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トルコとは?
トルコってどんな国?
トルコは世界の中で比較しても親日の国であると言われています。昔から東西文明が盛んな国で、トルコ内のあらゆる場所に帝国がありました。そのため、とても歴史深い国なので遺跡もたくさんあり、世界遺産に登録されている場所がたくさんあります。自然豊かな観光地もとても多いです。また国民のほとんどがイスラム教と言われています。テロがあったこともあり、治安が悪いというイメージがあるのも事実。実際の治安状況を紹介します。
トルコはどこにある?
トルコは地中海、エーゲ海、黒海に囲まれている国です。中東を代表する発展した国でもあり、)国の面積は日本の2.5倍と言われています。また中東国やヨーロッパ国、アジアと隣接しているので、トルコ人の見た目は、とても多様性があるのが特徴。しかし、イランやイラク、シリアなど観光客があまり行かないほうがいいエリアにも隣接しています。そのため、トルコ内でも治安が悪いと言われている場所もあり、危険なエリアも存在するようです。
トルコへの行き方
日本からは成田空港と関西空港から、直行便が出ています。飛行時間は、おおよそ13時間ほどです。トルコの首都であるイスタンブールに到着します。その他の空港からだと、乗り換えが必要です。羽田空港から行く場合は、ドバイかドイツを経由して行く方法があります。中部空港からは、ドイツ経由の便しかありません。また、成田空港の場合は、ドバイやアブタビ経由で行ける便もあり、イスタンブールからトルコ内の違う都市に行く便もあります。
全体的な治安
近年テロや爆発事件が多発していました。しかし、現在では以前に比べて治安はいいと言われています。日本と比較すると治安は悪いので、旅行の際は注意が必要。特に観光地では、スリやひったくりなどの軽犯罪が多く、強盗や暴行事件も日本と比べると圧倒的に多いです。最近では、シリアからの難民も多く、旅行中にトラブルに巻き込まれかねない可能性もあります。そのため、旅行前に気を付ける点を事前に、調べておいたほうがいいでしょう。
トルコで多い犯罪は?
ひったくり
治安が悪い地域で、多い犯罪がひったくりです。主に観光客を狙っているため、荷物は最小限にしたほうがいいでしょう。また、バイクで後ろから近付いてきて、通りすぎる瞬間に盗まれるケースが多いです。そのため、かばんは肩かけかポシェットタイプがおすすめ。また、トルコでのひったくりは、親切にするふりをして近づいてくる人が非常に多いです。助けるふりをして、お金になりそうなものを探していることが多いので、危険と言われています。
スリ
トルコでは、スリの被害も多いです。「特に観光客はお金を持っていると思われているので、ターゲットにされやすい」と言われています。トルコの物価は、日本よりは安いですが、近年物価が上昇傾向です。そのため、生活に困っている人が多くいるのも事実。特に公共機関でのスリが多く、満員電車やバスは危険です。また、空港だからといって油断している間にスリにあった人もいます。そのため、常に危険があるという意識で行動したほうがいいでしょう。
ぼったくり
物価上昇に伴い、最近増えてきているのがぼったくり。観光客からすると現地の相場物価がわかりにくいので、ぼったくりの対象にされやすく危険です。特に、タクシーには注意が必要。観光客が行くような観光地は、現地人からすると入場料が、かなり高額です。そのため、お金を持っていると思われ、ぼったくりにあう危険があります。また、主要観光地の出店や、売り子さんも危険です。ある程度の物価を確認したうえで、旅行に行きましょう。
暴行や強盗
トルコ国内では暴行事件や強盗も多いです。「物価が高くなるにつれて、強盗被害が増えてきた」と言われています。また、観光客がイスラム教のルールを把握しておらず、現地人とトラブルになり、暴行事件に発展するパターンも。イスラム教のルールについて少し学んでおくといいでしょう。人が多い場所や安全そうな観光地でも、暴行や強盗事件はおきているので危険です。「自分も巻き込まれる可能性がある」と意識して行動しましょう。
トルコ観光エリア別の治安情報
トルコの観光エリア別の治安情報1:イスタンブール
イスタンブールは、トルコの主要都市です。以前は大きなテロ事件が多く発生していたため、治安は悪いと言われていました。そのため観光客もかなり減少し、物価や経済が低下している状態でしたが、現在は安定傾向にあります。テロ事件もなく、観光客も徐々に増えているようです。外務省の調査でもイスタンブールの危険レベルは1程度(2019年12月現在)。トルコ内でも比較的安全な都市と言えるでしょう。しかし、軽犯罪は増えているので注意は必要です。
トルコの観光エリア別の治安情報2:タルラバシュ
タルラバシュは、大きい通りが多く、観光客がたくさんいるので比較的安全にみえます。しかし、タルラバシュは、少し治安が悪いです。このエリアは、薬物関係者が多くいることや、「テロ団体が潜んでいる」とも言われています。また、マフィアの拠点としても現地では有名です。お店やお土産店多いので、賑わっているように見えて安全そうな印象ですが、近づかないほうがいいでしょう。「トルコ人も少し避ける街」と言われているので注意が必要です。
