目次 [表示]
- 飛行機に学割はあるのか?
- 学割がきく会社・きかない会社
- 学生証・学割証は必需品
- 年齢による割引料金もあり
- 飛行機のユース割引料金①「スカイメイト」(JAL、AIRDO)
- 「スカイメイト」の年齢条件
- 割引率と注意点
- 購入のしかた
- 飛行機のユース割引料金②「スマートU25」(ANA)
- 「スマートU25」の年齢条件
- 割引率と注意点
- 購入のしかた
- 飛行機のユース割引料金③「U21直前割」(スカイマーク)
- 「U21直前割」の年齢条件
- 割引率と注意点
- 購入のしかた
- 飛行機のユース割引料金④「スターユース」(スターフライヤー)
- 「スターユース」の年齢条件
- 割引率と注意点
- 購入のしかた
- 飛行機のユース割引料金⑤「予約ができるヤング割」(ソラシドエア)
- 「予約ができるヤング割」の年齢条件
- 割引率と注意点
- 購入のしかた
- 国際線にも学割はあるのか?
- 「Flex」(ANA)
- 割引率と注意点
- 学割やユース割引を使ってお得に飛行機に乗ろう
飛行機に学割はあるのか?
「飛行機は高い」というイメージがありますよね。でも、学生には強い味方・「学割」があります。鉄道やバスに学割があるように、飛行機にも学割がある会社があります。また、「学割」という名前ではなくても、年齢によって割引になるお得な料金を設定している会社もあります。知っているのと知らないのとでは、旅行にかかる費用が大きく違ってしまいますので注意しましょう。
学割がきく会社・きかない会社
どの航空会社でも学割が使えるわけではありません。日本の航空会社で学生限定の割引料金を設定しているのはソラシドエアです。その他の会社には、大手にもLCCにも学生だけの割引料金というものはありません。
学生証・学割証は必需品
学割で飛行機に搭乗する時には、学生証・学割証が必要です。ソラシドエアの場合、カウンターで学生証と引き換えにチケットを発券してもらうシステムのため、学生証・学割証は必ず持っていきましょう。持っていないと、一般の料金で乗ることになってしまいます。
年齢による割引料金もあり
学生限定ではありませんが、若い年齢に条件を限定した割引料金を設定している航空会社はあります。内容や条件は各社ざまざま。ここではそうしたお得な割引(ユース割引)の条件や、注意点、購入のしかたをご紹介していきましょう。
飛行機のユース割引料金①「スカイメイト」(JAL、AIRDO)
「スカイメイト」は、JALとAIRDOの若者を対象にしたユース割引料金です。ほとんどの路線で利用ができますが、座席数は限定されています。かつてはANAも同じ名前で設定していましたが、今は「スマートU25」と名称が変わっています。
「スカイメイト」の年齢条件
「スカイメイト」の対象の年齢は、満12歳以上26歳未満(25歳まで)です。この年齢ならば、学生でなくても社会人でも割引の対象になるのがうれしいですね。
割引率と注意点
「スカイメイト」の割引率は約60%とかなりお得。ただし、路線や季節(時期)によって割引率は違います。また、搭乗日の当日に、出発する空港で、希望する便に空席がある場合に限られます。事前予約はできませんので注意しましょう。
購入のしかた
JALの場合は、事前にマイレージ会員になっておくとよいでしょう。マイレージ会員証が発行されたら、当日にカウンターで、会員証と生年月日が記載されている公的な書類(免許証・保険証などで有効期限内のもの)を提示して購入します。JALカード、JAL CLUB EST、JALカードnavi、JMBカードを持っていれば、空港の「自動チェックイン・発券機」でも購入できます。AIRDOの場合は、生年月日が記載されている公的な書類を提示すれば購入できます。
飛行機のユース割引料金②「スマートU25」(ANA)
「スマートU25」は、ANAマイレージ会員またはANAカード会員限定のユース割引料金です。ほとんどの便で利用でき、搭乗する当日に予約ができるのが売りです。ただし、座席数は便ごとに限りがあります。
「スマートU25」の年齢条件
「スマートU25」の年齢の条件は、満12歳以上25歳以下です。学生でなくても、年齢条件を満たせば利用できます。
割引率と注意点
「スマートU25」の割引率は、約50%から60%前後です。なお、ANAの場合、購入するには事前にANAマイレージクラブ会員またはANAカード会員に登録しておく必要があります。また、当日に空席がない場合は利用できません。
