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飛行機に持ち込めないアイテムは?スプレー缶など持ち込み制限荷物を解説!

飛行機に持ち込めないアイテムは?スプレー缶など持ち込み制限荷物を解説!

飛行機には荷物制限があります。スプレー缶など、基準が分かりにくい荷物の持ち込みルールもしっかり解説します。本記事では、飛行機の持ち込み荷物について項目ごとに分け、丁寧に解説します。スプレー缶以外の危険物の持ち込み制限についても、しっかりと説明します。

目次 [表示]

飛行機をマスターしよう!

「スプレー缶を持って行きたいけど大丈夫かな…」、「飛行機の荷物持ち込みや容量のルールって何?」など、飛行機の荷物ルールに対して不安に思っていませんか?本記事では、飛行機の荷物ルールに関して、わかりやすく解説します。飛行機をマスターして、快適な旅ができるよう、全力でサポートさせていただきます!

飛行機の荷物ルール

飛行機の荷物に関するルールは、航空法国際民間航空機関(ICAO)によって定められており、世界共通になっています。飛行機に持ち込める荷物は、この世界共通のルールに基づき2種類に分けられます。

  • 機内持ち込み手荷物…飛行機の客室に持ち込み可。
  • 預け手荷物…飛行機の客室に持ち込み不可。搭乗前にチェックインカウンターに預ける。
飛行機の中で大きな事故やテロ、そしてハイジャックなどの危険なことがおこらないよう、安全に移動するために、荷物検査を行い、危険がないかを厳重にチェックします。

国内線と国際線で共通して飛行機に持ち込めないものとは?

機内持ち込み手荷物と預け手荷物にできず、飛行機内に一切持ち込めないものがあります。一切持ち込めないものとは、以下の通りです。

  • 爆発の恐れがあるもの
  • 燃えやすいもの
  • 有害物質、毒性のあるもの
  • 人に危害を加えたり、他のものを損傷する恐れのあるもの
これらを、危険物と呼びます。

危険物

以下のものが全て危険物に当てはまります。

  • 高圧ガス…ライター用補充ガス、カセットコンロ用ガス、キャンプ用ガス、ダイビング用ボンベ、スプレー缶
  • 引火性液体…オイルタンク式ライター、オイルライター用燃料、ペイント類
  • 火薬類…花火、クラッカー、弾薬
  • 可燃性物質…徳用マッチ、炭
  • 酸化性物質…小型酸素発生器、漂白剤、瞬間冷却剤
  • 毒物類…殺虫剤、農薬
  • その他有害物件…エンジン、リチウムバッテリー、イオンバッテリー
  • 腐食性物質…液体バッテリー、水銀、加熱式弁当等(化学反応により熱を発するもの)
  • 放射性物質

 製品に「高温に注意」と書かれているものは、非引火性ガスを使用。「火気と高温に注意」と書かれているものは、引火性ガスを使用。危険物だと知らず持ち込み、搭乗前に荷物検査で発見された場合、廃棄するか別の手段で現地まで送らなければなりません。さらに、危険物を預けたり機内に持ち込むと、50万円以下の罰金対象になります。

飛行機の持ち込み制限荷物とは?

危険物であっても、搭乗者が身につけ、持っていくものであれば、制限付きで飛行機に持ち込めます。ただし機内持込み手荷物やお預け手荷物にできる危険物は、 個人が使用するものに限ります。

預け手荷物OK・機内手荷物NG

  • ナイフ※1、はさみ※2、などの刃物類
  • 裁縫針、釘※3など、先の尖ったもの
  • ハンマーなど、工具類
  • 野球バット、ゴルフクラブ※4などのスポーツ用品※5
※1 バターナイフのような先端が鋭利でなく、凶器にならないと判断されるものは客室に持込み可。
※2 先端が尖っていないもので刃体6cm以下であれば客室に持込可。
※3 長さ6cm以下のものは客室に持込可。
※4 ヘッドのみ、客室に持ち込み可。
※5 テニスラケットは客室に持ち込み可。さらにプラスチック製のもので、おもちゃや凶器として使用できないものも客室に持ち込み可。

預け手荷物NG、機内手荷物OK

  • 喫煙用ライター※1、安全マッチ※2
  • 電子タバコ※3
  • 電池式ヘアアイロン、電池式水中ライト※4
  • 予備のリチウム金属※5、リチウムイオン電池※6(モバイルバッテリー、電動車いすのバッテリーなど)
※1 液化ガスライターや綿状の吸収材に燃料を吸収させておいて保存するタイプのオイル式ライターのみ、1人1個まで客室に持ち込み可。
※2 小型の物のみ、1人1個まで客室に持ち込み可。
※3 予備の電池は短絡防止の処理が必要。
※4 電池を取り外せば、預け荷物に変更可。
※5 1個あたりのリチウム含有量が2グラム以下のものに限る。
※6 ワット時定格量が100whを超え160wh以下のものは2個まで、100wh以下のものは個数の制限なく客室に持ち込み可。

注意

以下に記載しているものは、機内手荷物にすることも預け手荷物にすることも可能です。

  • リチウムイオン電池※1、リチウム金属電池※2を使用した電子機器  (ノートパソコン、ビデオカメラなど)
※1 ワット時定格量が160Wh以下のもの。
※2 リチウム含有量が2g以下のもの。
ただ、カウンターに電子機器を預ける場合は、必ず電源を切る必要があります。スリープモードは不可です。さらに、機械の損傷を防ぐために、ケースに入れるなどし、しっかりと保護しなければなりません。

スプレーは飛行機に持ち込めるのか?

