目次 [表示]
- マレーシアとシンガポールはどんな国?
- マレーシアとシンガポールは隣の国
- マレーシアの基本情報
- シンガポールの基本情報
- マレーシアとシンガポールの歴史
- マレーシアは植民地統治が続いた多宗教国家
- シンガポールはマレーシアから独立した国
- マレーシアとシンガポールの関係性
- シンガポールは驚異的な経済発展を遂げた先進国
- マレーシアは民族格差が激しい多民族国家
- マレーシアとシンガポールを補完関係を保つ隣国
- マレーシアとシンガポールの違う点
- マレーシアとシンガポールの違う点①:物価
- マレーシアとシンガポールの違う点②:治安
- マレーシアとシンガポールの違う点③:交通機関の利便性
- マレーシアとシンガポールの似てる点
- マレーシアとシンガポールの似てる点①:英語が通じやすい
- マレーシアとシンガポールの似てる点②:日本人の移住先として人気が高い
- マレーシアとシンガポールの似てる点③:食べ物や言語・習慣など
- マレーシアとシンガポールは良好な関係
マレーシアとシンガポールの歴史
マレーシアとシンガポールは植民地支配をされてきた歴史があります。1963年にイギリス領とされていたシンガポールとマラヤ連邦、ボルネオ島のイギリス領などが合体したマレーシアが成立し、独立を果たしました。
独立後は民族を背景とする政策方針の違いからシンガポールがマレーシアから追放されため、異なる国として独自の文化や経済を形成しています。
マレーシアは植民地統治が続いた多宗教国家
マレーシアは1400年にマラッカ王国が成立し国家としての歩みがはじまりましたが、14世紀に欧州が大航海時代を迎えると、マラッカ王国は第2次世界大戦後までヨーロッパ諸国の植民地として支配されます。
さまざまな国が統治しあらゆる文化が流入したことが、マレーシアの多宗教国家のはじまりです。現在まで民族による都市部と農村の経済格差により、経済成長が伸び悩んでいます。
シンガポールはマレーシアから独立した国
シンガポールは1965年にマレーシアから独立し、急速に経済発展を遂げました。マレーシアのマレー人優遇政策と中国人系民族が反発し、シンガポールはマレーシアから追放されたのが独立のきっかけです。
シンガポールは積極的な人材開発によって、教育・貿易・交通の分野で国際的にも高い位置づけの国家となり、経済格差で伸び悩むマレーシアを大きく引き離しています。
マレーシアとシンガポールの関係性
マレーシアとシンガポールは良好な補完関係を保っているといえます。元々同じ国で民族や宗教などの文化が似ており、お互いのことが理解しやすい隣国です。
マレーシアとシンガポールの国境は2本の大きな橋で繋がり、毎日約6万台の車両が往来しています。シンガポールは生活用水や飲料水の確保が難しく、マレーシアからの輸入を頼りにするなどお互い欠かせない隣国です。
シンガポールは驚異的な経済発展を遂げた先進国
シンガポールは独立後に急速な経済発展を遂げました。IT開発、金融、貿易などの産業開発において積極的な外資導入と技術誘致に成功し、2020年一人あたりの名目統計GDP(IMF統計)ではアジア1位の経済大国です。
製造業とサービス産業を中心にアジアの消費市場と企業を結ぶハブとして重要な役割を果たしています。アジアの都市型観光地の旅行先としても人気です。
マレーシアは民族格差が激しい多民族国家
マレーシアは都市部と農村部の民族・経済格差の問題が根強く、国家的な経済成長と社会的安定が課題です。先住民族のマレー人と中国系移民との民族格差が大きく、政府はブミプトラ政策によるマレー人優遇政策や新経済政策を導入しましたが、民族・地域間の経済格差は依然とて乖離があります。
マレーシアは多民族国家ならではの課題を抱えながら、少しずつ変化しています。
マレーシアとシンガポールを補完関係を保つ隣国
マレーシアはシンガポールと唯一陸路で繋がる隣国で、重要な補完関係があります。シンガポールは食料や水を自給自足で確保するのが難しく、マレーシアからの供給が欠かせません。
一方シンガポールはダムや送水パイプラインなどのインフラ建設費用を援助し、マレーシアを支えています。元々ひとつの国だったため、文化的な側面においても一番理解しあえる国同士といえるでしょう。