飛行機の子供料金の予約ルールを解説!
実は飛行機は子供の区分が年齢によって「幼児」と「小児」に分かれます。それぞれ何歳から何歳までを表すのか、料金はどれほど違うのか、チケット予約のルールを詳しく解説していきます!
飛行機の子供の定義は?
飛行機の子供料金は電車より複雑です。国内線なのか国際線なのかで異なりますし、JALやANAをはじめとする一般の航空会社なのか、ピーチ・アビエーションやジェットスターをはじめとするLCC(格安航空会社)なのかによっても子供の定義は異なります。まず初めに何歳から何歳までが幼児で何歳から何歳まで子供になるのか、それぞれの区分についてポイントを押さえながらご説明いたします。
国内線の年齢区分
幼児 | 生後8日以上、3歳未満 |
小児 | 3歳以上、12歳未満 |
幼児 | 生後8日以上、2歳未満 |
小児 | 2歳以上、12歳未満 |
国内線の年齢区分の違いは2歳が幼児になるか小児になるかという点です。12歳以上は大人区分になるというのはどの航空会社でも共通しています。
電車と異なり飛行機には「12歳であっても小学生なら小児運賃になる」というルールは存在せず、12歳になった日から大人料金になるので注意が必要です。
国際線の年齢区分
幼児 | 生後8日以上、2歳未満 |
小児 | 2歳以上、12歳未満 |
幼児 | 生後8日以上、2歳未満 |
小児 | 2歳以上、12歳未満 |
国際線では会社ごとの幼児、小児の区分に差はありません。レガシーキャリアでは国内線と国際線で2歳の区分が異り、国内線では幼児、国際線では小児区分に入ります。この辺りが間違いやすいので予約の際に注意しましょう。
飛行機の子供の座席
飛行機の「幼児」と「小児」の区分のポイントは座席があるかないかです。ひとりでシートベルトを締めて座れない幼児は、付き添いの大人の膝の上で座ることになるため、料金の安い幼児区分になるのです。膝の上に座れるのは、大人1人につき幼児2人までとなっています。それ以上なら、小児チケットを買って席を取る必要があります。
2歳近くになるとなかなかじっとはしてくれず、膝の上では限界がありますので、小児運賃を支払って座席を確保するのが賢い選択と言えるでしょう。
飛行機の子供料金は?
飛行機での子供の定義が分かったところで、次は気になる子供運賃についての解説です。飛行機は電車と違い、小学生に満たない子供であっても無料とは限らず、なんと0歳の赤ちゃんでも運賃がかかってしまいます。家族旅行には少々痛手ですよね。
運賃は、年齢区分と同様、子供料金も国内線か国際線、レガシーキャリアかLCCかにより異なってきます。
国内線の子供料金
幼児 | 無料 |
小児 | 大人の普通運賃の50% |
幼児 | 無料もしくは規定の幼児運賃 |
小児 | 大人と同額 |
LCCの場合、大人の膝の上に座る幼児でも無料であるとは限りません。航空会社や行先によっても変わるので予約ごとに確認が必要です。LCCは小児の割引運賃の設定がなくチケット代は大人と同額です。LCCは元々の料金が安いので、このような設定になっていると考えられます。
座席の必要のない幼児だからといって予約なしで乗れるわけではありません。必ず幼児の分も手続きをしてチケットの発券を行いましょう。
国際線の子供料金
幼児 | 大人の普通運賃の10% | |
小児 | 大人の普通運賃の75% |
幼児 | 無料ももしくは規定の幼児運賃 |
小児 | 大人と同額 |
LCCは国内線と国際線で同じ設定です。一方、レガシーキャリアは国際線での幼児料金は無料ではなく小児料金も割合が75%と国内線より高くなっています。海外への渡航となるとチケット代がかなり高額になることも考えられるので、「大人運賃の75%」と「大人と同額」で大きな差が出る可能性もあります。
子供の燃油代と空港使用料はいくら?
飛行機の料金には、運賃の他に燃油サーチャージや空港使用料が加算されます。燃油サーチャージについては、座席を必要としない幼児は対象外となることもありますが、小児は大抵の場合大人と同額になります。
空港使用料は各空港やターミナル、出発便か到着便によって違いますが、幼児は無料で小児は大人の半額であることが多いようです。飛行機代はこういった諸税を含めての予算を考えておく必要があります。
家族で飛行機に乗るならレガシーキャリアを選ぶ?
