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JALが作ったLCC「ZIPAIR」を徹底解析!料金やサービス・就航路線は?

JALが作ったLCC「ZIPAIR」を徹底解析!料金やサービス・就航路線は?

JALが設立した待望のLCC、ZIPAIRが10月16日から旅客便の運航を開始しました。コロナ渦での限られた便数の運航ですが、全容が見えてきています。従来のLCCを踏襲しつつ、JAL系ならではの質の高さも兼ね備えるZIPAIRの特徴を徹底解説します。

目次 [表示]

料金はLCCらしくJALより格安

お金
Photo by Japanexperterna.se

従来のLCCを踏襲しつつもワンランク上を行くZIPAIRですが、基本料金を低価格に抑えて、手荷物や座席指定などに追加料金が発生するという点は、他のLCCと同じです。

ソウル便は片道8000円から

東京⇔ソウル線 片道あたりの料金比較
  ZIPAIR 他のLCC相場 JAL
エコノミークラス 8000円~3万円 5000円~ 1万7000円~
ビジネスクラス 3万円~14万円   6万3000円~

成田⇔ソウル(仁川)の片道基本料金は、普通席が8000円~3万円、ビジネスクラスに相当する「ZIP Full Flat」が3万円~14万円です。他の航空会社と同様、時期や残席数で金額が変わります。

同路線の他のLCCは5000円ほどからなので、少し高めです。ただ、JALの羽田⇔ソウル(金浦)線は片道1万7000円以上するので、JALに比べたらやはり格安です。

手荷物にかかる追加料金

手荷物受け取り
Photo bydjedj

手荷物の機内持ち込み料金比較
  ZIPAIR 他のLCC
7kgまで 無料 無料
7kg~12kg 2000円 預け入れが必要
(10kgまで持ち込み無料のLCCもあり)
12kg超過 預け入れが必要 預け入れが必要

ZIPAIRは、7キロまでの手荷物持ち込みは無料です。超過した場合、ソウル線なら2000円を払えば、12キロまで持ち込めます。一般的なLCCも、7~10キロまでの持ち込みは無料ですが、超過したら追加料金を払って預け入れる必要があります。

ロストバゲージが心配で預けたくない、到着後に荷物の待ち時間を無駄にしたくないといった人には嬉しい制度です。

預け入れ手荷物の料金

スーツケース
Photo byivabalk

ZIPAIRの預け入れ手荷物料金
14kgまで 3000円
14kg~23kg 4000円
23kg~32kg 5000円

ソウル線の預け入れ手荷物の料金は、1個あたり14キロまで3000円、23キロまで4000円です。一般的なLCCでは、預け入れ手荷物料金を事前に支払うと割引になります。しかしZIPAIRでは、当日カウンターで支払うと、上記に加えてさらに1000円の事務手数料が追加で発生するので、注意が必要です。

座席指定の料金

ZIPAIR ソウル線のパッケージ料金例
  含まれるサービス 料金
Standard なし 基本運賃の8000円のみ
Biz 事前座席指定
機内持ち込み手荷物
+2200円
Value 事前座席指定
預け入れ手荷物(23kg)
機内食
+4600円
Premium 事前座席指定
預け入れ手荷物(23kg)
機内持ち込み手荷物
機内食
アメニティ
+7200円

事前の座席指定の料金は、窓側、通路側、前方、後方、足を伸ばせる非常口座席などの分類によって100円~1500円かかります。当日チェックイン時にランダムで割り振られるので良ければ無料です。他のLCCと同様、手荷物や座席指定などの追加料金がパッケージになった運賃も用意されています。

JALが得意な海外路線から就航

ソウルの街頭

出典:ライター撮影

ZIPAIRの就航地としては、既に運行しているソウルに加えて、2020年の時点でバンコクとホノルルが発表されています。いずれもJALの運行実績が多い国際線です。2021年以降は北米や欧州などの長距離線も期待されています。ZIPAIRの目的地について、他のLCCの就航状況などを解説します。

ソウル

初路線である成田⇔ソウル線は、コロナで各社が運休する前は、ティーウェイ航空、チェジュ航空など多数の韓国系LCCが入り乱れる激戦区でした。短距離なので、ZIPAIRの強みである機内サービスの魅力を生かしにくい路線です。

敢えてソウル線から参入したのは、まずは近場で実績を積むためでしょう。乗客の我々としても、試しに乗ってみるのに最適な路線ではないでしょうか。

バンコク

バンコク

出典:ライター撮影

ソウルの次に就航するのは、成田⇔バンコク線です。所要時間は6時間ほどなので、ゆとりのあるシートや無料WiFiなど、ZIPAIRならではの魅力が発揮できる路線です。コロナ前はエアアジアやスクートなどが参入していましたが、エアアジアやスクートなどのLCCとはサービスの質で勝負していくことになるでしょう。

ホノルル

2020年の冬から、成田⇔ホノルル線への参入を目指しています。ハワイへはエアアジアが関西国際空港から就航していますが、成田からは初のLCC路線です。国内LCCとしても初のアメリカ路線です。

ホノルル線は、ANAが2019年から超大型機を投入してJALのシェアを奪いにかかっていた路線です。JALとしては、ZIPAIRと連携してシェアを守ろうとするはずです。

将来の路線拡大の見通し

2021年以降は、欧米線への参入を目指すとアナウンスされています。2020年時点では、日本国内と北米大陸や欧州を結ぶLCCはなく、コスト重視の観光客は、中国などアジア系航空会社の乗継便を使っています。国内から新しいLCCの直行便が実現すれば、コスト重視の観光客に重宝されることは間違いありません。

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