危険物の項目で、スプレー缶が危険物であると説明しましたが、スプレーも荷物制限さえきちんと守れば、飛行機に持ち込むことが可能です。以下のものは、機内持ち込み手荷物と預け手荷物にすることが可能です。

  • 化粧品類※1に含まれるスプレー(ヘアスプレー、制汗スプレーなど)
  • 医薬品・医薬部外品に含まれるスプレー(消炎鎮痛剤、虫よけスプレーなど)
  • 上記以外のスプレー缶類で危険ではないと判断されたもの
※1 身体、身だしなみを手入れするために使用するもの、 ならびに、清涼、芳香、洗浄、消臭、除菌効果のある嗜好品。

 

スプレーの持ち込み制限

スプレーの持ち込み制限は、以下の通りです。

  • 化粧品類・医薬品・医薬部外品に属するスプレーは、非放射性なもの。(エアゾール※1を含む。)
  • 化粧品類・医薬品・医薬部外品に属さないスプレーは、引火性ガス・毒性ガスを使用していないもので、圧縮ガス以外の危険性がないもの。
※1 ガスが使われている缶のスプレー、噴射すると煙や霧状になって出てくるスプレー。

スプレーを飛行機に持ち込める容量と条件

  • 霧吹きタイプやエアゾールタイプの噴出部は、中身が漏れないようにキャップ等により保護されていること。
  • 1容器あたり0.5リットル又は0.5kg以下であること。
  • 1人あたりの合計容量は、2リットル又は2kg以下であること。(スプレー類だけではなく、全ての化粧品類・医薬品・医薬部外品を含む合計数量)

国際線のルールとは?

国際線の客室への液体持ち込みに制限があり、2007年3月1日より日本発のすべての国際線で開始されています。量的制限の対象となる液体物は、以下の通りです。

  • 液体
  • ジェル類
  • エアゾール
  • 半液体状物(容器に入れないとその形状を保てないもの)

国際線の液体持ち込み条件

  1. 容量100ミリリットルを超える容器に入ったあらゆる液体は、客室への持ち込みが禁止。
  2. 液体を客室に持ち込む場合は、全て個々で容量100ミリリットル以下の容器に入れ、容量1リットル以下のジッパー付の無色透明のプラスチック袋(縦横合計40cm以内)に入れなければならない。
  3. 医薬品類(コンタクトの洗浄液やベビーフードなど)は容量制限の対象外のため、上記1のような制限はなく、上記2の作業は不要だが、客室へ持ち込む場合は別途申告をしなければなれない。

国際線の客室に持ち込み可能なスプレー類

  • 化粧品や医薬部外品
  • 霧吹き式スプレー類
    上記の「国際線の液体持ち込み条件」を満たしているもののみ、持ち込み可。

国際線の客室に持ち込み不可能なスプレー類

  • スポーツ用品や日用品のエアゾールスプレー※1
  • 化粧品・医薬部外品・スポーツ用品・日用品以外のスプレー類※2
※1 預け手荷物は可。(量的制限あり)
※2 預け手荷物も不可。

航空会社の情報もしっかりチェックしよう!

航空会社や出発地で独自の荷物制限が設けられている場合もあります。事前に各航空会社のウェブサイトで確認をするようにしましょう。

日本の国内線ではマッチやライターは1つだけであれば、機内持ち込み手荷物に入れることができますが、中国(香港を除く)やインド、フィリピン、ベトナム、ミャンマーを出発する便では、マッチやライターの持ち込みは、機内持ち込み手荷物、預け手荷物ともに全面的に禁止されています。

航空会社のURL

航空会社のURLを一部載せています。

日本の航空会社

海外の航空会社

まとめ

いかがだったでしょうか?飛行機の荷物ルールはたくさんあり、一度見ただけでは覚えられません。スプレー缶だけでも詰め方や容量制限がたくさんあり、驚いた方も多くいるかもしれません。ウェブサイトを参考にし、ご自身で調べてみた中で不明点があれば、航空会社に問い合わせてください。最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

参考文献

リーメイ
ライター

リーメイ

はじめまして。リーメイと申します。皆様が読んで楽しめるような記事をたくさん書いていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

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