目次 [表示]
- スペインの代表的観光地「カサバトリョ」とは?
- カサバトリョはいつできたもの?
- カサバトリョのテーマは「海」!
- カサバトリョはガラクタが使われている!?
- 世界遺産の中でも異色の登録!
- 「アントニ・ガウディ」ってどんな人?
- ガウディ建築とは?
- 「カサバトリョ」の魅力的な見どころ5選
- 【魅力1】独特な世界観を表現するファサード
- 【魅力2】まるで海底洞窟のようなステンドグラス
- 【魅力3】バルセロナを一望できる屋上
- 【魅力4】プレミアム3Dガイドで幻想的な世界へダイブ!
- 【魅力5】夏限定で行われる「マジックナイト」
- カサバトリョのチケットは予約必須!
- カサバトリョへのアクセス方法
- 地下鉄でのアクセス方法
- バスでのアクセス方法
- カサバトリョを観光する際の注意点
- スリに注意
- 置き引きに注意
- 偽物の警察官に注意
- カサバトリョ以外の「ガウディの作品群」
- サグラダファミリア
- グエル公園
- カサ・ミラ
- カサ・ビセンス
- グエル邸
- コロニア・グエル教会
- カサバトリョのまとめ
スペインの代表的観光地「カサバトリョ」とは?
カサバトリョはもともと、大繊維業者の"ジョゼップ・バッリョ・イ・カザノバス"が購入した邸宅でした。この邸宅をアントニ・ガウディが改築したことによってカサバトリョは生まれたのです。2005年にはユネスコ世界遺産にも登録され、注目を浴びるようになりました。カサバトリョのファサードの石柱を見ると、まるで骨を連想されるでしょう。このことから、カサバトリョは別名「骨の家」とも呼ばれています。
カサバトリョはいつできたもの?
邸宅自体は1877年に建築されました。カザノバスが邸宅を購入した年は1903年であり、その翌年である1904年からガウディによる改築が開始。2年間にわたる改築が終了し、1906年にカサバトリョは誕生しました。その後100年ほどカサバトリョは邸宅として扱われてきましたが、2002年には社会に開放し、一般公開が開始されたのです。今では年間100万人もの来場者を迎える、スペインの代表的観光名所の1つとなっています。
カサバトリョのテーマは「海」!
カサバトリョのテーマは「海」になります。建物内部に入ると、まるで海底洞窟に潜り込んでいるように感じるのではないでしょうか。そしていたるところに海を連想させるような細工が施されています。見学している際は、時間を忘れてしまうほどに魅了されてしまうかもしれませんね。
カサバトリョはガラクタが使われている!?
カサバトリョの壁面を見てみると、破砕タイルが使われています。この破砕タイルの原材料は、地元の会社から譲り受けた廃棄物。要するにガラクタということですね。ほかにもさまざまな部分でガラクタが使用されています。見学する際は、どこにガラクタが使われているのかを探すのも、楽しみ方の一つといえるでしょう。
世界遺産の中でも異色の登録!
世界遺産の中でも建築家の作品群として登録されているのは「ヴィクトール・オルタ」と「アントニ・ガウディ」の2人だけになります。1人の建築家が世界遺産を複数作ることはそれほど珍しいということです。ガウディの作品がいかにすばらしいのかが、わかってもらえたのではないでしょうか。
「アントニ・ガウディ」ってどんな人?
ガウディはバルセロナを中心に活動した建築家です。1852年~1926年の間に「サグラダファミリア」や「グエル公園」といったような、数々の魅力的な作品を生みました。
"美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない""物事を上手くやるために必要なこと。第一に愛。第二に技術"
というような名言を残しています。
ガウディ建築とは?
ガウディ建築の醍醐味といえば「自然」を作品のテーマにしているところです。そのためガウディの作る建築物は、
- 植物
- 動物
- 怪物
- 人間
「カサバトリョ」の魅力的な見どころ5選
カサバトリョの魅力的な見どころを5つガイドしていきます。
【魅力1】独特な世界観を表現するファサード
カサバトリョのファサードは、ガウディの独特な世界観を表現しています。外壁は波をうっており、まるで海面でゆらゆらと揺れる波のようです。それに加え、外から見たバルコニーは骸骨や仮面のようにも見てとれます。ガウディの設計手法である「自然」を存分に発揮している部分なのではないでしょうか。このファサードは、カサバトリョを見学する際の大きな見どころといえるでしょう。
【魅力2】まるで海底洞窟のようなステンドグラス
建物内部にはグラシア通りを見渡すことのできる大きな窓があります。この窓からさし込む光は、まるで海面からさす光のようです。すこし目線を上げた先には、水玉模様のステンドグラスがあります。この水玉模様は、海の中から海面を見上げた時の「泡」を表現しているのではないでしょうか。カサバトリョを見学している途中は、まるで海の中で生活しているように錯覚するでしょう。
【魅力3】バルセロナを一望できる屋上
カサバトリョは屋上にも上ることができます。地上5階の屋上からは、バルセロナを一望することのできる景色が広がっています。スペインでは高い建物がすくないため、5階からでも街中を見渡すことが可能です。夜にはライトアップもされるため、日中とは違った雰囲気を楽しむこともできるでしょう。カサバトリョを観光するなら、絶対に外せないスポットということですね。
【魅力4】プレミアム3Dガイドで幻想的な世界へダイブ!
