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ドレスデンってどんな場所?ドイツにある人気観光地の魅力をご紹介!

ドレスデンってどんな場所?ドイツにある人気観光地の魅力をご紹介!

第二次世界大戦での大空襲、東西ドイツの分裂を乗り越えて、「エルベ川のフィレンツェ」と称されるまでに復活を遂げたドレスデン。東ドイツに位置するバロックの古都は魅力的な観光地でいっぱいです。今回は、ドレスデンそしてドイツの人気観光地の魅力をたっぷりお伝えします。

目次 [表示]

ドレスデンとドイツの魅力的な観光地を徹底解説

ヨーロッパの人気観光国のひとつドイツは、地域によりさまざまな歴史や特色があり、おすすめの見どころが多い国です。また緑、川、湖などの美しい自然も訪れる者を魅了しています。今回は、そんなドイツの中でも壮麗なバロックの建造物群が美しいドレスデンの街の魅力に注目してお伝えします。また併せてドイツのおすすめ観光名所もご紹介。ドイツ旅行の計画におすすめの街をリストアップしてみてくださいね。

ドレスデンはどんな街?

Photo bysharonang

ドイツの東部、チェコ共和国からわずか30キロメートルの場所に位置しているドレスデン。街を流れるエルベ川を挟み、北側に新市街、南側に旧市街が発展しています。もっとも繁栄したのがザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の時代。居城や教会などの主要なバロック建築物が次々と建立されました。しかしながら、第二次世界大戦時、大空襲によって建造物は壊滅的な被害を受け、ガレキの山と化してしまいます。現在、観光名所となっているバロック建築群は、戦後長い年月をかけて忠実に再建されたもの。今日では、その美しさから「エルベ川のフィレンツェ」と称されるほどになりました。

ドレスデンの魅力的な観光地【5選】

フラウエン教会

ドレスデンの街を象徴するかのような美しい「フラウエン教会」。もともとは1726年から1743年にかけて、フリードリヒ・アウグスト1世の命により建築されたバロック様式の教会です。第二次世界大戦のドレスデン大空襲時、フラウエン教会は二昼夜にわたる攻撃をなんとか乗り越えました。しかし、空爆の翌日、1000度にまで達した建物にこもる熱により崩壊してしまったのです。再建はドイツ再統一後となり、難航を極めました。オリジナルに忠実に、もとの石材を再利用しながら、「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」と評される教会が復活を遂げたのは2005年のことでした。

ツヴィンガー宮殿

ザクセン王室最盛期、フリードリヒ・アウグスト1世の命で、1711年から1728年にかけて建立されたバロック様式の建築物。宮殿内は美術館や博物館になっており、ラファエロの有名な「システィーナの聖母」は、そのうちのアルテ・マイスター絵画館に収蔵されています。マイセン磁器が使われた「カリヨン」や「王冠の門」など宮殿の建物も見どころがたくさんでおすすめ。疲れたら広々とした美しい庭園や中庭、噴水を眺めながらゆっくりと過ごすのもいいでしょう。

ドレスデン城

ザクセン王国の居城として使われ、400年以上の歴史を持つドレスデンで最も古い建物のひとつです。旧市街屈指の観光名所として有名なスポット。第二次世界大戦の空襲により被害を受けましたが、2006年に再建工事が完了し現在の姿に至ります。城の西側では、「緑の円天井」と「新しい緑の円天井」と呼ばれる歴代の選帝侯が収集した宝飾品や工芸品などの展示を堪能できます。緑の円天井見学は事前に時間指定の予約が必要ですので、あらかじめ準備しておくのがおすすめ。

君主の行列

第二次世界大戦のドレスデン大空襲により、ほとんどの歴史的建造物が破壊されました。そんな中にあって奇跡的に難を逃れたのが、この「君主の行列」と呼ばれるドレスデン城のシュタルホーフ外壁。全長102メートルの壁には、マイセン磁器を約25000枚使い、ザクセンの歴代の君主の行列の様子を描いています。世界最長の磁器作品として貴重なもの。この芸術作品は、ドレスデン城のかつての武道競技場の外壁に描かれており、なんと無料で鑑賞できます。戦禍を免れ、ザクセン王国の歴史を物語る壁画は、見ておきたいおすすめの作品です。

