある見本市の開催時など、人が集まる時は特に注意が必要です。
ケルン
ケルンはライン川流域に位置し、世界遺産のケルン大聖堂や「愛の南京錠」で多くのカップルが訪れるホーエンツェレルン橋など、人気の観光スポットがある都市です。しかしながら、多くの日本人観光客が、中央駅やケルン大聖堂付近でスリや置き引きの被害にあっています。また、移民による暴行事件や宗教的テロ事件も起きており、どの地域でもそうですが、人が多い場所では犯罪やテロの危険性高いです。周囲の安全を必ず確認しましょう。
ハンブルク
ハンブルクは、ドイツ最大の港町であり貿易が盛んな都市。昔は貿易の玄関口だった、世界遺産の赤レンガ倉庫街は、100年以上も前に建築されたにもかかわらず、今なお美しい景観で観光客を魅了しています。しかし、治安はあまりいいとは言えず、スリや置き引き、地域によっては空き巣などの被害が発生しており、注意が必要です。観光を楽しむあまり、荷物や貴重品を手から離すことがないように気を付けましょう。
ドイツで治安の良い3つの都市とは
ドイツは、日本でも人気の観光地!2018年には、61万人もの日本人が訪れています。安心してドイツを楽しみたい人は、治安がいいと言われている都市を訪れてみてはどうでしょう。治安がよく、ドイツの雰囲気も存分に味わえるおすすめの都市を3つご紹介します。
シュトゥットガルト
シュトゥットガルトは、日本でもおなじみの自動車メーカー、メルセデスベンツやポルシェが本社をかまえ、主要な産業都市として有名です。また、息をのむほどの美しい景観で人々を魅了する新宮殿・宮殿広場や、ワインの街としてワイン畑が広がる、おすすめの観光都市でもあります。治安も落ち着いているので、美味しいワインをいただきながら、ドイツの街並みを楽しめるでしょう。
マインツ
ドイツの観光都市としてはあまり目立たないマインツですが、魅力あふれるおすすめの都市です。活版印刷の生みの親・グーテンベルクの博物館や、ステンドグラスの光が幻想的な聖シュテファン教会などには、多くの観光客が訪れています。治安の悪い都市・フランクフルトから電車で30分ほどで行けるので、治安がいいとはいえ、油断せず過ごしましょう。
ミュンヘン
ミュンヘンは、ドイツの大都市のなかでは治安がいい都市と言われています。ビールにソーセージと、ミュンヘンといえばグルメなイメージですが、歴史的建造物も多く、その存在感と美しさは格別です。治安がいい都市とはいえ、2017年の犯罪発生件数は東京都の5倍以上。注意するに越したことはありません。
ドイツってどんな国?知って治安に備えよう
ドイツの正式名は、ドイツ連邦共和国。ヨーロッパの中西部に位置しています。経済大国として、ヨーロッパの中でも政治・経済の中心的存在です。その歴史は、分裂と統一を繰り返し、過去の世界大戦の敗戦国として反省する姿勢を示してきました。ドイツの国民性は、まじめで合理的。はっきりとした主張が好まれます。ソーセージやビールが有名で、魅力的な歴史的建造物が多く、日本でも人気の観光地です。
ヨーロッパ近代史の象徴「ベルリンの壁」
ヨーロッパ近代史の象徴ともいえる、首都・ベルリンにある「ベルリンの壁」は、観光スポットとしても有名です。冷戦で東ドイツ・西ドイツに分裂し、首都ベルリンも同様に、東西に分裂。その象徴として、ベルリンの壁が設立されました。1989年にベルリンの壁は崩壊しましたが、30年経ってもなお、東西によって地域の雰囲気が違うといわれています。特に、東ドイツにあたる地域は、治安が悪い場所が多いようです。
ドイツで被害に遭わないために注意したい7つのこと
旅行前に、ドイツの治安情報のチェックは必ず行いましょう。日本にいる時と同じ感覚でいると、思わぬ犯罪を自ら引き寄せる危険性があります。ここでは、ドイツで被害に遭わないために注意したいこととして、7つご紹介します。ぜひ参考にして、安全に楽しい時間を過ごしてくださいね。
【ドイツでの治安の注意①】危険な場所や時間帯を避ける
治安の悪い都市でも紹介した、フランクフルト・ベルリン・デュッセルドルフ・ケルン・ハンブルク以外でも、基本的に海外では、犯罪に巻き込まれる危険性が高いです。旅行だからと浮かれ過ぎず、ドイツを楽しみながらも、周囲の状況は常に意識しておきましょう。危険な場所や夜の外出は避け、怖いもの見たさで近づくのは絶対にやめてください。