カサバトリョに入ると、スマホ型のビジュアルガイドを渡されます。このビジュアルガイドは「AR」という仮想現実を使って、ビデオと一緒に見どころなどをガイドしてくれるアイテムになります。(日本語のガイドも可能)ビジュアルガイドでは見どころを説明するだけではなく、なぜガウディがこのような形にしたのか?などについても説明してくれるのです。このガイドと一緒に見学することによって、より観光を楽しむことができるのではないでしょうか。
【魅力5】夏限定で行われる「マジックナイト」
カサバトリョでは、夏の時期の水曜~土曜日限定で「マジックナイト」というイベントを行っています。このイベントは、屋上で食事と音楽を楽しむイベントとのこと。イベント開始時間は21時からとなっています。夏のカサバトリョ限定の見どころといえるでしょう。
カサバトリョのチケットは予約必須!
カサバトリョのチケットは
- ブルー
- シルバー
- ゴールド
カサバトリョへのアクセス方法
カサバトリョへのアクセス方法について
- 地下鉄
- バス
地下鉄でのアクセス方法
パセジ・ダ・グラシア(Passeig de Gracia)駅にて下車した後、徒歩1分で到着。
- 2号線
- 3号線
- 4号線
バスでのアクセス方法
市バスの場合には、
- 7番
- 22番
- 24番
- H10番
- V15番
カサバトリョを観光する際の注意点
カサバトリョを観光する上で注意しなければならないポイントは3つあります。これらはスペインで起きる上位3つの犯罪です。楽しい旅行にするためにも、この3つのポイントはしっかりと抑えておくようにしましょう。
スリに注意
スペインではスリが多く見られます。そのため見学する際には、リュックがおすすめです。特に観光客はスリの対象になりやすいため、取られづらいバッグにしておきましょう。
置き引きに注意
スペインは置き引きが多く発生している国になります。そのため友達との待ち時間や、休憩している時間にもバッグは肌身離さず持つことを心掛けましょう。すこしの時間でも置き引きが発生する可能性はありますので。
偽物の警察官に注意
スペインでは警察官に扮した偽物警察官がいる場合があります。実際、見た目では偽物かどうかを判断することはできません。しかし、何もしていないのに身分証の提示を求められた場合などには、偽物の確立が非常に高いです。そのような場合には、交番に同行することで対処することができます。すこしでも怪しいと思ったら、個人情報などは見せないようにしましょう。
カサバトリョ以外の「ガウディの作品群」
今回はガウディの作品群の1つである、カサバトリョを紹介してきました。しかし、ガウディの作品群には他にも魅力的な作品が数多くあります。それらの中から5つを簡単に紹介していきます。
サグラダファミリア
サグラダファミリアは、着工から100年経った今でも完成していない世界遺産になります。世界遺産の中でも、未だ完成していない建築物はサグラダファミリアだけです。完成までの時間は300年以上かかると言われていました。しかし近年のIT技術の発達により、かなりの時間短縮をすることが可能になり、2026年には完成すると言われています。
グエル公園
グエル公園は「エウセビ・グエル伯爵」と「アントニ・ガウディ」が作った分譲住宅になります。グエル公園といえば、
- トカゲの噴水
- お菓子の家
カサ・ミラ
カサ・ミラは実業家の「ペレ・ミラ」とその妻である「ルゼー・セギモン」の邸宅兼集合住宅として建築されました。建設当時のバルセロナ市民は、この建築物を醜悪なものと考え「石切場(ラ・ペドラレ)」という別名をつけました。現在では世界からの観光客を魅了するような建築物となっています。カサ・ミラは集合住宅ということもあり、今は4世帯の居住者がいるそう。世界遺産に居住者がいることはカサ・ミラだけとなっています。
カサ・ビセンス
カサ・ビセンスは、ガウディが作った1番最初の建築物になります。ガウディ建築の醍醐味である曲線を使うのではなく、直線的なデザインであることが特徴です。そのためほかの作品群とは違った雰囲気を感じるでしょう。カサ・ビセンスは住居として建築されたのですが、家主がタイル業を営んでいたこともあり、タイルが多く使用されています。
グエル邸
グエル邸は「エウセビ・グエル」のためにガウディが建築した邸宅になります。邸宅内は気品のある作りになっており、人が住んでいたとは思えないような豪華さです。装飾などにもかなりこだわった作りになっています。グエル邸は、ガウディの初期のころの傑作と言えるでしょう。
コロニア・グエル教会
コロニア・グエル協会はガウディによって建てられた教会ですが、未完の作品になります。ガウディはサグラダファミリアの建設に集中するため、コロニア・グエル協会の建設を助手に任せました。その後ガウディ抜きで仮設の屋根などはつけたが、1916年には工事を完全に中断。完成した部分は地下の礼拝堂のみであり、現在でも上層は未完成のままとなっています。地下の礼拝堂ではガウディ建築の特徴である曲線を多く使用しており、最もガウディ建築の特徴を活かした作品になります。
カサバトリョのまとめ
カサバトリョの見どころをわかっていただけたでしょうか。ガウディの作品群の中でもカサバトリョは、人気の作品となっています。スペインを観光する際には、ガウディが表現した海の世界に足を運んでみてはいかがでしょうか。