サルミアッキってなに?
サルミアッキはシュネッケンに並び、一度試せば忘れることのできない衝撃を与える味のお菓子ですが、日本ではあまり目にすることのないお菓子です。「サルミアッキ」とはどういう意味なのか、どこで生まれたのか、日本ではどのように買えるかなどの具体的な情報をご紹介していきます!
「サルミアッキ」という言葉の意味
「サルミアッキ」という言葉はフィンランド語で「塩化アンモニウム」という意味で、ラテン語から名前がくる化学物質の「サルアンモニアク(sal ammoniac)」のことを表します。
他の北欧周辺地域では飴やグミなど多様な種類の総称としてサルミアックやサルミアクと呼ばれており、英語では「ソルティーリコリス(salty licorice)」として広く知られています。
サルミアッキの原産国は?
サルミアッキは1930年ごろにフィンランドなど北欧諸国で咳や痰を抑えるためのドロップとして開発され、お菓子としてではなく薬の一種として薬局で売られていたと言われています。
フィンランドで売られているサルミアッキはダイヤや魚の形をしたものが主流です。スーパーなどではサルミアッキが棚の一列を占めるほど種類が豊富で子どもから大人まで国民が大好きなお菓子です。
サルミアッキは日本でも買える?
サルミアッキはスイス発祥のお店IKEAのお菓子コーナーに「ソルティーフィッシュ」という魚の形のものが売られています。
Amazonなどの通販サイトでもサルミアッキを購入でき、フィンランド雑貨専門の通販サイトでは、いろんな種類のサルミアッキが揃っています。
シュネッケンとサルミアッキの味を比較
シュネッケンとサルミアッキは数多くあるお菓子の中で「まずい」を代表するものとして知られていますが、一口にお菓子と言っても甘いものから塩辛いものまで千差万別で、想像がつきにくいのが事実です。
口コミを見る限りどうやらシュネッケンとサルミアッキは、すべての味覚を凌駕しているけど日本の文化には存在しないばかりに説明するのが難しい味のようです。
よりマズいのはサルミアッキ
「サルミアッキがまずい」という感想が、数多く寄せられた口コミの中で最も目立ちました。日本では2016年ごろを中心に「世界一まずいお菓子」として同時期にシュネッケンとサルミアッキが話題になりました。多くの日本人が食べ比べを行った結果、サルミアッキのほうが日本人の口に合わなかったようです。
サルミアッキのマズさは「しょっぱクサい」
味というのは、甘いとか辛いとか酸っぱいとかしょっぱいとか、大抵は、何かしらそれらに寄せて説明できるものだが、サルミアッキは説明できない。強いて言えば、お菓子なので甘味はある。だが、それ以外が全く説明できない。おそらく、日本に存在しないなんらかの概念である。
— 総統 (@soutou_d) July 11, 2020
名前のとおりサルミアッキはしょっぱさが印象的なお菓子です。なぜしょっぱいクサいかというと塩化アンモニウムという物質が塩味だけではなく舌が痺れるような苦さも与えているからです。
苦味と塩味に加え鼻に刺さるアンモニアのにおいが特徴で、三つすべてがリコリスの甘味と複雑に絡みあうために、口に含んだ瞬間表情が歪みよだれがあふれ出る「しょっぱクサい」まずさを生み出します。
シュネッケンのまずさは「タイヤ味」
ハリボーグミは好きだけどシュネッケンだけはトラウマ あれはもう本当にパッケージそのままタイヤの味
— ぴこまる (@pikomaruru) July 14, 2020
日本の食文化にないシュネッケンの味、におい、触感をわかりやすくまとめると多くの人が「タイヤ味」と説明しています。
口に入れてから時間が経てば経つほどクセが強くなるのがシュネッケンの特徴で、口に含んだときはタイヤのように固かった触感が徐々にねっとりとして、なんとも言えない臭いを放ち、口から鼻にかけて臭いが広がります。
シュネッケンとサルミアッキの原材料
ハリボーのシュネッケンの原材料は糖蜜、シロップ、コーンスターチなどグミに使用されるベースに甘味料となるリコリスを加えたものです。
すべてのサルミアッキに共通するのはベースの黒い液となるリコリスと塩化アンモニウムで、グミや飴になる場合コーンスターチなどの材料が加わるります。以上のとおり両方のお菓子には共通して「リコリス」が含まれているのです。
リコリスとは?
リコリスの正式名称はスペインカンゾウ(スペイン甘草)といって、もとは「甘い根」を意味するギリシャ語「グリコリザ( γλυκόριζα)」からきています。
甘草は西アジアや南ヨーロッパで栽培され、古くは伝統医学において薬として利用されました。今では世界各地でお菓子をはじめ、ルートビアなどの飲料やタバコ類に甘味料として使用されています。
出典:Unsplash