世界の国面積ランキング！大きい・小さい国の面積を日本と比較しながら解説！

各国の面積を6つの地域に分けて大きい順にならべると、もっとも大きい国・もっとも小さい国はともにヨーロッパにあります。アフリカと南米には小さい国は比較的少なく、ヨーロッパ・大洋州・北中米には世界有数の小さい国が多いです。

北アメリカ・中央アメリカの国の面積ランキングは、広い順に北アメリカ2か国・メキシコ・中央アメリカ7か国の3つに分けられます。デンマークの自治領グリーンランドは世界の島のなかで最大ですが、北アメリカでは最小で米国の4分の1に届きません。

カリブ海地域の国の面積ランキングでは、1～5位までの国は北アメリカ側にあります。カリブ海地域には小さい国が多く集まっており、大きさが10万平方キロメートルを超える国は13か国のなかで首位のキューバだけです。

南アメリカの国の面積ランキングでは小さい国が少なく、もっとも狭いスリナムでも10万平方キロメートルを上回ります。1～8位の国々は日本より大きく、7位のチリが日本の2倍で、4位のコロンビアは日本の3倍です。

大洋州の国の面積ランキングでは世界的に小さい国が多く、半分以上の国の世界順位が100位を下回っています。オーストラリアの大きさは群を抜いており、つづくパプアニューギニアとの差は約17倍です。リゾート地として有名なグアムは、大洋州のなかでは11位のパラオの面積を上回ります。

東南アジアの国の面積ランキングでは、大きめの国から小さめの国までかたよりなくならびます。地図上ではわかりにくいですがインドネシアの大きさが群を抜いていて、インドネシアの大きさは2番手のミャンマーの約3倍です。

東アジア・南アジアの国の面積ランキングでは、大きい国・小さい国がまんべんなくありますが、小さい国は南アジアに集まっています。台湾はブータンの大きさとほぼ同じで、中国の特別行政区である香港は諸島からなる国モルディブよりも広いです。

中東の国の面積ランキングではもっとも大きい国はサウジアラビアで、もっとも小さい国はF1の開催地として有名なバーレーンです。小さい国は地中海やペルシャ湾の沿岸に集まっており、歴史的にヨーロッパとアジアの交易をつなぐ航路にあって栄えました。

アフリカ北部の国の面積ランキングは小さい国が少ないのが特徴であり、もっとも狭いチュニジアでも世界順位は100位を切っています。北部でもっとも大きいアルジェリアの大きさはアフリカ大陸でも最大で、世界ランキングでは10位です。

アフリカ東部の面積ランキングでは、大きい国から小さい国までかたよりなくならんでいます。上位の2か国は独立も早く、エチオピアの歴史はサハラ以南では最古であり、スーダンは1956年に英国から独立しました。

アフリカ南部の国の面積ランキングでは大きめの国が多く、10か国のなかで1～7位までは日本より大きいです。南部のなかでとくに小さいレソトとエスワティニは南アフリカの国土にかこまれた場所にあり、経済は南アフリカに大きく依存しています。

アフリカ中部の国の面積ランキングでは国数は多くないですが、大きい国から小さい国まで幅が広いです。似た名前のコンゴ民主共和国とコンゴは国土も隣りあいますが、近代からは違う歴史をたどっています。「コンゴ」の由来は地域に栄えた中世のコンゴ王国で、王国は近代に入りヨーロッパ勢力によって3分割されました。

アフリカ西部の国の面積ランキングでは大きい国が少なく、日本より大きい国は1～3位までです。とくに大きい2か国は内陸部にあって、国土の北部にはサハラ砂漠が広がっており、小さい国々は緑も多い沿岸地域にならんでいます。

旧ソ連の国々の面積ランキングではロシアの大きさが群を抜いており、つづくカザフスタンも目立って大きいです。小さい国々は南西部の黒海やカスピ海の近くに多く、水域での利権をめぐって抗争が繰り返されてきた歴史があります。

ヨーロッパ中・東部の面積ランキングは大きい国が少なく、1位のスウェーデンでも世界順位は55位です。1～5位までの比較的広い国は北方の沿岸地域に集まっていて、狭い国の多くはドイツ・ポーランドより南にあります。デンマークは自治領のフェロー諸島とグリーンランドの広さをくわえると、世界12位より広いです。

ヨーロッパ西部の面積ランキングでは、ヨーロッパ中・東部と同じように小さい国が多いです。1・2位のフランス・スペインの大きさはほぼ同じで、ヨーロッパのなかでも旧ソ連の国々をのぞくとフランス・スペインが1・2位を占めます。

世界の国面積ランキングから見えてきた各国や地域の歴史や特徴をさらに調べ、世界への理解を深めてみてはいかがでしょうか。日本の面積は世界62位で、同程度の広さの国はノルウェー・ドイツであり、2倍の広さはチリやトルコ、3倍の広さはコロンビアです。