ゼンパーオーパー

Photo bynero235

「ゼンパーオーパー」の愛称で親しまれているドレスデン州立歌劇場。1838年から1841年にかけて、建築家ゴットフリート・ゼンパーの設計により建てられたザクセン王国の宮廷歌劇場でした。あのリヒャルト・ワーグナーが1843年から1849年まで当歌劇場の宮廷楽長を務め、『さまよえるオランダ人』、『タンホイザー』の初演の地としても有名。1869年に火災によって焼失し、ゼンパー親子によって再び再建されました。ところが第二次世界大戦中のドレスデン大空襲により破壊。1985年に再びよみがえりました。パリやウィーンと肩を並べるほどの豪華な歌劇場はガイドツアーでの見学も可能です。

ドイツの魅力的な観光地(ドレスデンを除く)

歴史的モニュメントが魅力的な観光地【7選】

ブレーメン

「ブレーメン」はドイツ北西部の最大都市で、中世にはハンザ同盟の中心都市として繁栄しました。ブレーメンといえばグリム童話の「ブレーメンの音楽隊」の動物たちが目指した街として私たちにもお馴染みですね。実際に、ブレーメンの市庁舎の横には音楽隊のブロンズ像があり、ロバの足に触ると幸運に恵まれるとか。街の中心マルクト広場に立つ市庁舎とローラント像は、2004年に世界遺産に登録されています。ローラント像は高さ5.5メートルの像で、1404年からこの街を守り続けているブレーメンの自由と独立の象徴です。

ケルン大聖堂

Photo bybea61

世界最大のゴシック様式である「ケルン大聖堂」。その歴史は古く、すでに4世紀に最初の大聖堂が築かれています。818年には2代目となる大聖堂が完成し、多くの巡礼者が訪れる場所としてケルンの発展に寄与。その後、1248年に火災により焼失し、同年、3代目の建設が始まりました。その後、中断など紆余曲折を経て、1880年にすべてが完成しています。見どころは圧倒されるほどの巨大さとその壮麗な美しさ。天まで届くような2本の尖塔の高さは約157メートルあります。南側の塔は553段の階段を登ったところに展望台があり、眼下にケルンの美しい町並みを臨めます。

エルツ城

Photo byanalogicus

ドイツ西部の都市コブレンツの近郊、モーゼル川沿いの山地にひっそりと佇む「エルツ城」。ドイツ三大美城のひとつに数えられている有名なお城です。12世紀に建てられた当時の城主エルツ家の一族が、33代にわたって代々所有し続けて今に至るという貴重な存在です。緑深い森の中に佇む姿は、まるでおとぎ話の世界のよう。軍事的に重要な城として強固な要塞だったエルツ城の内部には、武器庫や宝物庫、騎士の間、エルツ家のリビング、寝室などが当時のまま保存されています。内部は英語かドイツ語のガイドツアーに参加して見学できます。エルツ家の歴史に思いをはせながら、じっくりと見てまわりましょう。

ブランデンブルク門

Photo byjensschoeffel

ベルリンの観光名所といえば「ブランデンブルク門」がすぐに頭に浮かんできますね。ベルリンの東西分断の時代には門の横に壁が築かれ、誰もこの門をくぐることが許されませんでした。1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊し、2つに引き裂かれた都市が再び統一。ベルリンの壁は撤去され、自由に門をくぐることができるようになりました。ブランデンブルク門は現在ベルリンのシンボルとされ、多くの観光客が訪れています。夕暮れ時、夜のライトアップは格別の美しさ。平和をかみしめながらその美しさを堪能しましょう。