LCCは子供料金が割高なので、子連れの家族旅行ならJALやANAなどを利用した方がお得なケースがあります。特に子供が多い家庭は、LCCの方が安いと思って予約したけれど実際は変わらず、しかもLCCなので機内食などのサービスが受けられなかった…ということも考えられます。
もちろんLCCはセールなどで破格のチケットが販売されることもありますので一概には言えません。行き先が決まったらまずはいくつかの航空会社の運賃を比較するのが費用を抑えるポイントです。
家族旅行のポイントは2歳と3歳の誕生日前!
先ほどご説明したとおりレガシーキャリアでは3歳未満の子供は国内線であれば無料になります。またその他のケースでは2歳未満の子供は無料であったり安い料金で飛行機に乗ることができます。それぞれの誕生日を起点に料金が大きく異なる場合がありますので、飛行機での旅行は2歳と3歳の誕生日を意識して計画することをおすすめします。
チケット予約時には年齢を申告する必要があります。国内線であってもチェックイン時に年齢を確認できる身分証明書の提示を求められこともありますので、安くなるからと言って虚偽の年齢を申告するようなことは絶対にやめましょう。
子供料金に含まれるサービス
電車と違い飛行機は2~3歳でも料金が発生し、子供料金の設定がないケースもあることが分かりました。電車と比べると割高だなという印象ですよね。
飛行機の子供のチケットには座席の他にも含まれるサービスいくつかあります。小さい子供を連れての家族旅行は何かと苦労を伴います。使えるサービスは最大限に利用して旅のストレスを軽減させましょう!
赤ちゃん向けのサービス
赤ちゃん向けのサービスには、チェックインカウンターでのベビーカーの貸し出しや、機内でのバシネットの利用、離乳食や粉ミルク、オムツの提供などがあります。
バシネットとは赤ちゃんが横になれる簡易ベッドのこと。一番前の足元が広い席などに取り付けられるようになっています。よく眠ってくれる赤ちゃんであればバシネットは長距離フライトの時に大変重宝します。
航空会社によって利用できる年齢や体重制限が違いますので、事前にルールを確認しておく必要があります。また台数に限りがありますので、チケット予約と同時にバシネットの予約も済ませておきましょう。基本的に乗務員の方は赤ちゃん連れにとても親切に対応してくれます。何か困ったことがあれば相談してみるといいですよ。
幼児~小学生向けのサービス
幼児から小学生向けのサービスには、チェックインカウンターでのベビーカーの貸し出し、キッズミールと呼ばれる子供用の食事やおもちゃの提供などがあります。
キッズミールは、子供の好きなメニューにお菓子やジュースが付くことが多く、子供がとても喜んでくれます。対象年齢は、航空会社によって異なり事前予約が必要です。
おもちゃをもらえる年齢についてははっきりした規定はないようですが、だいたい2歳~小学生低学年ぐらいの子供が対象になっているようです。機内で子供が退屈して騒いでしまったらどうしよう…なんて子連れのお父さんお母さんは誰しも不安に感じていると思います。こういったサービスは本当に有難いですね。
LCCの子供向けサービス
LCCはサービスの提供を省くことでコストを最低限に抑えているので、子供へのサービスは基本的にありません。ただしミルク用のお湯を頼んだり、無料でベビーカーを預かってもらうことはできます。また一部のキャリアでは機内にオムツ交換用の台も用意されています。
ピーチ・アビエーションでは予約した便に一定の空席があれば自分の座席の隣を確保できる、有料のオプションサービスがあり、「スペースシートオプション」と呼ばれています。国内線は2000円、国際線は3000円となっており事前に電話予約が必要です。子連れに限らず誰でも申し込みできるサービスですが、小さい子供がいると隣の人に何かと気を遣うので、こういうサービスを利用できると便利ですね。
まとめ
飛行機の子供料金のルールやポイントについて解説いたしました。少しややこしいですが理解していただけましたでしょうか?特に覚えておきたいポイントは
- 2歳(または3歳)から小児運賃が発生する。
- 12歳以上は小学生であっても大人運賃になる。
- LCCは小児運賃の設定がない。