購入のしかた
ANAのウエブサイトで会員登録を済ませましょう。ANAマイレージクラブ会員の場合、初回に限り、空港カウンターで年齢を証明する公的な書類(免許証・保険証など)または学生証を提示して、登録することが必要です。購入は、予約・案内所、空港カウンター、自動チェックイン・発券機で行えます。
飛行機のユース割引料金③「U21直前割」(スカイマーク)
「U21直前割」は、スカイマークのユース割引料金です。搭乗の前日から当日まで予約できるのがとても便利な運賃です。やはり備便ごとに座席数には限りがあります。
「U21直前割」の年齢条件
「U21直前割」の年齢条件は、満12歳以上22歳未満(21歳まで)です。年齢条件を満たせば、学生でなくても利用可能です。大学生は、利用できない年齢(学年)がありますので注意して下さい。
割引率と注意点
「U21直前割」の割引率は、おおむね50%から60%です。大手のユース割りと比べてもかなり割安ですね。季節や路線によって割引率は変わります。
購入のしかた
ウエブサイトなどで予約を済ませたら、空港カウンターや自動チェックイン・発券機で購入します。この時に、年齢確認用の公的な書類や学生証の提示が必要です。
飛行機のユース割引料金④「スターユース」(スターフライヤー)
「スターユース」は、スターフライヤーのユース割引料金です。一般のチケットの発売開始日から当日まで、いつでも購入が可能なのが大きな特徴。当日に、予定の前の便に空席があれば、その便への変更も可能です。ただし、座席数は限定されていて、設定のない便もあります。
「スターユース」の年齢条件
「スターユース」の年齢条件は、満12歳以上26歳未満(25歳まで)です。学生以外でも、この年齢条件を満たせば利用可能です。
割引率と注意点
「スターユース」の割引率は、約50%です。通常期とピーク期では、割引率が異なりますので注意しましょう。
購入のしかた
ウエブサイトなどで予約をします。チケット購入時と搭乗時に、生年月日や年齢を証明する公的な書類、または学生証を提示する必要があります。
飛行機のユース割引料金⑤「予約ができるヤング割」(ソラシドエア)
「予約ができるヤング割」は、ソラシドエアの、学割とユース割引を合わせた割引料金です。事前の予約も可能ですが、座席には制限があります。
「予約ができるヤング割」の年齢条件
「予約ができるヤング割」の年齢条件は、満12歳以上22歳未満(21歳まで)です。また、学校教育法に定める学校の生徒や児童、および国際学生証を持っている人であれば、年齢に関係なく利用することができます。さらに、学生でなくても22歳未満(21歳まで)なら利用可能と、対象が幅広くなっています。
割引率と注意点
「予約ができるヤング割」の割引率は約50%です。他の便に空席があっても、予約の変更はできませんので注意しましょう。
購入のしかた
一般の航空券と同じように購入できます。購入時と搭乗手続き時に、年齢を証明する公的な書類または学生証の提示が必要です。
国際線にも学割はあるのか?
残念ながら、現在国内の航空会社で、国際線に学割料金やユース割引料金を設定している会社はありません。しかし、ANAには、学生限定ではありませんが、留学やワーキングホリデーなどで海外に長期滞在する人向けのお得な割引料金「Flex」があります。
「Flex」(ANA)
ANAの国際線のエコノミークラスで「Flex」運賃を使うと、滞在日数6ヶ月から1年で、かなり割安にチケットを購入することができます。大学生が留学する時などに使えますね。ただし、設定されている地域(行き先)は限定されていますので、よく確認しましょう。
割引率と注意点
ANAのFlexの割引率はおおむね70%ですが、地域によっては割引率が低くなります。また、旅行日数や乗り換えの回数、ストップオーバー(乗り換えにのために24時間以上空港に滞在すること)の回数、使用できる航空会社などに指定があります。
学割やユース割引を使ってお得に飛行機に乗ろう
今や飛行機は鉄道やバスなどと並んで身近な移動手段になりました。学割やユース割引料金を使えるのは若い世代の特権。多くの航空会社が若者向けのお得な料金プランを設定していますから有効に使って、例えば大学生の卒業旅行やレジャーなどで飛行機の旅を思い切り楽しんで下さい。なお、学割やユース割引は割引率が高い分、キャンセル料金も高めに設定されています。事前予約できる割引プランもありますので、計画は入念に検討して下さい。