トルコの観光エリア別の治安情報3:地中海
海沿いの都市ではリゾート地として栄えている場所が多く、外国人に人気の観光地となっています。トルコの中でも都市の状態が安定している場所が多く、比較的治安のいい場所です。しかし、観光客を狙った犯罪があるのも事実。完全に安全という訳ではないので、注意が必要でしょう。特に、「ひったくり」や「ぼったくり」が多いです。難民によるしつこい物売りも増えています。必要がない場合は、早めにその場を離れたほうがいいでしょう。
トルコの観光エリア別の治安情報4:ドラップデレ
ドラップデレは、トルコ内でも「特に危険なエリア」と言われています。物価上昇に伴い、生活困窮者が多く住んでいる場所です。そのため、強盗事件が多く危険な場所に指定されています。また、薬物関係者も多くいるので、転売目的で観光客が狙われたというケースもあるようです。ドラップデレは、「トルコ人でも危険を感じるエリア」と言われています。特にメインの観光スポットもないので、近くの都市には行かないほうがいいでしょう。
トルコの観光エリア別の治安情報5:サムスン
サムスンは、リゾート地と言われており、観光地として人気があります。人口は多いですが、都会という訳でもなく、とても、のどかな都市です。自然豊かなウエストパークというテーマパークや、トルコの歴史を学べる博物館がたくさんあります。また、大型ショッピングセンターも多いですね。そのため、のんびりとしている人が多く、犯罪も少ないので「治安はいい」と言われています。トルコの中でも比較的安全に過ごせる都市と言えるでしょう。
トルコの観光エリア別の治安情報6:コンヤ
コンヤは、メヴラーナ博物館やミナーレ神学校博物館など、多くの展示物がある街です。イスラム教ならではの歴史や建物の内装を観光できるので、観光客に人気の街。コンヤの人口は比較的多いですが、「治安はいい」と言われています。夜に外出しても、大きな犯罪にあうことはあまりありません。しかし、コンヤも完全に安全ということはなく、「ひったくり」などの軽犯罪は起こっています。そのため、深夜の外出は極力控えたほうがいいでしょう。
トルコの観光エリア別の治安情報7:トルコ東部
トルコ東部は山岳地帯なので、とても自然の多い地域です。特にトルコ最大の湖である「ヴァン」は人気の観光地。「ドゥバヤズットは、写真家の中でも有名な山」と言われており、訪れる人が多いです。しかし、東部は都市によって治安はさまざま。「特にガジアンテップは、1番治安が悪い」と言われています。シリアやイランに近い地域では難民問題や密輸などの問題が、現在でも多発しているそうです。訪れる都市は、事前にきちんと選択しましょう。
トルコを旅行する時の注意点
喫煙場所を守る
トルコは、喫煙にとても厳しいです。空港などの公共施設内や、電車やバス、レストランやカフェなども全面禁煙になっています。基本的に室内は禁煙になっているそうです。しかし、屋外に喫煙場所が設けられています。指定された喫煙場所をしっかり守りましょう。観光客の喫煙で現地の人と喧嘩になり、暴行事件に発展したケースもあるので危険です。現地の警察やお店の店員さんも厳重に見張っているので、注意しましょう。
肌の隠れる服装をする
トルコを旅行する時は、服装に注意が必要です。「現地はイスラム教のため、肌を見せない服装がいい」とされています。「肌をみせることは下品だ」と言われているからです。そのため、どれだけ暑くても肌のみえない服装で観光しましょう。ほとんど肌が見えないくらいの服装がベスト。エリアによっては、肌が見えていることや、布が薄いという理由で観光を断る時もあります。1枚厚手のスカーフやストールなど持ち歩くといいでしょう。
チップを渡す
トルコは基本的にチップを渡す国です。「特に観光地や観光客が訪れる場所では、チップを払うのがルール」と言われています。ホテルでフロントに用事をお願いした場合や、観光客向けの高級レストランで食事をした時などに払うようなシステムです。トラブルの元になりかねないので、チップは渡しておいたほうがいいでしょう。しかし、チップが必要のない時もあります。中には、ぼったくる人もいるので、その都度店員さんに確認しましょう。
むやみに写真を撮らない
トルコはイスラム教の人が多く、写真についてのルールが決められています。観光スポットは、特に問題ないですが、穴場の観光地での撮影は控えたほうがいいです。空港や橋、軍事施設など公共施設や軍事関係の場所は撮影禁止となっています。悪いとは知らずに写真を撮って、現地の人とトラブルに発展したケースもあるそうなので注意しましょう。また、現地の女性を撮影することも禁止されているので、映り込まないようにしてください。
トルコの治安情報(まとめ)
トルコは以前は事件やテロの多い国でしたが、近年では比較的安全な国となりました。しかし、日本と比べると治安は悪いです。特に観光客はスリやぼったくりに狙われやすいので、注意が必要。エリアによって治安状況がかなり変わるので、旅行前に外務省海外安全ホームページを確認してください。また、イスラム教ならではのルールがたくさんあるので、把握してから旅行したほうがいいです。ぜひ旅行前の参考にして、楽しい旅にしてください!