ローテンブルク

Photo bymaxmann

ロマンチック街道の宝石と称される「ローテンブルク」。童話の世界のような可愛らしい街並みは、女性なら一度は憧れるドイツの観光名所です。おすすめの観光スポットのひとつに「プレーンライン」があります。プレーンラインといえば、ドイツを思い描くときに出てくるあの木組みの家が建ち並んだ可愛らしい中世の街並み。絵葉書やガイドブックで目にする景色です。旧市街の中心マルクト広場には、市庁舎や仕掛け時計で有名な市参事会酒宴館があり、必須の観光地となっています。市庁舎の塔には展望台があり、そこから眺めるローテンブルクの町並みや田園風景は見ていただきたい風景です。

ノイシュヴァンシュタイン城

ドイツの三大美城のひとつで、ドイツを代表する有名な観光名所である「ノイシュヴァンシュタイン城」。緑の中に現れる白亜のお城は、まるでおとぎ話の世界のよう。フランクフルトやミュンヘンから日帰りツアーも多く、ドイツを旅する観光客が必ず訪れる有名な観光地となっています。このお城は19世紀にバイエルン王ルートヴィヒ2世のロマンチックな趣味のために築かれたもので、軍事用の要塞でも外交上の宮殿でもないというのが興味深いところです。お城の見学は入場時刻指定のガイドツアー参加が必要。人気の観光地ですので、お早めにチケットセンターまたはオンライン予約にてチケットを購入してください。

ハイデルベルク

Photo byHeidelbergerin

「ハイデルベルク」はドイツ南西部に位置し、ネッカー川沿いに発展した街。14世紀にドイツ最古の大学が創設され、現在も学生の街として活気があります。見どころは、街の高台にそびえる象徴的な「ハイデルベルク城」。その存在は13世紀前半と推定されています。この古城から眼下に見えるレンガ色のハイデルベルクの街並とネッカー川はまさに絶景!ネッカー川にかかる「カールテオドール橋」も名所。橋から臨む古城、街並み、川の風景は、撮影スポットとして観光客でにぎわうおすすめスポットです。

自然景観が魅力的な観光地【2選】

ザクセンスイス国立公園

Photo byivabalk

「ザクセンスイス国立公園」は、ドレスデンとチェコ共和国国境に近いエルベ渓谷に広がる奇岩や岩峰が連なるエリア。平坦な土地が多いドイツにあって、100メートルを超える断崖絶壁の迫力ある風景はとても珍しく、観光名所としてドイツ人にも人気です。ドレスデンからは電車で45分ほど。ハイキングコースとしても有名です。一番の見どころは奇岩と奇岩の間にかけられた高さ200メートルの石の橋「バスタイ橋」。この橋から眺める緑の山々の間にニョキニョキと屹立する奇岩は、忘れられない絶景となるでしょう。

ボーデン湖

ドイツ人に人気のリゾート地「ボーデン湖」。ドイツ、オーストリア、スイスの国境に位置する湖です。観光の拠点となる街「コンスタンツ」は優雅な湖畔のリゾート地として多くの観光客でにぎわい、島へのアクセス地ともなっています。湖に浮かぶ「マイナウ島」は「花の島」と称され、島全体が植物園になっている島です。温暖な気候の島内にはバナナ、ヤシの木などの熱帯植物をはじめ、春夏秋と美しい花々が咲き乱れ島内を彩ります。また島内にあるチャペルでは結婚式も執り行っています。一生の思い出になること間違いありません。

ドレスデンとドイツの観光は魅力がいっぱい

Photo byliggraphy

東ドイツ屈指の観光地ドレスデンは、かつてザクセン王国の都として栄華を極め、その往時を偲ばせるバロック群の町並みが魅力的。ドイツは16州の連邦制国家だけに、州によって文化や歴史に特色があり観光客にとっては興味が尽きません。国土が広く、緑、川、古城など自然の景観もまた素晴らしいです。1年を通じて見どころが多いドイツの旅を楽しんでください。

TomTom
ライター

TomTom

イタリア在住者です。食べること、特に甘いものが大好きで休日のバール巡りはかかせません。 海外在住者の視点を通して見えるネタを記事に反映できたらと思います。

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