【ドイツでの治安の注意②】現金は必要以上に持ち歩かない
ドイツに訪れる日本人が特に被害に遭うのが、スリや置き引きなどの盗難です。日本では、お店の席にカバンを置いていても、盗難に遭うことはそうありませんが、海外に行けば話は別。日本はよく「安全すぎる」と言われるくらいです。外出の時は、次のことに注意しましょう。
- 必要以上の現金は持ち歩かない
- 貴重品は肌身離さず持つ
【ドイツでの治安の注意③】派手な服装をせずブランド品を身に付けない
ドイツで犯罪の被害に遭わない対策として、服装があります。ドイツの人は、黒やグレーなどの落ち着いた色の服を着ることが多いです。旅行だからと明るい色の服を着ると、犯罪者は旅行客だと気付いて狙ってきます。ブランド品も同様です。盗難の被害に遭わないために、服装は落ち着いた色が無難です。
【ドイツでの治安の注意④】しつこく話しかけてくる人や不審な人は無視する
物売り、ナンパ、酔っ払い、電車の中での寄付集めなど、話しかけられることがあるかもしれません。しつこい時や身の危険を感じたら、反応せずその場から離れましょう。不審に思ったら無視するのがいちばんです。自分の身は、自分で守る!が基本です。
【ドイツでの治安の注意⑤】女性の夜道の一人歩きは絶対にしない
【治安の注意①】に挙げた内容とかぶりますが、夜の不要な外出は避けてください。ドイツの夜の街を楽しみたい気持ちはわかりますが、早めに切り上げましょう。そして、特に女性の一人歩きは絶対にやめてください。夜はホームレスや犯罪グループなど、危険な人が動いています。安全な宿泊先へと、早く戻るプランを立てておきましょう。
【ドイツでの治安の注意⑥】スリや置き引きは人が多い場所で起こる
電車や駅構内、観光スポット、イベントなど、人が多く集まる場所は、人の目があるので「被害は少ないのでは?」と想いがちですが、残念ながら違います。スリやひったくりなどの盗難は、むしろ人が多い場所や地域での発生が多く、その手口は巧妙です。楽しむ気持ちと同時に、常に周りに意識を向けるのも大切です。
【ドイツでの治安の注意⑦】人が集まる場所・地域やイベントでは特に警戒心を持つ
ドイツはこれまでに、移民・難民問題の反対勢力によるデモ行進や、政治・宗教からみのテロと思われる事件が発生しています。頻度は低いですが、人が集まる場所やイベントはテロに狙われやすいです。観光スポットやクリスマスマーケットなど、ドイツ旅行で訪れたい人もいるでしょう。その際でも、常に警戒心を持って行動することが大事です。
ドイツに行こうと思ったら。事前に備えておきたいこと
「ドイツに行こうかな…」と思ったら、準備の段階で備えておきたいことを2つご紹介します。ドイツに限らず、他の国や地域に旅行を考えるなら、必ずチェックしてほしいことです。何かあった時の保険と思って、ぜひ参考にしてくださいね。
ドイツ地域の治安情報をチェック
ドイツへの旅行を考えたら、事前にドイツの治安情報を必ず確認しましょう。外務省による「海外安全ホームページ」では、海外の安全情報や、”たびレジ”という、海外情報が受け取れる事前登録制の情報配信サービスを提供しています。治安は、命に係わることです。「気にしすぎかも?」くらい注意するくらいが、ちょうどいいと思います。
海外旅行保険でいざという時に備える
海外旅行保険とは、海外での思わぬトラブルや、体調不良で病院の受診が必要になった場合などに対し、経済的に支援してくれる保険です。クレジットカード付帯タイプと、保険会社が単体で販売するタイプがあり、自分に合った保険を選ぶことが大事!旅行の楽しい思い出が台無し、とならないよう、保険でしっかり備えましょう。
まとめ|ドイツの治安に備えて自分を守ろう
日本と比べると、ドイツの治安に不安を覚えますが、これは日本が「安全すぎる」からに過ぎません。ドイツに限らず、海外を旅行する時に意識しておきたのが、自分の身は自分で守ること。周囲への警戒心を持って、油断せずに過ごすことです。せっかくのドイツ旅行を安全に楽しむために、今回ご紹介した注意したいポイントを参考に、しっかり備えておきましょう。もしもトラブルに巻き込まれたら、日本と同じ「110」で警察へ!